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失った者の苦しみが。


ある人は言う。


「思い出がたくさんある分、思い出が深い分、失ったときに辛くなる」と。



それは“思い出がないほうが楽”だと、言いたいのですか?



じゃあ、思い出がない人の気持ちが、あなたにわかるのですか?




思い出があれば、その姿を思い出せるじゃないですか。


その声を、仕草を、思い出せるじゃないですか。


その分傷ついたって、その分辛くったって。



その分、その影に支えられ、助けられ、頑張れるときだって、あるじゃないですか。





思い出がない私は、どうすればいいんですか?


“その人”を知っている人に、話を聞けばいいですか。


聞いて、想像すればいいですか。



……そこにあるのは、虚無感だけだと、知っていますか?




“あの人”に、会いたいんです。


話したいんです。


触れたいんです。




……“あの人”との思い出が、欲しいんです。





会いに行けばいいですか?


思い出を作りに行けば、いいですか。





“彼”に、会いに()けば、――いいですか?









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