45.G三回まわってワンを・・・。
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ピコーン
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おおぉ!キターのじゃ!
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《適応》の効果で《小型化》のスキルを獲得したいですか?
獲得したかったら三回まわってワンと言ってください。
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なんじゃ!!!
ふざけるなでないぞ!!!
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スキル取得を拒否されました。
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ま、待つのじゃ。
まだやらないとは言っていないのじゃ!
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《適応》の効果で《小型化》のスキルを獲得したいですか?
獲得したかったら三回まわってワンと言ってください。
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三回まわってワンは勘弁してほしいのじゃ。
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・・・・・・。
ハァ。
《適応》の効果で《小型化(本人限定)》のスキルを獲得したいですか?
獲得したかったらワンと言ってください。
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ため息ィ?!
アナウンスがため息をしおったぞ!
おまえ絶対アナウンスじゃないだろ!
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ピコーン
《適応》の効果で《小型化(本人限定)》のスキルを獲得したいですか?
獲得したかったらワンと言ってください。
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そんなに我をバカにしたいのじゃな!
ああ、良いぞ。
言ってやる。
ワンと言えば良いのじゃな。
(ワン!)
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ピコーン
《適応》の効果で《小型化(本人限定)》のスキルを獲得しました。
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≪アナウンス過多≫のスキルがなければ普通に≪小型化≫スキルを取得できたのではないか!?
「りゅうじんさま、ついにボケましたか?」
(ええい!ボケてなどおらんわ!スキルを取得する為じゃ!)
「いえ、流石にその言い訳はどうかと・・・・。明らかにウソだと分かりますし・・・・。」
(ホントじゃ!現にスキルも取得したのじゃ。)
「ごめんね、りゅうじんさま。一人が寂しいってメア気づいてあげれなくて。よし、メアが一緒にいてあげる!」
(メア、違うんじゃ!ホントにスキルを取得したんじゃ!)
ええい話していてもらちが明かん!
実際に使って証明するまでじゃ!
「キャッ!え?りゅうじんさまが小さくなった?」
≪小型化(本人限定)≫を使ってメアがちょうど乗れるサイズ。
全長50センチほどに小さくなったのじゃ!
「はぁ、そんな便利なスキルがあるなら最初から言ってくださいよね。」
(だからちが~う!今さっき取得したんじゃ!)
「あぁ、はいはい、そうでしたね。」
おのれフレアめ!
我をバカにして全く信用しておらんぞ。
僕失格じゃ!
「よく分からんが、そのサイズの魔物なら街に入っても問題ないぞ。ギルド証には記録をつけておくから早めにギルドで登録するように。それでそっちのお嬢ちゃんは身分証はあるのかな?」
門番の兵士は我らの話は気にすることなく仕事をこなしておるのじゃ。
なかなか仕事熱心な人間じゃのぉ。
フレアに爪の垢を煎じて飲ませたいぞ。
「メアは身分証?は持ってないよ。」
「それじゃ、フレアさんが身分保障人ってことで良いかな?」
「はい、お願いします。」
「それじゃ、通行料を銀貨1枚です。できるだけ早めにギルドに登録してください。」
「分かりました。冒険者ギルドで登録する予定です。」
「それじゃ、通ってよし。」
危うく街の中に入れないところじゃったが咄嗟の我の機転で万事うまくいったのじゃ。
街に入ったら勇者と魔王それと龍神の顎の情報を手に入れないとな。
それからメアにクマの人形ゴーレムの操作方法を教えんていけんのぉ。
うん、単純にクマの人形ゴーレムを操れるようになればメアも戦えるようになるはずじゃ。
あくまでメアの戦力を上げるためなのじゃ。
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