前編 人間と魔法使いの出会い
短編小説書こうかなと思って書きました。
短いストーリーってやりにくいんですよ。
それはさておき、この作品は編集します。
ハッキリ言って昔の文章だと・・・なので。
現代社会。科学という人類にとっての魔法が発達し、そして科学は地球をも滅ぼしかねない危険な存在となった。そして今、マジックストーンの力を持つ青年がいた。その名はエスタル。彼は人間を全て殺し、地球の危機を救おうとしていた。
「人間こそ闇だ。今こそ魔法で科学の発展を止め、人間を滅ぼせ!二度と殺すのをためらうな!」
そう言い渡された瞬間、時計の針は頂点を向いた。
館中に鐘の音が響き渡った。
大理石の壁や柱に音はぶつかり、ロウソクの火はか細く燃えていた。
それは鐘の音につられてはかなく揺らぐ。
「いって・・・参ります。」
エスタルは赤と青の石を手にとって人間界へと向かった。
エスタルの両親は魔法使い族の者に殺されてしまった。
人間の本当の優しさや暖かさを知ってしまったからだ。
エスタルはそのことを十分に理解していた。
しかし、エスタルは怖かった。
過去に人間を殺してしまったことはある。
それでもエスタルは本当は人間を殺したくはなかった。
人間界に着くと、人間達は普通の生活をしていた。
エスタルはなんの罪もない人間も殺されなければならないと思うと心が酷く痛んだ。
「おい。貴様ら。ここが・・・墓場だ。」
その言葉の口調にはためらいが混じっていた。
そのとき、鳥の翼を生やした魔法使い族が現れた!
「エスタル、ためらうなと言っただろ!」
「おまえはカサリ!」
カサリは黄色いマジックストーンを手にとって魔法を唱えた。
「サンガル!」
雷がそこらじゅうにほとばしった。
エスタルは雷に打たれてしまった!
「エスタル、体が痺れて動かないだろう?人間を殺さないならばこっちも殺さないといけないんだ。」
カサリはナイフを取り出した。
そしてエスタルに刄を近付けた。
「危ない!」
そのとき、一人の人間がエスタルを押し倒し、カサリの腕を抑えつけた!
「貴様何をする!」
「なぜ殺す!?人間だけならまだしも、なぜ仲間を殺す!?」
エスタルは改めて思った。
人間は全てがひどいことをするわけではないと。
「君、こいつに勝つにはどうしたらいいんだ?」
「これを・・・使え!」
エスタルは青いマジックストーンを人間に渡した。
「これは···?」
「それをかざせ!」
人間は空に向かって青いマジックストーンをかざす!
魔方陣が空中から降りてマントを羽織った。
「お!マントが自然に!?」
カサリはナイフを構えた。
そして至近距離まで迫った。
「···なんか出ろ!」
そう言った瞬間、透き通った氷の刃が手から飛び出した!
「ぐわぁ!人間のくせに!」
その人間は氷の剣を作りだし、カサリに斬りかかった!
「貴様、どこにそんな魔力が!」
「怒りだ!おまえと同じ魔法使い族を攻撃したおまえに対する怒りだ!」
「死ね!プラズムティ!」
一直線状に電力の光が飛ぶ!
人間は強く祈りをこめた。
そのとき、地面から水が具現化し、蛇の姿となった。
そして電力を帯びてカサリに食らいついた!
「貴様ら、許さ···。」
「仲間を殺そうとした罰だ。」
「いや、俺はあいつらを裏切った。元々魔法使い族は人間を殺そうとしている。でも人間が全て悪いわけではない。えっと、名前何て言うの?」
唐突に聞かれたのて少し戸惑ったがすぐに答えた。
「俺はクリス、君は?」
「そういえばまだだったな。俺はエスタル。」
エスタルは起き上がろうとした。
クリスは止めた。
「まだ痺れてるだろ。無理に動かない方がいい。」
「ありがとう。でも早く身を隠さないと。」
そう言ってクリスの肩を掴んで歩きだした。
「俺さ、魔法ってずっと憧れてたんだ。」
「俺だって科学を勉強してみたいと思ったことがあった。」
そして二人は声を合わせた。
「でも、危険なものだ。」
「エスタル、君はどんな世界を作りたいんだ?」
エスタルは少し考えてからこう言った。
「人間と魔法使いが共存する世界。」
それを聞いてクリスは笑った。
「できるよ。俺がおまえを助けたんだ。互いが助け合うことなんて簡単だよ。」
そして二人は家に入った。
クリスの家だ。
二人はそのまま眠りにおちた。