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53.G蜘蛛を狩る

我が蜘蛛の巣に絡まっている間にメアとフレアを乗せたBDGが追いついたようじゃ。

「りゅうじんさま、大丈夫?」

「ぷぷッ、りゅう、ぷっ、じんさま、ぷ、だいじょう。ダメ、我慢できない。あ~はっはっはっは!」

「フレアお姉ちゃん、そんなに笑っちゃダメだよ。」

「はぁはぁ、はひ、だって魔法で燃やせばいいのにまるで笑ってほしいみたいに絡まったままで待っているんだもの。」

た、確かに・・・・。

い、いや違うぞ、そんなことをしたら焼けどをしてしまうではないか!

我は自傷癖なぞ持っておらんぞ。

それに迷宮内で不要な負傷は避けねばならん!

我が再生スキルを持っているとしてもじゃ。


**********

ピコーン

スキル《脱出》を使って蜘蛛の巣から脱出しますか?

**********


これはワザとか?

なぜすぐに脱出スキルが発動しなかったのじゃ?

なざフレアにバカにされてからスキルが発動しないのじゃ?


*********

ピコーン

分かりました。

スキル《脱出》をキャン

*********


Nooooo!

使います!

使います!

《脱出》スキルを使います!


*********

・・・・・・ピコーン

・・・・・スキル《脱出》の効果を発動します。

*********


ふ~、なんとか蜘蛛の巣から脱出できたのじゃ。

ますますアナウンスの自由度が上がっている気がするのぉ。

全く嬉しくない。

それにしても我のスキルのはずなのに何故我の意思で発動しないのじゃ?

「あら?ヤッパリ私達を笑わせるために蜘蛛の巣に絡まっていたんですね。」

「りゅうじんさま、寂しいならそう言えば良いのに・・・。」

俺が魔法も使わずに蜘蛛の巣から脱出したものだから我がワザとこのような格好で待っていたように思われてしまったようだ。

ここで必死で否定しても無意味なのはすでに学習済みじゃ。

よってこのままスルー。

ん?

複数の魔物の気配がこっちに来ておるぞ。

我の経験値になりに自ら来るとは!

「あ、りゅうじんさまが蜘蛛の巣で遊んでいたからビックスパイダーが寄って来ちゃったじゃないですかぁ。」

木々に張り巡らされた蜘蛛の糸を伝って数えきれないビックスパイダーがワシャワシャ表れた。

(こちらから探す手間が省けたので良かったではないか。)

とりあえず鑑定。


****************

種族 ビックスパイダー LV5/15

HP 25/25 MP 40/40


ちから    10

たいりょく  15

すばやさ   20

まりょく   15


スキル

罠設置 LV2

魔糸  LV3

毒物精製 LV2


称号

森の罠師

***************************


う~む、はっきり言えば雑魚だがコイツラを一辺に倒すにはどうしたら良いだろうか?

大規模な火魔法じゃとさすがに森に火が付くのぉ。

闇魔法でダークカッターのように高質化できるなら刃物を大量に飛ばせばどうじゃ?

確か小型巨人どもが見ていた物に棒手裏剣なるものがあったぞ。

イメージはできた!

闇の嵐(ニードルストーム)

我の魔力を込めた無数の闇の針が視界一杯に広がる。

スキル≪オートメーション≫と≪魔力感知≫を≪スキル拡張≫で闇の針に付加する。

(逝け!)

次々と闇の針がビックスパイダーの頭を貫き木の上からボトボト落ちてくる。


***************

ピコーン

称号≪インセクトキラー≫を獲得しました。

・インセクトキラー

1日に1000匹以上の虫系の魔物を倒すると手に入る

虫系魔物に対する攻撃に補正がかかる。

****************


「りゅじんさま、りゅうじんさま!私も今の魔法を覚えたい!」

うむ、メアへの威厳が回復したようで何よりじゃ。

神として巫女に侮られるわけにはいかんからのぉ。

神の大変なのじゃ。

ビックスパイダーを大魔法で倒して威厳を取り戻した我はさらに奥へ進もうと

「今日はここで切り上げましょう。野営の準備もしていないですしね。」

大きく踏み出そうとした足が宙ぶらりんになっておるんじゃが・・・。

野営の準備をしないと効率が悪いのぉ。

(はぁ、分かったぞ。)

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