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1章 第三話 私はお兄様のお嫁さんです

今回妹ちゃん視点です。一応王女ですので、ですます口調です。次回は兄に戻ります。

妹サイド 

「お兄様が旅に、私を置いて」

目の前が暗くなりました。つい最近まで母親?と思っていた女将さんは、お兄様が旅に出る事、女将さんと一緒に別の場所で暮らすと言う事を優しい笑顔で伝えてくれました。


意味が分かりません、どうして、急に、私置いて、別の場所で? 私もある程度今の状況は分かっていました。外に勝手に出ないとか、部屋でも静かに話すとか、時折聞こえるどこの誰だか分からない人が、多分お兄様と私の事だと思われる話をするから、”ここに居たらいけない子“”見つかったら殺されてしまう子“と言う事はわかっていたのです。


私はお兄様と一緒が良かった、お兄様が居てくれれば良かった、離れ離れになるなんて考えた事も無かった。

私は約束した事も忘れてお兄様の部屋に飛び出しました。

私は置いて行かないで、離れないでとか、叫んでいた気もしますが、お兄様は、約束した事を破った事を怒りもせず、優しく頭を撫でながら、「一緒に行くか」と言ってくれました。


後ろで先程までお話しをしていた女将さんが何か言っていましたが、お兄様とこれからも一緒に居られる事で頭が一杯になり、耳に届きませんでした。


その後、初めてのお外は見るもの聞くもの全てに心を奪わました。(お兄様にはすでに奪われています、むしろ差し上げてます。)

あれこれ見聞きしてしまったけど、お兄様は優しく教えてくれます。。やっぱりお兄様は最高です。いらない子だから置いて行かれるとも思いましたが、この優しい笑顔、優しい手繋ぎ、頭の撫で撫ではやっぱり最高です。


本当にいらない子だったら優しくしてくれません。女将さんとお兄様と一緒に女将さんの家に着くまで、いや着いてからも初めて見る洋服(お兄様が作ってくれた服以外)の新鮮さにはしゃいでしまいました。ヒラヒラする腰巻き?をスカートといい、上下一体のワンピースなどズボンとかシャツ以外の服は可愛い物でした。この可愛い服を着たらお兄様もメロメロになります、いやなるはずです。先程お外で見た沢山の人が居ましたが、お兄様は、他の人にメロメロになりませんでした。だから私なのです。これを着れば立派女性です。見ていてください、お兄様 ハート


ごめなさい。見ないでください。

これは女将さんのご飯がいけないのです。

美味しすぎます。たまに女将さんが作ってくれていましたが、なんでこんなにも違うのでしょうか?


お兄様のご飯も美味しいですが、これは別物です。

お兄様のお嫁さんとして、はしたない事です。

でも、我慢出来ません。

お皿からご飯が無くなると、ちょっと寂しい気持ちになりました。でも、さすがお兄様です。さすおにです。


そっと開いたお皿の脇に、お兄様のご飯を置いてくれました。いいの?お兄様の分は?と思いましたが、「食べな」と優しく言ってくださいました。


こんな美味しいものを分けてくださるお兄様は神様です。そうすると私は神様のお嫁さん!こう言うのを聖女と言うのでしょうか?巫女とも言ったような?いいのです、私はお兄様のお嫁さんです。それでいいのです。まずは食事をしましょう。

お読みいただきありがとうございます!

妹ちゃん可愛いとか思ったり

少しでも面白いと思ったら、

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何卒、よろしくお願いします!!

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