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48.Gフレアの二つ名を知る

問題なく従魔登録を終えたのじゃ。

我としては問題大ありじゃったがな。

メアの冒険者登録も全く問題なく終わった。

「それじゃ登録も終わりましたし、今日のところは宿を取って休みましょう。」

(そうじゃの、我もなんか精神的に疲れたのぉ。)

「りゅうじんさま大丈夫?」

うむ、主に疲れた原因はメアなのじゃが好意からなので如何ともし難い。

(うむ、心配せんでも大丈夫じゃ。少し休めば大丈夫じゃぞ。)

何とかピンク以外の色を取り入れるように誘導せねば・・・。

「嬢ちゃん達二人じゃ何かと危険だから俺達がパーティーを組んでやろう。」

冒険者ギルドが出ようとする我らの前に二人の男が立ち塞がったのじゃ。

「そうだぞ嬢ちゃん達。薬草採取なんかでも油断できんぞ。薬草を探すのに夢中になっている間に魔物に囲まれることだってあるんだ。兄貴の好意を受け取っておくべきだぞ。」

何だこいつらは我を差し置いて訳の分からん理由で話を進めおって!

メアが怖がってフレアの後ろに隠れてしまったではないか。

(フレアこの不届き者をのしてしまえ!)

「ご親切にありがとうございます。ただ私はこれでもランクCの冒険者なので心配してもらわなくても大丈夫です。メアにも危険な依頼をさせるつもりはありません。」

フレアの言葉を聞いた兄貴と呼ばれた男が驚いて大口を開けて固まったのじゃ。

「お嬢ちゃんがほんとにCランクなのか?」

子分の男が信じられないと言ったのに対してフレアがギルド証を二人の男の眼前に突き出した。

「ホントにCランクだ・・・。!!!女ドラゴニュートでCランクってお嬢ちゃんもしかして粉砕(クラッシャー)フレアか!」

なんじゃこの男は急にフレアを見てビビリ始めおったぞ?

「なにこのお嬢ちゃんがロックタートルの甲羅を素手で粉砕したって有名な粉砕クラッシャーフレアなのか!」

「そうですぜ兄貴。言い寄った男は足を悉く踏みつぶされるって噂のあの粉砕クラッシャーフレアです!」

我らの前に立った男二人は見て分かるほどに体を震えさせておるぞ。

他のギルドの建物内の男達もフレアを見ながら震えているのじゃ。

フレア如きにビビるとはここにいるのはさして強くないのじゃろうか?

「フレアお姉ちゃんすご~い、粉砕クラッシャーフレアだって!すごいね、りゅうじんさま。」

メアは粉砕クラッシャーと言う二つ名が気に入ったようじゃ。

(ふむ、盗賊まがいの男に捕まっておったとはとても思えん呼び名じゃのぉ。)

「す、すまねぇ。俺たちは決して嬢ちゃん達をどうこうしようってわけじゃねえんだ。新人冒険者だと思って最初の手ほどきをする当番になってただけなんだ。許してくれ。」

フレアは困った表情しながら溜息を吐いておるのじゃ。

このような態度を取られるのはおそらく今回が初めてじゃないのぉ。

「これでもCランク冒険者なので事情は分かってますよ。それと私が男の足を踏みつぶしたのは断っても断っても言い寄って来たからで誰でも彼でも喧嘩しているわけじゃないのよ。」

フレアが言い訳をしているが男二人はこれ以上フレアの前にいたくなかったようでフレアの言葉を聞き終わる前にギルドの建物から飛び出して行ったぞ。

(ふむ、フレアは危険人物として認識されておるのじゃな。)

「む、そんなわけはありません。危険人物ならギルドでランクCにはなれませんから。」

そのわりには誰もフレアと目を合わせないようにしておるのじゃがな。

「私もお姉ちゃんに負けないようにカッコいい呼び名で呼ばれるようになるね!」

「メアちゃんありがとう。」

メアが絶対にフレアのようにならないように我が頑張って導かねば!

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