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58.G蜂蜜を知る

朝食に蜂蜜を塗ったパンを食べたのじゃ。

二人が何故あんなに血眼になっておったのか少し分かったぞ。

確かにうまかったのじゃ。

ただフレアよ。

お主のはパンに蜂蜜が塗ってあるのじゃなくて蜂蜜にパンがひっついているのはどうかと思うぞ。

見ているコッチが胸焼けしそうじゃ。

メアも蜂蜜を美味しそうに食べておるがフレアのようなことは無くて安心じゃ。

蜂蜜を使った贅沢な朝食を食べ終えて野営を片付けたら探索に出発じゃ。

そういえばこの迷宮に関して全く情報を知らんかったので一応情報担当のフレアに聞いてみた。

「はぁ、いつ聞かれるのかと思ってましたがまさか迷宮に入って一日以上経ってから聞かれるとは思いませんでしたよ。」

フレアがギルドでこの迷宮の情報を聞いていたらしい。

残念フレアがきちんと仕事をしているなんて驚きじゃ。

竜の顎で出てくる魔物はインセクト系だけらしい。

すでに最奥までの道は踏破されているらしく地図もギルドで販売していたものを買っているので先導すると言ったが迷宮内の魔物を殲滅する予定なので断る。

なぜかフレアが不機嫌になったが我は勇者と魔王に勝つために強くならねばいかんのじゃ。

「りゅうじんさま、きっとフレアお姉ちゃんは役に立つところを見せたかったんじゃないかな?」

そんなの知らんがな。

メアと違って信者でもなく今のところこれと言って役に立ってないフレアは正直・・・。

はっ!

もしかして役に立ってないから役に立とうとしたのか!

・・・いや、残念フレアに限ってそれは無いな。

分からんことをいつまでも考えても仕方がないのでさっさと先に進むことにしよう。

(殲滅が終わったら案内を頼むぞフレア)

「ふん、分かってるわよ!」

うむ、いつも通りじゃな。

なぜかメアがニコニコしているが気にしないぞ。


巣をつぶしたおかげか全くビックビーが出てこなくなった。

ビックスパイダーが出て・・・。

ん?

なんか違うぞ?

こんな時は鑑定じゃ!


************************

種族 ビックマジックスパイダー LV15/20

HP 50/50 MP 70/70


ちから    26

たいりょく  34

すばやさ   40

まりょく   48


スキル

罠設置 LV2

魔糸  LV3

毒物精製 LV2

連携   LV4

土魔法  LV4


称号

森の魔法使い

*************************


うむ、魔法を使うビックスパイダーのようじゃ。

この周辺からこいつらの領域らしいぞ。

連携されで土魔法を使われたらちょっと厄介かもしれんのぉ。

フレアとメアにも情報を共有して注意を促しておくのじゃ。

特にメアは魔法を使う魔物は初めてじゃからのぉ。

ただこの程度の相手であれば我の敵ではないな。

ビックスパイダーと同様すでにワンパターン化した炎の群狼と闇の嵐で殲滅しつつ先へと進む。

このままなら楽に踏破できそうじゃな。

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