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ホワイトガーデンの薄月

作者: 透義

前作非現実との曖昧さと同じくとても若かりし頃の稚拙作。

たぶん、ずっと向こうにあるんだ

果てしない空の先だと思う

遥か、遥か、遥か遠く

そこに、俺の求めてるものがある

遥か、遥か、遥か遠い記憶がそれを教えてくれる


「ま~たそんなこと考えてっ」

バシッとはたく音が自分の後頭部から聞こえた久遠は振り返ると声を荒げた

「なんだよそんなことって!」

「また、遠くには俺の求めてるものが~だかなんだか思ってたんでしょ」

「う・・・。お前俺の思考を読むなといつも言ってるのに・・」

頭をさすりながら反論、というか懇願をした

「別に私はエスパーじゃないから?あてずっぽうで言ってみたんだけど、どうやら当たりだったようね」

「くっ」

自ら墓穴を掘った久遠はバツが悪そうにふてくされてそっぽを向く

「あんたねぇ、もうちょっと現実見なさいよ?今や人類は地球から離れて宇宙へ出ていってるのよ?それで宇宙に旅行したい、ってんならまだしもその向こうだって言うじゃない。これ以上どこへ行くつもりなのよ、いったい?」

「んなの、知らねぇ。とにかく遠くだ。宇宙なんか目じゃないくらい遠く」

「はぁ?まったく・・・・。そんなことより今のこの状況わかってる?」

「今のこの状況・・・」


放課後、誰もいない教室、夕暮れ・・・・・・。

「おぉ!!青春か!!」

ベシッ

「ばか?」

「・・秘密会議?」

ゲシッ

「幼稚園児か?」

「じゃあ、・・・・・人気のないトコでラブラブ?」

バッシーンッ

見事三発目の天誅が下った。

「あんったは・・・ほんっとうに・・・・・・」

「いや、待て待て。冗談だって!」

次なる攻撃は恐らく鉄拳。それだけは避けたかった

「わるかった、わるかったって!!」

「反省した?」

「はいっ」

「OK。なら今がどんな状況か言ってみて」

怒りのあまり立ち上がっての暴行指導を終えた彼女は再び椅子に腰を落ち着けた

世間一般でいう可愛らしい笑みを浮かべてはいたが、久遠にはその恐ろしさが付き合いの長さでわかり、謹んで口を開いた

「はい、今現在僕は補習を受けているのでございましてございます」

余計な敬語を付属させながらのかしこまり口調はいささか気にかかったが、とりあえずそこは無視の方向で言葉を付け足す

「そうね。プラス、クラス一頭の悪いくーちゃんのせいで、クラス一優秀な私がお世話をしないといけなくなってるって状況。だよね?」

「おう!」

くーちゃんというのは、久遠の愛称で、いかにも馬鹿っぽい響きをしている

今でもたまに使っているのは彼女だけだった

もちろん、嫌がらせで、である

「おう、じゃない!」

それでも全然堪えないので、そろそろこれを使うのも潮時か、と思い始めているころであった。

「はい、すみません」

「~~~~~。はぁ、もういいわ。さっさとそれ、片付けて」

「はい、って言いたいとこなんだけど、早速わかんねぇ。ルリ、ごめん、教えて」

「はいはい・・・・久遠、ホントにその学力でどうしてここ入れたの?」

「あ~、なんか推薦でまぐれ合格?みたいな?」

女子高生の言葉を真似た口調に、女子高生本人であるルリはため息をついた


***


「大体さ、どうしてそんな遠くに行きたいの?」

「さぁ?」

「さぁってねぇ・・・。中学の時から喋ってたけど、そんなこと言ってなかったじゃない?」

「なんかな・・・。最近夢を見るんだよ」

やっとプリントを終えた(それでも五枚中三枚しか終わらせられず、下校時間ギリギリまで居て用務員に追い出されたのだが)久遠と共に下校している最中のルリの言葉だった

言われた久遠は、無意識に昨夜も見た夢を思い出す

「ぼんやりしてんだけど、誰かいるんだよね。んで背景は全部真っ白。俺も実際よくわかんねぇな・・・」

「で?そこが遠いの?」

「それ。それだけが漠然とわかるんだよ。気になるじゃんか?そこがどこなのか、誰がいるのか。遠くってのはわかってるんだ。だからなるべく遠くに行きたい」

「ただの夢じゃない。忘れなさいよ」

そう言われることを、久遠はわかっていた

その夢を始めてみた朝、母親にも話してみたが、ただの夢、と一蹴されただけだったのは記憶に新しい

比較的自分の話を鵜呑みにしてくれる5つ離れた妹でさえも、「わたし、夢とかそういう非現実なものは信じないのが主義なの」とか生意気なことを言っていただけだった

あとは親友の愁とか

答えは同じく「ただの夢」

「俺も思ったよ。忘れようってな。てか、夢なんて意識してなくても自然と忘れるだろ?普通は。けど、最近は三日置きとかで見るんだよなぁ・・・これで忘れろってほうが無理だろ」

「まぁ・・・・そうね」

「それに・・・・やっぱ、あれが誰なのか、すっげー気になるんだよなっ」

わずかに語尾を浮かばせた調子で言った久遠に、ルリが眉をひそめる

「なによ、それ」

「それがなっ、細部まではわかんねぇんだけど、輪郭から行くと女、しかも美人そうなんだよな~♪」

「・・・へ、へぇ?」

わずかにうろたえた表情をとるルリ、だが久遠は夢のなかの女性を思い浮かべるので忙しいらしく気付かないようだった


夢のなか・・・・背景の白は多分・・・・・・匂いからいくと薔薇の群集だと思う

歩いてみるとたまに棘らしいものを踏んで痛かった気がするし

・・そもそも、間隔があるのがおかしいな、あの夢は

自分の手足は見ないんだ

ただ、目の前の女性を見ることに夢中になっていて

いつもその女性は蝋人形かと思うほど身動きをとらないのだけれど

でもたしか、一度だけこちらに手を伸ばして、頬に触れてきたことがあった

白い肌からは、雪のような冷たさを連想したが、意に反してとても暖かだった記憶がある


「白い薔薇にかこまれた、薄月のような美女・・・。いいよなぁ」

「白い・・・・薔薇?!」

「おう。白薔薇だ。一面それしか見えないくらいに埋め尽くされてたよ」

「ね、ねぇ?その人、なにか身に着けてなかった?」

「そりゃぁ、裸じゃないのは確かだ。残念だけど」

「もう!そんなことはどうでもいいの!!装飾品とかよ!」

「どうでもいいって・・・」

よくないんじゃないか?

女性としては死活問題かと思った久遠は少し拍子抜けした

「ぼんやりしててよく見えな」

「お願い!思い出して!」

「お・・おい、どうした?」

あまりの大声と気迫に圧されながらもルリの状態を気遣うが

「はやく!」

胸倉をつかまれては反論もできまい・・

「え~と・・・う~ん・・・・・」

「・・・・」

「あ!」

「なに?」

「胸元に、なにかかかってた!」

「な・・なにいろ?」

「み、みどり・・・?いや、あお・・・?」

「え?!」

「え!なんだよ、ごめんって!色の区別はっきり言ってつかないんだよ!!」

「うぅん・・・・」

すると突然、ルリの足が止まった

自然、隣から影が消えて、不振に思って久遠も立ち止まった

見るとルリは顔を俯けて、黙りこんでいる

「お・・おい?」

比較的快活な彼女は、普段弱気な雰囲気が微塵も見られない

それが、覗き込んでみると、今にも泣き出しそうな顔をしていた

久遠は一頻りうろたえると、ルリの顔が上がるのを大人しく待つことにした

「それ・・・みどりも、あおも、みずいろも。・・・むらさきもオレンジもピンクもあかも映るんでしょ?」

「え・・・・・・あ!そういえば・・たしかにそう見える・・って、え?!」

「ごめ・・・それ、わ、わっ、わかっちゃった・・・」

声が震えだした

涙がこぼれるのはそう遠くないだろうと久遠は思った

「っく・・ごめ、それ・・・」

それ・・・?

また沈黙が続きそうな気配だ

久遠は先が気になって思わず急かそうと口を開きかける

「それ・・わたし、だ」


それっていうと、どれだ?

久遠は一瞬思考回路が停止しかけた

えーと、なんの話をしていたんだっけ

そう、俺の夢の話だ

遥か遠くには俺の夢の正体があるはずだと

いやいや、そこからもう大分話は進んでて・・・

そうそう、ペンダントの色だ

んでその色を言ったらルリが反応して・・

色を当てられて

で、それっていうのはそのペンダントの持ち主だ

・・は、つまり俺の夢に出てくる美女で、って


「はい・・・・?」

なんだこの急展開

冗談にも程が

「それ、わたしなんだ・・・煩わせてるみたいで・・・ホント・・ごめん」

幾分か泣き止んだ様子のルリが肯定した

てことはつまりそれであれでなにだ?

ほぼショート寸前の頭

「あの美女が・・・ルリと?」

「・・そう」

「そ~れは、ちょっと無理が・・。第一俺の夢に出てくるのなんかめちゃくちゃだし、姿だって違うし」

そう

そうだよ、ありえない

冗談だこれは

本当だってんならどういう原理なんだか教えてほしい

・・・けど、首飾りの色は当てられた・な

それだけが妙で

「ご・・・めんね、ホントのことだけど、忘れていいよ。その件は私の方でなんとかしとくから・・・・・・・よかったね、これから安眠だ」

泣き笑いの表情で言うルリ

ここで友達の立場なら信じてやりたい

しかし・・・夢を見ているのは久遠本人だ

はいそうですかとにわかには信じられないのも無理ない

「でも・・・嬉しかったよ。久遠がその夢見ててくれて。まだ繋がってたんだ、って」

「え?」

「じゃぁ、私先に帰るね」

「ちょっ」

言ってから走り出すルリ

しばらくは呆然と走り去ってゆく姿を眺めていた久遠だが、やがてその姿が見えなくなるころにはっとして、足を踏み出した


まて、追いかけてどうする

今の話を信じるからと言って引き止めるのか?

いや、引き止められるのはその手段しかない

でも・・・いや・・


しばらくの逡巡

そうこうしているウチにルリは駅についてしまうかもしれない

そうしたら、そのまま電車に乗り、家に帰る

当たり前のことなのだが、もしそうなったら、ルリはそのまま戻ってこないような不吉な予感がした


そうだ

考えていても始まらない

それにこれだけはわかる

ルリは・・・俺の知っている五十嵐琉璃は、嘘は一切つかない女の子だ


久遠は走り出した

傷つけてしまったであろう女の子を追って

捕まえていなきゃいけない大切な子を

走っている最中、起きているというのに、例の夢が脳裏に浮かんだ

白い薔薇に囲まれた、久遠と女性

周りにはそれ以外のモノはなく、隔絶された雰囲気だけがあった

久遠はなぜか、目の前の女性に異様に惹かれた

おぼろげながら優しい笑みをたたえた彼女に触れたいと、そう思っていた

いつも、手を伸ばしたいと

伸ばせばすぐそこにあるぬくもりに触れたいと

しかしそれはかなわず、手はまったく動かなかった

近くにいるのに

とても遠い

その隔絶された場所そのものも遠いのは変わらないが、その女性との距離はそれよりも遠く感じた

近くにいるのに届かない

遥か、遠くにいる人

会いたくて会えたら、今度は触れたくて、触れられなくて、


「琉璃っ」

見つけた背中を必死に追いかけて、追いついて、その手を掴んだ


掴めた・・・・!?


夢のなかのあの人を掴めた

妙な既視感だと思った

琉璃と、あの人が重なった気がした


「信じる・・・信じるよ、お前のこと。だから教えてくれ。どうして夢のなかにいるのか、あの姿なのか」

息切れはすごいはずなのだが、台詞はなぜだかすらすらと出てきた

言わなければならないことだから、気を張ったせいだからだろうか


「う・・・うん。わかった・・」

今度は俺の迫力に気圧された琉璃が頷いた


***


「えっと・・なんだそれは、つまり」

説明を受けたあとでも、どうも現実味が薄く、とらえどころがない

「え~・・前世」

「です」

「はい・・」

言い切られてしまっては、鵜呑みにするしかない、か

「でも・・」

「信じるって言ったでしょ?!」

全て話してすっきりしたのか、途端に元気に声をあげる琉璃

「わかった・・・信じます」


なんかさっきから怒鳴られてばっかだな、俺・・・


琉璃の言ったことはにわかには信じられないものでありすぎたのだ


まず、あの場所のことだ。

あそこは、前世の世界

道理で遥か遠く、のはずだ

前世というよりは、生まれる前と言ったほうが正しいと言われた

霊界やら冥界やらというところで、琉璃は一人で閉じ込められていたらしい

死ぬ前の罪だとかなにかで囚われていた彼女は、それはそれは美しい容姿で、よからぬ輩から守るための隔離だとも言われた

その霊界にいた彼女がなぜ今俺の夢のなかに現れるのか、聞いたら、彼女は頬を僅かに赤らめながら、「会いたいと、思っていたから」と呟いた

思念だけで久遠に会いたい思いが今頃届いてしまったというのだ

その本人は転生を果たし、求める人物の近くにいられているというのに

タイムラグが生じてしまった思念がフラフラと久遠のもとに訪れ、誘惑をしていたのだった

「ではなぜ俺のことを知っていたのか」

その疑問の答えは、またも久遠を驚かせた

「わたしが罪を犯してしまったその時代で、私達は恋人同士だったの」と

なるほどそれなら・・・って、納得できるものでもない


「てか・・すごいよな。前世とかってホントにあるんだ・・・。その前に覚えてるお前がすげーけど」

「そうね、前世と現世の中間地点である霊界のことまで覚えているなんて私が異例中の異例だと言われたわ」

「言われた?ってことは・・・その・」

「えぇ、霊界の長ともたま~に連絡は取ってるわ。あの方私にぞっこんだったもの」

「ぞっこんって・・」

「妬いた?」

「いや・・べつに」

「ちぇっ。恋人同士ってくだりを話せばなしくずしだと思ったのに」

「お前・・・そんな性格だったか?」

「実はちょっと猫被ってたかも」

そう言って舌を出す仕草はとても自然で、なんだか憎めなかった

「でも猫かぶるんならもっとおしとやかなキャラにすればよかったの」

ゴスッ

「それは言わないお約束♪」

それは・・地、なんですね

「で、俺の夢に侵入してくる思念はどうするんだ?平気みたいなこと言ってたけど」

「霊界の長に頼むわ。私は今は非力なただの人間だもの」

「そっかー。消えちゃうんだ、あの夢」

「なに?なんか含んでる?」

「いやぁ~、なんであの美女のまま生まれ変わらなかったのかな、とね」

「ひど。そりゃ・・・前の体に比べたら、いろいろ貧弱だけどさ・・・・・。しょうがないじゃない、同じ体で転生なんてできっこないんだから」

拗ねて怒る様は、あの美女とは似つかなかったが、それとは別の愛らしさを感じさせる

黙っているのを見かねてか、琉璃が唐突に口を開く

「いいもんっ、いざとなったら霊界の長のとこにいくから!男前よぉ、あの方は。ちょっと頭よすぎるのがたまに傷なくらい」

それは・・・たまに傷な要素なのか・・・・?

「妬いた?ねぇ、妬いた?」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ちょっと、な」

「え?聞こえない~。なんて?」

「うるせぇっ、とにかく、死ぬまではここにいろ、ってそう言ったんだ!!」

「ホント?居ても、いいの?気持ち悪く・・ない?」

あまりにも心配そうに見返してくるものだから、なんだかいきなりしおらしくなったなと思わずにいられなかった

「気持ち悪いわけないだろ。これからもよろしくな」

「ちょっと欲言っていいかな?」

「? なんだよ」

「あのね、もう一回、久遠と・・・ってか前はそういう名前じゃなかったんだけども、恋人になりたいな、って」

「・・・・・・・・・・・」

「ね、ねぇ・・・だめ?って聞いてるんだけど」

「・・・・・・・・・・・・・・・・いいよ」

「ホント?!本当??!やった!」

飛び跳ねて喜ぶ琉璃に、

「なんか・・やっぱりお前性格変わったよ」

釘をささないでいられなかった


ほら、やっぱり、いきなり性格なんか変わったら、クラスメートとか困るしな?


自分が一番戸惑っているのを、必死に押し隠そうとしている男子高校生の独白が、誰にともなく呟かれた


***


「あ、そうそう。長と知り合いなものだから、いろいろ情報が流れてくるんだけど、あんたの友達の愁くんいるじゃない?あの子、最近幼なじみの彼女ができたでしょ?知ってるよね?」

「ん?あぁ。随分すれ違ってたのが、いきなりつじつまがあったんだって言ってた」

「あれ、実はちょいとしたきっかけがありまして・・・」

「なんだ?」

「その彼女、実は一回死んでるのよ♪」

「は・・・は?!」

「だから~、」

「いや、なんで生き返ってんだ!」

「それはほら、長様のご温情で、・・・ね。今度愁くんに聞いてみなよ。本人たちは覚えてるはずだから♪」

「もうなんでもありなんだな・・・・」


自分の未知の世界の出来事たちに驚かされるのは、きっとこれが始まりなのだろうと、久遠はなんとなく予感した

でもそのおかげで手に入った、遥か遠くにあって届かなかったはずの求めるものがあるのだから、もはやなんでもいいと思いつつあった




お読みいただきありがとうございました。

非現実との曖昧さもご覧になりますと少しだけニヤリとできるかと思います。

ホントに少しだけ。

感想あれば作者が大喜びしますm(_ _)m

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