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55.G蜂に出会う

昨晩は焚火の前で魔法の練習をしたお蔭でメアは火魔法LV1を習得したのじゃ。

闇魔法を覚えたがっておったのじゃがどうも闇のイメージができなかったようで目の前に焚火がありイメージのお手本がある火魔法を習得できたのじゃ。

メアはどうしても闇魔法を覚えたがっておったが何とか今後も練習に付き合うことで納得してくれたのじゃ。

どうやら我が闇魔法を多用しておるので巫女である自分も闇魔法を使えるようになりたかったようなのじゃ。

我にここまで好意的なのがすごくこそばゆかったぞ。

昨日のことを再度心の中で謝っておいたのじゃ。

野営に関しては意外にもフレアがきちんとした知識と技術を持っておった。

いや、Cランクの冒険者なのじゃから当たり前じゃな。

いつもの残念フレアのイメージが強すぎてなぁ。

テントの設営や非常食の調理方法などをメアに教えておったのぉ。

これに関しては我は全く役に立たん。

アイテムボックス内の魔物の肉を材料として提供するのが精々じゃ。

代わりと言ってはなんじゃが夜間の見張りをBDGにさせようと思ったのじゃがメアにも見張りの経験は必要とのことで却下はされなかったがあまり役には立たなかったようじゃ。


そんな野営が終わった翌日。

メアもビックスパイダーを相手にしても問題ないことが分かっているのでさらに奥に進む。

インレクトキラーと殲滅者の効果で昨日よりもさらに高速でビックスパイダーを倒していく。

そうしてしばらく進むとチラホラと違う種類の魔物が姿を現すようになってきたのじゃ。

それは全長30センチ以上の大きな蜂じゃ。

とりあえず鑑定じゃな。


**************

種族 ビックビー LV8/15

HP 35/35 MP 20/20


ちから    12

たいりょく  20

すばやさ   30

まりょく   12


スキル

ニードル LV3

麻痺毒  LV3

連携   LV2

飛行   LV4

呼び出し LV3


称号

働き者


・働き者

疲れにくくなる

**************


麻痺毒と連携が厄介じゃがステータスは普通じゃな。

複数現れたときの連携に注意すればメアでも何とかなるかのぉ。

そもそもメアに複数のビックビーが襲い掛かるような事態には我がさせんがな。

メアに麻痺毒と連携に注意するように助言をしておく。

「りゅうじんさま。巣を探すべきです!」

しばらく黙ってメアの護衛をしていたフレアが急に我に進言してきた。

意図が全く分からん。

レベル上げのためにもビックビーを殲滅するつもりであるから巣を探すこと自体は手間ではないので構わないのだが・・・。

(ふむ、元々ビックビーを殲滅するつもりだったから構わんが、またどうして態々そんなことを言ったのじゃ?)

我の疑問に対してフレアは目を見開きとんでもないことを聞いたとばかりに驚愕しておる。

「りゅ、りゅうじんさま。本当に分からないのですか!?」

(うむ、分からん。)

「何を言ってるのりゅうじんさま。ハチの巣を探すのは当たり前じゃない!」

フレアだけではなくメアも蜂の巣を探すのは当然のことと主張しているがなぜじゃ。

この世界では蜂の巣を探すのが常識なのじゃろうか?

(だからどうして蜂の巣を探すのが当たり前なんじゃ?)

「「そんなの蜂蜜を手に入れるために決まっている(よ)!」」

な、なんじゃ。

二人して大声を上げて。

今までになくフレアが真剣なのが若干怖い。

(そ、そうか。)

「りゅうじんさまに真剣さが感じられません!」

「そんな意気込みじゃ蜂の巣は見つけられないよ。」

目の色を変えたフレアとメアが力強い足取りで進み始める。

魔力探知でビックビーの多い方向へ行けば巣を見つけれると思うんじゃが・・・・。

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