59.Gは≪集中≫を獲得・・・。
ビックマジックスパイダーの殲滅戦を初めてしばらくすると多くのビックマジックスパイダーが集まっておる場所があった。
うむ、連携して魔法を使われたら厄介じゃと思ったが別に望んでいたわけではないんじゃが・・・。
我は別に強敵と戦いたいわけじゃなく楽に強くなりたいんじゃがなぁ。
(メア、フレア。ビックマジックスパイダーの巣があるみたいじゃ。連携されると危ないので我一人でちょっと殲滅してくるぞ。)
「だ、大丈夫ですか?りゅうじんさま。」
メアが我を案じてくれておるが無用な心配じゃ。
やつらごとき遅れはとらんわ!
(メアよ。巫女として我を信ずるのじゃ!)
たまには神らしいことを言っとかんとな。
神ってことを忘れられそうじゃな。
「はい!」
うむうむ。
我が巫女は素直で言いことじゃ。
「メア。りゅうじんさまの心配をするだけ無駄よ。」
無駄とはなんじゃ無駄とは!
「フレアお姉ちゃん。りゅうじんさまは強いけど無敵ってわけじゃないんだから。それにりゅうじんさま何か抜けてるから心配なんだもん。」
ちょっと我が巫女よ、抜けてるとはなんじゃ!
抜けてるとは!
我は知的でスマートで天才でえ~っと、とにかくすごい神じゃろ?
「確かにメアちゃんの言うことはもっともですね。りゅうじんさまバカなことをせずにさっさと殲滅してきてくださいね。」
メアもフレアもひどくな~い。
我は抗議の視線を二人にぶつけるが全く効果なしじゃ。
うぬぬぬ。
怒りを巫女であるメアに向けるわけにはいかん!
すると必然的にフレアにも向けれない!
運の良いヤツじゃ。
仕方ないこの怒りはビックマジックスパイダーにぶつけるとしよう。
何の関係もないビックマジックスパイダーはいい迷惑じゃが元々討伐するつもりじゃったから一緒じゃろ。
メアの護衛をBDGに任せ(フレアには不要じゃろ?)て一人?でビックマジックスパイダーの巣が視界に入るところまでやってきた。
木々のいたる所に糸を張り巡らして巣を作っている。
クモの巣に引っかからずにここを通るには空を飛ぶしかないと断言できるほど視界全体を覆っている。
まるで結界のようじゃ。
我はここを殲滅するためにきたんじゃから関係ないがな。
巨人の手で邪魔な蜘蛛の巣をかき分けて進もうと巣に触れた瞬間ビックマジックスパイダーが一斉にこちらに集まってくる。
どうやら巣に触れたときの振動に反応して集まってきたようじゃ。
餌があちらからやって来てくれて楽ができるので有り難いわい。
我は闇の嵐を放つとビックマジックスパイダーが土魔法を発動したのか大量の石礫を発生させる。
今までであれば一瞬で魔物を倒していたのじゃが半分以上の闇の嵐が石礫にうちおとされてしまった。
それでも半数以上のビックマジックスパイダーのを打ち落とすことに成功したのじゃがそれ以上に奥から集まってきた。
あ、これは不味いんじゃないかのぉ?
再び闇の嵐を放つが今度はすべてが石礫に打ち落されてしまった。
うむ、次の展開は天才である我には分かるぞ。
さらにビックマジックスパイダーが増えて石礫も増えるので闇の嵐では対処できない。
それじゃどうするかって?
そんなのは決まっている。
我のステータスで最も高い素早さとスキル≪超脳力≫を使ってとにかく躱すのじゃ!
ビックマジックスパイダーが集まって来てたら石礫を躱すために集中する。
スキル≪超脳力≫を使えば大量の石礫もゆっくり感じる。
集中。
しゅうちゅう。
ビックマジックスパイダーが大量に集まってくるが攻撃してこない。
我の集中力が切れるのを待つ気か!?
小癪な!
しか~し我には≪適応≫があるんじゃ!
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ピコ~ン
≪適応≫効果で≪集中≫を獲得しました。
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ふっふっふ。
我が≪適応≫に死角なし!
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適正が低すぎるため≪集中≫は破棄させました!
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・・・・は?




