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神殺しの獣  作者: Key-No.92
第四章 無数にある分岐点(下)
176/222

第六話 取引




 紅羽はゆっくりとした足取りで進み、色彩に富んだ衣類を眺めていた。

 褐色肌のシーラに案内されて訪れた仕立屋、シフォンの森――このお店では、どうやら仕立ての請負(うけおい)以外にも、独自に作られたと(おぼ)しき衣服も販売されている。


 帝都民が着ているような意匠から、かなり奇抜な雰囲気を(かも)したものまで、とにかく種類は豊富であった。ぼんやりと眺めているだけでも、わりと楽しめている。

 前にいるシーラが足を止め、くるりと身を(ひるがえ)した。


「ようこそ、シフォンの森へ――私が店主のシーラです!」

「えっ……?」


 小さな驚きの声を漏らしたのは、メイアであった。


「私の記憶が正しければ、店主はミルコではないのか?」

「あっ! それ、私の母です」

「……そうだったのか。ミルコは、いったいどうした?」


 メイアは問いかけながら、そっと小首を(かし)げていた。

 シーラは少し言いづらそうに、困り顔で戸惑っている。


「えっと、その……実は去年、病で亡くなりまして」

「……そうか。もう六年ほど前の話になるか。彼女に一着、仕立ててもらった経験がある。実に腕のよい努力家といった印象が、今でも記憶として残っている」


 メイアは(あご)に指を添え、虚空を見上げた。


「いや、そうだ……思いだした。確かそのとき、娘のために頑張っていると言っていたな。そんな母の意思を()ぎ、娘の君が、今度はこの店で頑張っているわけか」

「従業員さん達に、助けてもらってばかりですけどね……」


 シーラは苦笑しつつ、自身の赤毛をゆるりと()でた。

 気を取り直したのか、彼女は両拳を胸の付近に置き、顔を明るく輝かせる。


「でもでも! 母のこと、そう言ってもらえて(うれ)しいです」

「ただの事実だ。それに当時、彼女のお(かげ)で、私は帝国城で恥をかかずに済んだ」

「帝国城?」


 シーラがあげた驚きの声に、メイアは鷹揚(おうよう)(うなず)いた。


「ああ……当時、私は上級冒険者だった。とある事情から、帝国城に招かれてしまってな。そのときに、私に合う衣裳を仕立ててくれたのがミルコだった」

「そう、だったんですか……」

「ミルコに立ち居振る舞いや、作法なども教えてもらった」


 メイアはふっと微笑した。


「衣裳の着こなし方、また見せ方というのを、彼女は本当によく勉強されていたのだろうな。あちらで得られた評判は、上々といった感じだった」

「……それは、そうかもしれませんね。もしかしたら、もうお聞きしているかもしれませんが、母はもともと祭典の花と言われた踊り子でしたから」

「いや、初耳だな……」


 メイアはやや困惑気味に応答していた。

 シーラがちょこんと肩を(すく)める。


「あはは……そうでしたか。祭典が開かれなくなって、もうかなり縁遠いものになりましたから。私が生まれたちょっとあとのこと……でしたっけね」

「開かれなくなった理由が、何かあるのか?」

「いいえ、わかりません。かなり昔の話ですので……」


 シーラは言葉を止め、視線をきょろきょろと動かした。

 彼女は右から左へと、順番に紅羽達を見つめている。

 シーラは両手を、ぱちんと叩き合わせた。


「そうだ。あなた方も、よかったら参加しませんか?」


 紅羽達は(そろ)って、小首を(かし)げた。


「実はその祭典、今年は復活できるかもなんですよ。でも、踊り子さんや裏方さんが、なかなか揃わなくて……今はもう冒険者じゃないんですよね? ああ、でも……ちょっとした報酬はちゃんとご用意しますので、参加してみませんか?」


 メイアは苦笑まじりに肩を(すく)めた。


「私は別に構わないが、後ろの者達は現役だぞ」

「あぁ……そうですかぁ。やっぱり、無理な話なのかな……お母さんと同じ舞台に、人生で一度くらいは立ってみたいと思ったのになぁ……」


 シーラが陰鬱(いんうつ)な表情で、肩を深く落とした。

 どんよりとした静寂が、場に満ちていく。


 漠然とではあるものの、シーラの事情は理解した。だが、別に手を貸すほどの義理はない――昔の自分ならば、きっとそうあっさり切り捨てただろう。

 紅羽はふと、咲弥の姿が脳裏に思い浮かぶ。


《なんだか困ってるみたいですし、力になれそうなら助けてあげられませんか? 踊り子のほうは僕には無理ですが……裏方であれば、力になれるでしょうし》


 もはや、実際に聞かずともわかる。

 彼がここにいれば、確実にそう言っていたに違いない。

 とはいえ、問題はある。紅羽は、シーラに尋ねてみた。


「いつ催される予定なのですか?」

「んぅ? えっと……一か月半後くらい……かな」

「そもそも、私らそんなに帝都にはいないんじゃない?」


 ネイが両手を小さく開き、ため息まじりに述べた。

 咲弥次第ではあるが、確かに帰国している可能性は充分に考えられる。現状、事態がどう移り変わっていくのか、彼が戻ってこなければ何も判断がつかない。

 紅羽は少し黙考する。もし彼が、シーラの話を聞けば――


「あまり過度な期待はしないでください」

「えっ……?」


 シーラが顔を上げ、紅羽のほうへ目を向けてきた。

 紅羽は淡々(たんたん)と告げる。


「――参加しても構いません」

「出たな! 怪物お節介小僧の嫁……!」


 ネイの揶揄(やゆ)を受け、紅羽はどこかくすぐったさを覚える。

 渋い顔をしているネイに、紅羽は視線を移した。


「さしあたり、何か明確な目的があるわけではありません。咲弥様の状況次第で、今後が左右されるのは(いな)めませんが、おそらく問題はないかと思われます」

 紅羽は予測を打ち明け、最後にもう一つ付け加える。

「帝都の祭典というものも――興味はありませんか?」


 ネイはため息をつき、諦め気味の表情で肩を(すく)めた。


「まあ、そうね。今は目的らしい目的もないからね」

「……つか、踊り子なんか、お前らできんのかい?」


 ゼイドのもっともな疑問に、シーラが割り込んで答えた。


「大丈夫です! 私が教えます! やったやったぁ!」

 シーラが満面の笑みを浮かべ、紅羽の両手を取った。

「ありがとうございます! 本当に(うれ)しい!」


 紅羽は両手を揺さぶられながら、再び釘を刺しておく。


「過度な期待はしないでください。状況次第で破綻(はたん)します」

「そうならないことを、めっちゃ祈っておきます!」


 ネイが、ややぐったりとした姿勢で言ってきた。


「ほんと……あいつに似てきたわね」


 そう取られても仕方がなかった。(いな)めない部分も多い。

 ただ少しばかり、事実は異なる。似てきたのではない。


 彼の思考や気持ちなどを想像しながら行動すれば、まるで自分の(そば)()()()()()()()()に浸れるのだ。端的に言えば、ただ寂しさをまぎらわせている。

 紅羽は自分の行動原理を、そう分析していた。


「それじゃあ、少し測らせてください。皆さんに合う衣裳と報酬の準備をしますので。楽しみにしていてくださいね!」


 そう言ってから、シーラは奥のほうへと走った。

 沈黙に包まれる場に、ネイのぼやきが響く。


「やれやれ。どうなることやら……」


 紅羽は少しの間、漠然とした未来について夢想した。



    ☆ ★ ☆ ★ ☆ ★ ☆



 前を進むパスカの背を追いながら、咲弥は彼女の話に耳を(かたむ)けていた。


「人の扱う紋様も、魔物の扱う魔法陣も、実に不可思議だ。つまるところ、これらの図形は霊的な道具、あるいは機械と言い換えても差し支えない。我々の研究は、これらの図形の未知を探求しつつ、ほかにどんな力が秘められているのか、日夜寝不足と戦い、精神を極限まで削って活動している」

「大変なお仕事ですね。興味深いです」


 咲弥が相槌(あいづち)を打つと、パスカが肩越しに微笑んできた。


「謎に満ち溢れた世界は、本当に興味が尽きることがない」

「ははは……そうですね」

「ときに咲弥。君は共時性というものを知っているかな?」

「きょ……う、じせい?」


 パスカの紫紺色をした瞳を見据え、咲弥は首を(ひね)る。

 パスカはすっと、前を向き直った。


「これはあくまで、ただの例えに過ぎないが――国も文化も違い、関連性を持たない二人がいたとする。その二人の内の一人が、自分の能力を極限まで(きた)え、人類で初めて紋章術を会得した。と、仮定する」

「ああ、はい……」

「人類で初だ。そのはずだった――しかし時を同じく、もう片方の者もなんらかの要因が重なり合い、あるいは事故的に紋章術を開花させたとなれば、これはとても不思議な話だと思わないかい?」


 偶然の一致とでも言いたいのか、咲弥は言葉なく(うなず)いた。


「ただの偶然とも(とら)えられるのは、何も間違いではない」

「は、はい……」

「だが、これらを境に、各地でも同様の出来事が起きていた場合はどうだ? それは、偶然なのだろうか? それとも、もとからそんな力を宿した者が、(ひそ)んでいただけなのか? はたまた、なんらかの意思による意図的とも考えられる?」


 咲弥は言葉に詰まった。

 パスカが早口だったからという理由もある。

 その問いに対する回答が、うまく像を結ばない。


 パスカが再び肩越しに振り向く。咲弥は少しぞっとした。

 (にら)まれたわけではない。眼差しが強かったわけでもない。

 しかし紫紺の瞳には、言い知れない何かが宿っていた。


「とある一人の少年が、()()()()()といった奇跡を発する」


 咲弥は背筋に悪寒が走り、はっと息を呑む。

 パスカは淡々とした声音で続けた。


「時代を同じく、これまで物語の中にいた精霊を、召喚する者が複数体現れ始めた。実に、興味深い話だ。()()()か――はたまた、()()()()()()を持つ者が誕生した? それとも、もとからそんな力を持つ者が、潜んでいたのだろうか?」

「……えぇっ……と……」

「この話を聞き、君はどう思う?」


 精霊を召喚したのが咲弥だと、パスカは理解している。

 知っているうえで、あえて聞いてきているのだろう。


 まさかの尋問に、咲弥は何も言葉を返せない。

 パスカは、ふっと鼻で短く笑った。


「では、さらに話を続けようか。これは、とある報告書から始まった話なのだが――実は最近、魔法陣を浮かべず魔法を扱ってくる魔物がいるらしい」


 咲弥はまた息を呑んだ。


「驚くべき話だ。冒険者である君も、そうだろう? しかし実は、私はその報告書を見る前に、すでに知っていたんだ。それはなぜか?」

「ここ最近、同盟国でも同じ問題が発生しています。現状は事実確認にあたっており、冒険者ギルドを含め、各同盟国へ一気に通達される予定です」


 ジェラルドが補足するように、そう口を挟んできた。

 パスカは笑いながら前に向き直り、両手を大きく広げる。


「その魔物に似て非なる、()()()()()――紋様を虚空へ映し現わさずとも、紋章術を扱える輩が各地で増えているという報告もあるのさ。冒険者たる君ならば、そんな奇妙な連中と遭遇した経験もあるのではないか?」


 咲弥は言葉を失った。

 関連性は不明だが、確かに偶然だとは思えない。

 パスカは咲弥の返事を待たず、軽快な声を(つむ)いだ。


「さて、これは共時性? はたまた、なんらかの意思か? 去年あたりから、実に謎めいた事実が、溢れ返るようにして各地で起こっているよ」


 咲弥の脳裏(のうり)に、漠然と思い浮かび上がってきた。


(去年あたり……まさか、使徒による影響なのか……?)


 事実は当然、わからない。だが、あり得る話だった。

 天使達は(みずか)らが介入できず、また同様に手も下せない。

 だから別世界の者達に力を与え、この世界へ送り込んだ。


 小さな(ほころ)びを突く――咲弥を選んだ天使が言っていた。

 この世界で起こる異常が、その綻びなのかもしれない。

 また魔神の復活も、無関係ではなさそうな気もする。

 あらゆる物事が複雑に、そして同時に絡み合っていく。


(送り込んだ時期にも、なんらかの意味があるのか……?)


 咲弥の頭は、こんがらがりそうになっていた。

 魔神の復活、十天魔の存在、送り込まれた使徒達、破壊と再生の神リフィア、いまだ不明瞭な邪悪な神、神殺しの獣、神に狙われる命、全人類への敵対――

 抱えている問題を数え上げれば、もはやキリがない。


 咲弥の脳では処理しきれず、頭の中がどんどんぼやける。

 理解している。咲弥がどうあろうとも世界は動く。

 それでもこのまま、何も考えたくない心持ちであった。

 楽なほうへ流されたい。だが、それは許されないだろう。


「ぜひ、ゆっくり話を聞かせていただきたいねぇ」


 パスカはそう(つぶや)き、立ち止まる。

 そして、眼前の扉を力強く開いた。


「さあ、ここが私の研究室だよ」


 パスカが中へと進むなり、室内から怒声が響いた。


「あっ! 戻って来やがった!」

「所長! いい加減にしてください!」

「マジで、いちいち掃除しなきゃならなくさせんなって!」

「ちょっとはこっちの身にもなってくれませんかねぇっ?」


 咲弥はおそるおそる、室内をこっそりと覗き込んだ。

 若い男女三名が、怒りの形相でパスカを取り囲んでいる。

 しかし、当のパスカは、何事もない様子で歩いていた。


「おい! 聞いてんのか、テメェ!」

「もういっそ、清掃費として給料を上げてください!」

「それか所長とは、別室にしていただけませんかねぇっ?」


 パスカが(さわ)やかな表情で、背後を振り返った。


「さあ、遠慮せず入ってくれたまえ」


 パスカの周りにいる男女が、咲弥側に顔を向けてきた。

 まず桃色の髪をした女が、驚きの色を顔に(たた)える。


「あぁっ! ジェ、ジェラルド様ぁっ?」

「ど、どど、ど、どうされましたか!」


 そう言ったのは、緑の髪色をした眼鏡をかけた女だった。

 次いで青髪の男が腰に手を置き、大きな笑い声をあげる。


「ついに、パスカ所長の首を物理的に斬りに……? えぇ。どうぞどうぞ。後始末は我々がやりますんで、もう遠慮なくスパーンッとやっちゃって構いません」

「ああ、いやぁ……残念だが、そうではない」


 ジェラルドはわずかに、頬を引きつらせていた。

 満面の笑みだった男は、途端に落胆した顔へと変化する。

 パスカは高笑いをあげ、演技がかった口調で言った。


「皆の者! 憤懣(ふんまん)やるかたないといった様子だが――そんな一時的な感情など、綺麗さっぱり消え失せるような情報を、くれてやろうじゃないか」


 咲弥がなかば茫然と見守っていると、パスカが(きびす)を返して詰め寄ってくる。

 不吉な笑みを(たた)えたパスカに引っ張られ、彼女の(ふく)らんだ胸に咲弥の頬が大きくめり込んだ。そこでやっと我に返り、恥じらいと戸惑いが一気に押し寄せてくる。


「――いっ?」

「この少年、なんと――前回催された冒険者資格取得試験で精霊を召喚し、さらには空白の生物ジャガーノートを滅した噂の少年だ」


 パスカの部下達が、(そろ)って息を呑んだように固まった。

 次第に目玉が落ちそうなくらい、目が見開かれていく。


「マ、マジだぁあああああ!」

「うそうそっ! 国際大会の映像にいた子!」

「えぇ! なになに! どうしてどうしてぇっ?」

「ねぇねぇねぇ! 私、リィン。よろしくね!」

「お、おお、おお俺はラーズだ。よろしくな!」

「あたしはレイよ。覚えてくれると、お姉さん(うれ)しいな」


 三人が飛んでくると同時に、パスカがすっと離れた。

 標的を変えられた事実に、咲弥はうめくほかない。


「ねぇねぇ! 君! いろいろ聞きたいことがあるの!」

「ちょ、ちょ、ちょっと、落ち着けって!」

「あんたも落ち着きなよ! 震えてるよ!」

「バッ! おめぇそりゃあ、そうなるだろうよ!」

「それより、お姉さん。君とゆっくりお話がしたいなぁ!」


 おもちゃを取り合うように、咲弥はもみくちゃにされた。

 苦い気持ちを抱きながら、咲弥はパスカを軽く(にら)む。

 パスカは倒れた椅子を起こしてから、優雅(ゆうが)に座り込んだ。

 それから足を組み、裏返した人差し指を前へと伸ばした。


「さあ、咲弥。ちょっとばかし、取引といこうじゃないか。そちらの情報提供一つにつき、こちらは軍事機密の一つを、君に提示しよう」

「お、おい!」


 抗議の声をあげたのは、近くにいたジェラルドだった。

 ほぼ同時に、咲弥を取り囲んでいた三人の動きが止まる。

 パスカは不敵な笑みを浮かべ、ジェラルドに告げた。


「将軍殿は黙っていただきたい。これは、彼と私の取引だ」

「彼は私のあずかりだ。勝手は許さない」

「これは、帝国のためでもある。他国の者がここまで入ってきている事実を、私は見逃さない。かなりの信用をおかれ、なんらかの特殊な任務のためだろう?」


 パスカの予測に、ジェラルドが押し黙った。

 パスカは(りん)とした顔に、見透かしたような笑みを(たた)える。


「なぁに。詮索はしない。邪魔もしない。ほんの少し空いた時間に、彼と取引させてくれるだけで構わない。何も取って食おうってわけじゃないんだ」


 咲弥の意向は無視された状態にある。

 事情はよく分からないが、はっきり断る気でいる。

 そのとき、パスカの鋭い眼差しが咲弥を突き刺した。


「軍事機密とは、随分と漠然とした言い方だったね。一つ、例を挙げようか。君は冒険者だ。ならば、荷物関連の事情に困ったことはないか?」

「そう、ですね……どうしても、大荷物になりますから」


 咲弥は首を(ひね)り、パスカの言葉を待つ。


「では、その負担を軽減させる方法があるとしたら?」

「えっと……凄く、助かると思います」

「我が研究所で、その方法を確立している」

「どういった方法なんでしょうか?」


 咲弥が問うや、パスカはにやりと笑った。


「紋様に荷物が収められる――とだけ、言っておこう」

「えっ……?」


 まさかの情報に、咲弥は間の抜けた驚きの声が漏れた。




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