36.G回復魔法を覚える
情けない護衛じゃ。
ウルフですら気絶せんかったのにゴブリンと一緒に気絶しておる。
死んだゴブリンよりはマシなようじゃがな。
「りゅうじんさまは回復魔法をつかえないんですか?」
(使えんな。我は再生スキルを持っておるから必要ないしのぉ。我が使えるのは属性魔法だけじゃ)
「属性魔法ってなんです?火魔法や水魔法ではないんですか?」
うむ、やはりフレアは頭が残念な子だな。
(何を言っておるんじゃ。属性魔法っと言ったら火や水などすべてをひっくるめた魔法じゃぞ?)
な、なんじゃその眼は!
急にフレアから哀れみの視線を感じるぞ。
「りゅうじんさま、すみません。まさかそこまで私の言葉に追い詰められているとは思いませんでした。りゅうじんさまを鼓舞するつもりが逆効果だったようですね。」
何じゃ?
何なんじゃ!
(フレアまさか主である我が嘘をついておると思っておるのか!)
己あほの子に目にもの見せてくれるわ。
我は属性魔法を使って、地・水・火・風・雷・光・闇の属性を宿した光の玉を作り出して操って見せたのじゃ。
ふっふっふ、見ろフレアの驚いて大きく口を開けたあほ面を!
「りゅうじんさまが追い詰められて頭がおかし・・・・、さすがりゅうじんさまです。私は信じてましたよ。」
ふん、白々しいことを言いおってからに。
(これからはもっと我を敬うんじゃな。龍神の巫女なのに我への忠誠や尊敬が足らんのじゃ!)
「りゅうじんさまの偉大さは分かりました。それでは気絶された方の治療をお願いしますね。」
我は回復魔法は使えんと言ったはずじゃが。
フレアは記憶力まで残念な子じゃったのか!
(フレア、我は回復魔法は使えんと言ったじゃろが。)
なんじゃ、フレアがまた驚愕の顔をしておるぞ。
何かムカムカする顔じゃな。
「ま、まさか。りゅうじんさまともあろうお方が回復魔法が光魔法と水魔法の複合魔法であることを知らないはずはありませんよね?」
な、なに。
そうじゃったのか!
それなら何で回復魔法なんて分かりにくい名前にするんじゃ。
どうせつけるなら光水魔法じゃろが。
(も、もちろん知っておる。フレアがきちんと魔法の知識を持っておるか確認しただけじゃ。)
「よかったです。りゅうじんさまがまさか属性魔法と言う希少な魔法を使えるのにその力を全く引き出せていないのではないかと心配したんですよ。」
や、やばいぞ。
どこかで隠れて魔法の特訓をしておかんとまたフレアにバカにされるかもしれのじゃ。
とにかく今は気絶した人間の治療を行わんと誤魔化したのがバレてしまうぞ。
魔法はイメージじゃ。
回復魔法も何とかなるかのぉ。
あれじゃ、我の再生をイメージすれば良いかのぉ。
まずはどうでも良さそうな護衛の男で試そう。
光と水魔法を同時に発動して再生をイメージしながら照射!
おお、傷口がみるみる塞がっていくぞ。
しかし、ちょっと気持ち悪いのぉ。
傷はきちんと塞がっておるし少々気持ち悪くても問題ないのじゃ。
魔法名は≪回復光≫とでもするかの。
しかし、傷は治ったが目を覚まさんのじゃが・・・。
気絶と傷は別物か。
そしたら耐性スキルをイメージしながら照射!
んん?
失敗したか?
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