30.G自ら狩る
確かこの当たりで反応があったはずじゃ。
む、なんじゃ巨人の声が聞こえてくるぞ。
音を立てるとは危機感のないヤツラじゃ。
まずはステータスを一応確認しておくかの。
*************
名前 ガンタ
種族 人族 LV20
HP 100/100 MP 5/5
ちから 30
たいりょく 34
すばやさ 23
まりょく 10
スキル
剣術 LV3
体術 LV1
詐術 LV1
恫喝 LV2
*************
フム、思ったより弱いのぉ
≪炎の群狼≫で奇襲すればいいかのぉ
「リーダー、今日は運がよかったな。こいつを売れば旨い酒がたらふく飲めるぜ。」
「ああ、ドラゴンの子供がいるって眉唾な話を真に受けて封印の腕輪を有り金使って買ってきたときはどうしてやろうかと思ったけどよ。まさかドラゴンよりも希少なドラゴニュートのしかも女を捕まえられるとはな。」
このところ依頼の失敗続きで違約金の支払いで金がなかったところに仲間の一人が詐欺まがいの話を真に受けて大金を使ってしまった。
金が無くなりニッチもサッチもいかなくなったので仕方なく詐欺話のドラゴンの子供の捕獲にやって来たもののやはりドラゴンの影も形もなかった。
詐欺に騙された仲間に不満をぶつけながら街に戻る途中に眠りこけているドラゴニュートを見つけたのだ。
しかも女だ。
奴隷商に売れば金貨100枚は下らないだろう。
大声を上げて喜びそうな気持を何とか抑えて慎重に封印の腕輪を取り付けたのだ。
「なぁ、リーダー奴隷商に売る前に楽しんじゃダメか?」
詐欺話に騙されたバカがまたバカなことを言っている。
「アホか!そんなことしたら価値が半分以下になるわ!この女を売った金で高級娼婦が何人も買えるんだぞ!」
リーダーと呼ばれた男は頭どついた。
「それにしても何であんなところで寝てたんですかね?」
「まぁ、いいじゃねえかそのおかげで俺たちが金持ちになれるんだから。」
「はは、そうだな。ドラゴニュート様様だな。」
そんな男たちが自分達の人生はこれからが本番だと浮かれていたまさにそのときそれは表れた。
「今まで不運続きだったけどこれかギャア!!。」
「どうした!グェ」
「なんだ!こんな魔物みたことねぇぞ。」
「クソ!二人はもうダメだ!逃げるぞ!」
突然現われた炎を纏った狼に仲間二人を一瞬で殺されてリーダーの男はすぐに逃げる判断をしたのはさすがはリーダーと言ったところか。
しかし既に彼らの命運は決まっていた。
男の目の前を黒い影が通り過ぎた。
「なんだ?・・・・・・。『ボトリ』」
生き残った二人の男が疑問に思ったときには首の無い躯と成り果てていた。
気に入っていただけたら『評価』『ブックマーク』をお願いします。




