57.Gドリルを思い出す
「二人ともクィーンだ出てきたわ!打ち合わせ通りに行くわよ。」
む、一応鑑定をしておくかのぉ。
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種族 ビックビークィーン LV18/30
HP 100/100 MP 80/80
ちから 35
たいりょく 44
すばやさ 57
まりょく 41
スキル
ニードル LV3
風魔法 LV3
麻痺毒 LV3
飛行 LV4
同族強化 LV3
称号
女王
・女王
女王を守るとき同族の能力があがる。
・同族強化
同族の能力を補正する。
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うむ、能力値的にフレアが送れをとる要素が皆無じゃ。
しかし女王に同族強化を持っておるがビックビーが強化されておるように感じないのじゃが・・・・。
強化されも弱いとはちょっと可愛そうじゃな。
ビックビークィーンが風魔法で渦巻くウィンドランスを発動させる。
おそらく気配察知を応用しているのかそれ悉くフレアは視認することなく避けながらクィーンに接近していく。
我はクィーンが放つウィンドランスの隙間からフレアに襲い掛かるビックビーに闇の嵐ををくらわせる。
うむ、クィーンの放つウィンドランスを見て我は思ったのじゃ。
まるでドリルのようじゃとな。
そこで我は閃いた!
闇の針をドリルに変えてるのじゃ!
闇の大嵐をくらうんじゃ!
「あ!」
ス、ストップ!
はぁ、はぁ、はぁ。
MPが大量にもっていかれたぞい。
これは多用はできんな。
今は闇の嵐で十分じゃな。
それにしても闇の大嵐の威力はMP消費が激しいだけに威力も高いのじゃ。
ビックビーだけでなくビックビークィーンまでも粉々に吹き飛んだぞ。
我ながら惚れ惚れとする魔法じゃのぉ。
「りゅうじんさま!りゅうじんさま!」
うん?
えらくメアが焦っておるのぉ。
心配せんでもちょっとMPを予想より多く消費しただけで先日のようなことにはならんぞ?
「そうじゃないのりゅじんさま。」
ちゃんとビックビーの露払いもしておるから安心して巣の回収をして良いぞ。
「りゅうじんさま、クィーンの相手は私がすると言ったはずですが?」
おお。
なぜかフレアが怒っているのじゃ。
どうしてじゃ?
「りゅうじんさま、なぜ初めに役割を決めたか分かっていますか?私たちはまだ連携ができないからですよ!特にメアは経験が浅いんですから!味方の攻撃が当たったらどうするんですか!」
(お、おお。すまん)
我は連携スキルを持っておるから大丈夫なんじゃが何故かそれを言ってはいかん気がするんじゃ。
素直に謝ったおかげかフレアの怒りは収まったように思う。
「ふう、いつまでもここでりゅうじんさまに説教する暇はありませんね。メア巣を回収してここを離れましょうか。」
む、今日は全く良いとこなしじゃ。
ここで我の有用性を示しておくべきじゃな。
(待て、メア。我のアイテムボックスを使えば全部回収できるのじゃ。)
「りゅうじんさまもやっと役に立ちますね。」
キツイ言い方をしているが大量の蜂蜜が手に入ることを想像してかフレアの頬が緩んでいる。
「やったね、フレアお姉ちゃん!これでしばらく蜂蜜が食べれるよ!ありがとうりゅうじんさま。」
メアは素直で良い子じゃ。
フレアもメアを見習ってほしいもんじゃ。
「りゅうじんさま、何か?」
オオコワ。
ちょっと目が合っただけなのにな。
蜂蜜のおいしい食べ方を話し合う二人について竜の顎の攻略の続きに出発した。




