1章 第二話 涙目の妹には勝てません
短くて申し訳有りません。次の話は妹ちゃん視点になります。
妹を頼んだ世話人が扉の外からやれやれと両手をあげて首を振っていた。この世話人は城下街で食堂をしている女将である。
今日も隠蔽魔法を駆使して、ここに一緒に来てもらったのだが、元々「妹も一緒に旅に連れて行きな」と言われいた。
流石に五歳児でしかも美幼女(多分いや間違いなく大陸一の美幼女)を連れて行くのはどうかと思っていた。妹を置いて旅に出るのは苦渋に苦渋を重ねた決断であった。
俺自身耐えれるか、妹と離れ離れに慣れるかと思っていたが、妹の為に血を吐く思い(実際数度血を吐いた)の決断なのだ。早く、他国で居場所を作って迎えに来るか、仲の良い女将の養女になるかと思っていたが、上目遣いの涙に勝てるはずも無く、「一緒に行くか?」と声を掛けてしまったのは俺の意思が弱いだけでは無いと思いたい。
その後女将さんと妹と一緒に隠蔽魔法で宮殿から城下へ移動し、妹の衣服、旅支度を行った。助かったのは女将の娘さんの服などを頂戴出来たこと。あまり旅費に余裕が無かったので大いに有り難かった。
しかもついでに食事までご馳走になり、全く頭の上がらない事になった。女将との出会いも三年前にもなるが、色々世話を焼いて貰ったものだ
妹と言えば初めての女性の服などに目を輝かせていたし、女将の食事には無言で口に掻っ込んで喉を詰まらせていた。しかし、大変だったのは、初めて見る人、物、動物、花や木々。子供ながらの好奇心に振り回された。でも内心は物怖じしない事が有り難かった。
女将さんに改めて世話人の事の謝罪、今までの助けに感謝の意を伝え、別れを告げた。
お読みいただきありがとうございます!
少しでも面白いと思ったら、
ブックマーク&下側の「☆☆☆☆☆」を「★★★★★」にして頂けると本当にありがたいです…!
皆様の応援が励みになります!
何卒、よろしくお願いします!!