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33.Gフレア弾丸を手に入れる

強力な魔物の情報を取得するには冒険者ギルドが良いと言う情報をフレアから得た我は現在背中にフレアを乗せて全力で街に向けて森の中を駆け抜けておる。

「キャャャーーーー、止まって止まってください。りゅうじんさま!!!!」

なぜか止まらねばならないという気持ちが湧いてきたのでピタっと走るのを止めたのじゃ。

「ヒィィィーーーー、なんで急に止まるんですかぁぁぁぁ~~~~」

我が止まると背中に乗っていたフレアは慣性の法則に従って弾丸のように前方に飛んで行った。

慣性の法則とはなんぞ?

まぁ、良いか。

『バキ』『ボカ』『ボコ』・・・・・『ドッカーン』

うむ、どうやらフレア弾丸で木が折れてしまったようじゃの。

むやみに自然を破壊するとはフレアはケシカラン奴じゃ。

ガサガサと草むらを掻き分けてフレアが現われた。

「酷いです急に止まるなんて。」

はて?

なぜ我は止まらないといけないと思ったのじゃろか?

・・・・分からん。

さして重要でも無いからまぁ良い。

それにしても森の木を折るほどの勢いでぶつかったのに全くケガをしていないとはコヤツの体は何でできとるんじゃ?

死んでおれば従魔という称号から開放されたかもしれんが・・・。

(おまえが止まれと言ったのじゃろ?)

「確かにそうですが急に止まればその結果どうなるか考えてください。」

両手を上下に動かす変な踊りを踊りながらフレアがそんなことを言ってくる。

(うむ、フレア弾丸として戦闘で一定の効果が期待できそうじゃな。)

「ちが~う、違いますよ。りゅうじんさま!もう少し主として(しもべ)を丁寧に扱ってください!いくらりゅうじんさまとは言え酷いですよ。モチベーションが下がります。」

モチベーションが下がるのはいかんぞ。

仕事の生産性が格段に下がってしまう。

つまりフレアの情報収集能力と戦闘力が下がり我が強くなるために必要な手間が増えるのじゃ。

しかし、龍神の巫女のくせに我に対する忠誠心が低い気がするのじゃが・・・。

(分かった。我も気をつけるがそれはお主の忠誠心に比例することを忘れるんじゃないぞ。)

「はははは、分かってますよ。私は龍神の巫女ですよ。誰よりもりゅうじんさまに忠誠を誓ってますから。」

なんかすごく薄っぺらいセリフに聞こえるんじゃ。

目も泳いでおるのが気になるのぉ。

まぁ、今はコヤツしか情報収集が出来る者がおらんから仕方ないが・・・。

(まぁ、良い。時間が惜しいからさっさと街を目指すぞ。)

「もう少しゆっくりでお願いしますよ。」

(分かっとるからさっさと乗れ。)

我は再びフレアを乗せて走り出したのじゃ。

しかし、ゆっくり走るのはストレスが溜まるのぉ。


**********

ピコーン

≪適応≫の効果で≪ストレス耐性≫を獲得しました。

≪ストレス耐性≫は≪適応≫に統合されました。

《神龍の知識のカケラ》から知識を取得しました。

**********


おお、グットアイディアを思いついたのじゃ。

フレアの周りを属性魔法で発生させた風で覆えば良いのじゃ。

そうと分かればスピードアップじゃ。

ストレスで体調を壊したらそれだけ強くなるのが遅くなるからのぉ。

「ちょ、ちょっとりゅうじんさま!またスピードが上がってるんですけど!」

(大丈夫じゃ、我に策有りじゃ!)

「余計に不安になるセリフを言わないでください。」

こやつはやっぱり(しもべ)のくせに生意気というか忠誠心が足りんぞ。

(そっかならこのままの方が良いかのぉ~)

「ヒィ、すいません。りゅうじんさまの崇高な知識から考えられた策をぜひとも実行してください。」

(そこまで言うなら仕方ないのぉ。ホレ)

まぁ、そこまで持ち上げられたら悪い気はせんのぉ。

ちょっと触覚が反応したのは秘密じゃ。

「これは風魔法で障壁を張られたのですか。さすがはりゅうじんさまです。」

(うんうん、もっと褒めてもいいんじゃぞ。)

し、しまった。

(・・・・さて、問題も解決したことじゃし街へ急ぐぞ。)

ニマニマ顔のフレアに気付かぬ振りをして全力で街へと向かったのじゃ。

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