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ビオトープ

作者:ヒレカツ定食
 各所で様々な議論が行われる中、その中でも特に危険視されているのが「再犯率の高さ」だ。刑務所に服役していた囚人が刑期を終え出所してから、一年以内に再び犯罪を犯す確立が近年大幅に上昇しつつある。
 その問題の大きな原因の一つとして挙げられるのが、世界的なハイテク化の結果生み出された「安全意識の欠落」というパンデミックだ。そして、大きな原因として挙げられるもう一つの要因が、同じくハイテク化によって生み出された「貧困層の深化」である。
 ハイテク化の恩恵を受けられた人々のほとんどが、裕福な生活を送ることができる。しかし、一方でこれらの恩恵を受けられなかった者に待つのは、もはや時代錯誤という他ない、そんなひどく低俗な暮らしだ。
 貧困によって生死をさ迷う者達は、生き延びるために殴っては奪い、騙しては奪い、惑わしては奪い、時に自身を削ってまでも何かを奪った。そんな彼らもやがては捕らわれるが、大抵の場合は数年で釈放となる。
 そして外に出てきた犯罪者が、以前とほとんど変わらない現実を見て再犯に走る、悪循環。
 しかし、最近になってようやく政府が動き出し、それらの暴動に対して政府が対策案を発表した。
 これは服役中の囚人に特殊な機械を装着させて、囚人の精神だけを仮想世界に送りこみ、その世界の中で囚人達の更生を図るという物である。
 現実世界に直接的な影響がほとんど無い事や、仮想世界ならではの様々なアプローチが可能な点で話題を呼んだが、同時に倫理問題などの意見も多数上がっていった。
 そんな状況の中、決して少なくはない反対派を黙殺して強行された「第一回 囚人更生プログラム」が約二年三ヶ月という期間を経て終了する。
 そして、第一回目の実験が終わってから約一年半がたった今。
 新たに行われる「第二回 囚人更生プログラム」に巻き込まれた六人の物語が始まろうとしていた。
前編
01.プロローグと変化
2015/03/06 04:33
03.順応力と平穏
2015/03/08 21:00
一時中止
2015/03/11 05:39
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