1章 第四話 お礼参りは忘れずに
後半ちょっとしたザマァが有りますが、Gが出ますので文は飛ばし読みでもOKです。
女将さんと別れ、外門を潜り外縁に出ると、俺は人目の付かない場所へ妹と移動した。理由は2つ、魔法による乗馬ゴーレムの作成、そして腐った人間の巣窟へのお別れの挨拶。
以前より練り上げ、組み立てたイタズラ魔法。怪我などはしないとおもうが、心の傷はどうなるかはわからない。きっと楽しい事になると思う。妹はゴーレムの馬に夢中だ。俺が何かするのを、気がつかない内に終わらせようと、発動条件を起動した。
しばらくすると城の方から、沢山の感激(悲鳴)が聞こえてきた。同時に、黒い小さな物体が渦をまくように王城の周りに取り巻いた。ちょっと予想以上に多い?と思ったが今までのお礼を兼ねていたので、もう少し魔力を注入した。でもまさか、城壁の外まで聞こえるとはかなりの感激(悲鳴)ぷりだ。
あまりの感激(悲鳴)に驚いたのか、妹が俺のズボンを掴み
「どうしたの?」と不安そうな声をあげてきた。
可愛い、やばいです。城にいた時の男服を無理にリメイクした服ではない、きちんとした幼女服、平民の安い服だが、妹が着れば何処の貴族服に負けないくらいの魅力に溢れた服になる。
しかも、この上目遣い、お兄ちゃんもう満足です。この妹は俺を萌え殺す気でしょか?取り敢えず、心のメモリーに保存しなくては。ちなみに心のメモリーは正式名、妹激かわ画集記録(妹以外保存不可)と言う魔法で、いつでも何処でも妹の激かわ場面を鮮明に思い出す魔法だ。生後3時間後から始まり、(出産時立ち会えず怨んでいる)
今に至るまで総メモリーは10000を超える。通常1メモリーは、前世で言う10テラに匹敵する。心のメモリーに保存しつつ、妹には、「小さい黒い悪魔が沢山集まって驚いてるんだよ」と説明した。妹は、?を頭に浮かべて感じで首と軽く傾けたが、すぐに馬ゴーレムに夢中になった。メモリーをフル稼働しつつ、城に向かって地獄に落ちろと呟いた。
第二王子達が城を出た後、王と宰相が奇しくも自分達の子供、王子王女の話をしていた。
「第一王子の容体は相変わらずか」王は、宰相に問いかけるが、宰相は首を横に振り五年前と変わりありませんと短く答えた。
5年間顔合わすと同じ質問を同じ返答で返してきたので、いい加減その質問辞めませんかと心で思ってもいた。
その後、第一王女、第三王子と続き政務の話になるのだが、今日は気まぐれか、はたまた虫の予感なのか第二王子の話になった。全ての情報を詮索する宰相であれ、ここ4年全く話が上がってきていなかった第二王子。もちろん重要参考人扱いで犯罪者一歩手前状態なので、見張りの為の兵が付いていた。しかし、いつの日からか「異常なし」と言う情報だけであった。何を持って、異常が無いかまでは確認していなかった。怠慢である事は確かだ。しかし、まだ未成年、魔力値5のゴミが何を出来る訳ないと高を括っていた。もちろん王自体も別にそこまでの興味があるわけで無いので、異常ないの報告で満足してしまっていた。もしこの時、安否の確認をしていたら、この後の悲劇は変わっていたかもしれない。そう、この後に発動する第二王子のイタズラ魔法。イタズラの範囲に収まらない災厄と言われる物。そのイタズラ魔法を防ぐ事が出来たかもしれない。
後に王城Gの災厄と言われて、王都中のGが王城に集結し、白い白は瞬く間に黒に染まり、城内も余す事なく黒に染まった。蠢き、取り憑き、飛び回る。王族をはじめとした、多くの貴族や大臣にトラウマを植え付け、王城は約5ヶ月使用禁止となった。第二王子が狙っていたかは不明だが、これにより第二王子が行方不明になっている事が発覚するまで脱走して一年もの時間が過ぎた後だった。
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