2章 第十七話 うちの妹は公認天使です
本日最後の投稿です。お兄様サイドが終わりません。
思いの外長くなってしまっていますが、今後とも宜しくお願いします。
地上に戻るとクリスさん達は、戦闘してないのに疲れた顔をしていた。何故かは分かるから、惚けておく。
しかし失敗した。ウマゴが出せない。
まあ、今更な気もするけど、手の内見せすぎるのも嫌だが、妹を長い時間歩かせる訳にはいかないと、判定を覆した。
1に妹、2も妹、34も妹、5も妹だ。
という訳でウマゴ召喚!
やっぱり止まりますよね、動き。
「「「「何じゃそれーーーーー」」」」
流石パーティー、始動も息ぴったり。
そして妹は既にスタンバイOK。
「ではお先です」
と声を掛けて、街に向かって爆走開始した。一緒に帰るって言いたけど、地上まで来たし良いよね。
あまり戦利品は見せたくないし、今日は早く帰って部屋の中を作らないと、妹と一緒に寝るのにあの殺風景の部屋はない。
メルヘンっちくにするつもりは無いけど、少し見栄えをなんとかしよう。
でも服も無ければ本もなし。取り敢えずソファーとテーブル、作業机くらい作るか。
ギルドに着いたのは、既に夜に近い時間だった。
クリスさん達はどっかで野営だな。
ギルドで初めて沢山の人が居たのを見た。妹は、既に鼻を摘んでいた。
早く終わらせないとと思いつつ、素材買取りのカウンターに向かった。
ここのギルド員は、このおねえさんしかカウンター立たないのか?と思うが、他のギルド員も見える。専属的な感じなのかな?
「ディー君達おかえりなさい。今日は遅くまで頑張ったんだね。でもあまり無理してはダメだよ」
なんて言ってくれるのは嬉しいが、ちょっと年齢・・・。うん何も考えてないですよ。だから殺気消してください。お願いします。
俺は、鞄から魔石を全て取り出した。ダンジョンマスター以外の。
これは他の冒険者達に見られたく無いからね。
あれ、静かになっちゃった。
またやっちゃった?ってそれはそうだよ。
最上級ダンジョンの魔石を、沢山出したらそれは止まるよ。新人のしかも子供が出したら、極大魔石でなくても止まるよ。やっちゃた。
「あのね、ディー君。前回もそうだけど、今回もね、詮索しないけど、ちょっと異常かな?一回ギルマスとちょっとお話ししようか」
有無も言わせない言葉。何故か何処かの局の白い悪魔を思い出させた。
俺と妹は仕方ないのでギルマスと話をする事になった。妹のお鼻は大丈夫だろうか。
ギルマスの部屋が臭かったら、浄化ではなくて浄火しよう。
受付のおねえさんがノックして、ドアを開けてくれて一緒に中に入ってくれた。部屋は綺麗だった。良かった。
妹も臭くなさそうなので、お鼻から手を外した。
「お前達が、新人で子供で異常な採取をしてる冒険者か?」
ギルマスは、厳ついおっさんでもなく、ヘンツク婆さんでもなく、若い女性だった。
若いと言っても、受付のおねえさんぐらいだけど、普通ギルマスって若くても40くらいかなと思ってたから、若く感じる。
「まあ、座れ、取って食ったりしない、妹も見てるしな、安心せ」
妹さん?受付のおねえさんが妹?待て、妹さんが居なかったら食われるの?
「姉さん、あまり揶揄ってはいけませんよ」
受付のおねえさんが、飲み物をいつの間にか用意して出してくれた。この人殺人メイドだ。元は暗殺者で、今はギルマスのメイドだよ。
「揶揄って無いが、まあいい。さて、妹も言ってるとは思うが、“冒険者の過去や能力を詮索しない”のが暗黙のルールだが、流石に異常過ぎる。
お前達を守る面でも少し聞かせてくれんか?
勿論、ここだけの話だ。変なやっかみがあるかもしれん。その為だ。」
ギルマスは、何かあった後で、話を聞いても良かったのだろうけど、先に聞いておく事は、多分他の冒険者に釘でも刺してくれるのかも知れない。
一つ確認して大丈夫なら少し話をしよう。
「ギルマスは、リーネームの方々をどう思いますか?」
俺はあのお人よしパーティーを基準にしてみた。
「はぁ、リーネームだと何の関係がある?まあいいが、あいつらは、私たちの後輩だ。新人時代から面倒を観て居たが、立派になったもんだ」
懐かしいそうに誇らしく応えてくれた。
その言葉にギルマスは信じてもいいと感じ、少しだけ話をする事にした。と言っても、魔法の力だけだけど。
「なるほどな、その強力な魔法に魔力、生まれ持った才能か」
ギルマスは納得出来ない部分もあるだろう。
目の前で見せた上級魔法に位置する
“インフィニティヒール”
攻撃魔法は流石に、ここでは見せられない。
「ねえ、ディー君、回復系の魔法も使えるなら賢者に登録変更も可能だよ。それにラファちゃんのヒーラーの能力って、もっと凄いの?」
受付のおねえさんの言葉は分かる。回復系魔法の最上位に位置する魔法が使える俺がいるのにヒーラーだもの。思うよね。
「妹は、ヒーラーの格好が一番可愛いから」
何て言ったら、取り消しくらいそうだ。
「私も回復魔法つかえるよ、えーとね。“ご飯にする?お風呂にする?それともわ・た・ちぃ“噛んじゃいました」
噛んでしまって照れてます。可愛い。そしてご馳走様です。
「「可愛い!!」」
姉妹だ。息ぴったり。なんかさっきも思ったな。
「妹よ、ラファちゃんの職業は“天使”に変更しておけ。文句は言わせん。」
おいおい、何だその“天使”って職業は。
確かに天使ですよ、うちの妹は。
他の冒険者に職業聞かれて
“天使です”
納得するよ。寧ろ正しいけどさ。何する職よ。
「姉さん、全くその通りです、すぐ変更しておきます」
受付のおねえさんは、そのまま外に飛び出して行った。
居ないだろうな、今までの冒険者で職業“天使”って。何するのって聞かれた時の為の返事考えないとな。
補足です。
本日は“インフィニティヒール”です。
この魔法は回復魔法ですが、分かりやすくいうと完全体力回復に、欠陥部位(頭、心臓以外)回復、状態異常解除を複合した魔法です。教会でも大司教クラスでないと使えません。お兄様達を倒すのはほぼ不可じゃねと思うほどの魔法です。
ではまた次回です。
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