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【SS】女神「次のかたー、どうぞー」

掲載日:2021/06/08


天使「女神様、候補者が揃いました」


女神「あー、もうそんな時期だったっけ?勇者の選出よね?」


天使「下界では女神さまの神託を待っております」


女神「あーはいはい、ちゃっちゃと勇者を決めちゃいましょうか」


天使「どうぞ、お入りください」


男「失礼します。お初にお目にかかります」


女神「よくぞ来た我が愛する子よ」


女神「私は女神。全ての母なる存在、人類の守護者、勇者を見極める者」


女神「貴方のことを教えなさい」


男「はっ、はい!わたしは王国では騎士を務めております」


男「自分で申し上げるのは恥ずかしいですが、知・力ともに随一と自負しております」


天使「この男の申し出は事実です。ただ一つ問題があるとすれば少し臆病なところがあります」


男「なっ・・・!そのようなことはありませぬ!」


女神「勇者とは、心のありよう。お主は勇者には力及ばぬようじゃな・・・」


天使「お帰りください」


男「・・・はい」


天使「女神様?このペースで進めてたら全ての候補者と面談を終えるのに1時間はかかっちゃいますよ?」


女神「えー、まじか。今回はそんなに候補者多いんだ」


天使「どうせこの面談の記憶は、候補者達は失うんですから」


天使「体面なんか気にしないで、ちゃっちゃか終わらせましょうよ」


女神「そうね、そうしましょうか」


天使「はーい次のかたー、どうぞー」


ゆうしゃ「失礼します」


天使「えー、この方は下界で『ゆうしゃ』と呼ばれているようです」


女神「なにそれ?勇者を決めるのは女神の仕事よ!勝手に勇者を名乗られたら困るわ!」


ゆうしゃ「決して、私が自称しているわけではありません。周りの者がそう呼ぶのです」


女神「むぅ・・・」


天使「えー、この男ですが国一番の優しい男との情報です」


女神「優しい者!優者!ダジャレじゃないの!」


天使「その通りです。勇者には優しさが必要かと思いまして」


女神「却下!優しすぎて戦えるか不安!お帰りください!」


天使「では次のかたー、どうぞー」


ゆうしゃ「失礼しまーす」


女神「また、このパターンね。次は何よ」


ゆうしゃ「うわっ、女神様チョウ可愛いんすけど」


女神「・・・良い子じゃないの」


天使「えー、国一番の遊び人とのことです」


女神「遊者!?」


天使「遊び心は大事かと」


女神「いやいやいや魔王を打倒す勇者に遊び心はいらないでしょ!良い子だけど!」


天使「そうですか、ではお帰りください」


遊者「うぇーい」


女神「・・・たまには弄ばれるのもいいかも」


天使「はいはい、では次のかたー」


ゆうしゃ「失礼します」


女神「なるほど、こういう趣向なのね。理解したわ」


天使「えー、先ほどの遊び人の友達です」


女神「友者!」


天使「はい、お帰りください」


友者「うぇーい」


女神「なんか、雑になってきてない?」


天使「そうかもね」


女神「そうかもね!?」


天使「では次のかたー、どうぞー」


ゆうしゃ「失礼します・・・」


天使「えー、国一番の辛気臭い男です」


女神「憂鬱な者!憂者!」


天使「・・・駄目ですか?」


女神「むしろ何がオッケーだと思ったの!?」


天使「ではお帰りください」


憂者「はい・・・」


女神「つぎのかた!どうぞ!」


ゆうしゃ「失礼します」


女神「ふむ、見た目は普通ね」


天使「えー、麻を結って生計を立てている男です」


女神「結者!わかりづらっ!!」


天使「よくわかりましたね。『ゆいしゃ』と呼ぶほうが正しいかもしれませんけど」


天使「・・・どうでしょう?」


女神「だめよ・・・ぱっとしない・・・」


天使「さて今日はこのへんにしときましょうか?結だけに」


女神「終わらせねえよ!結者で結末なんて閉まらねえだろ!」


天使「そうですね。では次のかたー、どうぞー」


まおう「失礼します」


女神「魔王来ちゃったよ!」


天使「ああ、手違いで勇者候補と魔王候補者が混ざっちゃったみたいですね」


天使「この世界の唯一神である女神さまが密かに生み出している魔王」


天使「娯楽に飢えた天界では定期的に勇者と魔王を戦わせ、楽しんでいるってのが勇者側にばれたらまずいのに」


天使「まあ、勇者候補はさっきの結者で最後だったから、その心配はないか」


女神「さらっと口走ってる!女神黒幕のありがち勇者物!!」


天使「というわけで、魔王選出を先にやっちゃいましょう」


天使「えーこの者は、馬の扱いに長けた者です」


女神「馬王!馬に長けてるだけで世界征服できるわけないでしょ!」


天使「武田の騎馬隊的な?」


女神「ファンタジー要素ないじゃない!却下!」


天使「お帰りください」


馬王「ひひーん・・・」


天使「次のかたー、どうぞー」


まお「失礼します」


女神「あれ?『まおう』ではなく、『まお』?」


天使「えー、私の恋人です」


女神「???」


天使「ちなみに、私は既婚者です」


女神「間男!?」


天使「彼のテクニックは、私を堕天させる勢いです」


女神「却下!つぎ!」


天使「では、またあとで///」


間男「チャオ」


天使「次のかたー、どうぞー」


まおう「失礼します」


天使「麻を結って生計を立てている男です」


女神「麻王!てか、さっきの結者!!」


天使「お帰りください」


麻王「失礼しました」


女神「もう!いい加減にしなさいよ!勇者も魔王もまともに決まらないじゃないの」


天使「ちょっと遊びが過ぎましたね。次の魔王はすごいですよ」


天使「異世界から転生させてきた大物です。つぎのかたー、どうぞー」


???「失礼します」


???「第六天魔王 織田信長です。」


女神「尾張!」



おわり


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