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小説「邪馬台国卑弥呼伝」

作者:島石浩司
 ヒタ国の人々の中には旧わの国の西崎にいた拝み人たちも暮らしていた。その中にミコという名の、輝くばかりの美しい少女がいた。その評判はヒタ国中に知れ渡り、ミコの声と姿を見るために多くの人が拝み人の社に詰めかけ、貢物をするようになった。ある時、ヤマタイの王がこれを聞きつけ、ヒタ国にその少女を差し出せという命令を伝えてきた。
 ヒタ国の人々はミコを差し出す事に反対し、ヤマタイ軍と戦う事も辞さなかった。しかし、少女は自分がヤマタイに行く事でヒタ国の人々が死ななくて済むのならと、自分の意志でヤマタイに行く事を望んだ。ヒタ国を離れる日、拝み人達を引き連れ、ヤマタイの兵の担ぐ輿に乗って去っていくミコの姿を、ヒタ国の人々は涙を流し見送った。

 邪馬台国に着いたミコという名の少女をヤマタイの王は気に入り、王子の嫁にと望んだが、王子は結婚を前に病死した。そしてヤマタイの王の死後、ヒタ国から来たミコという名の少女は邪馬台国の女王卑弥呼(ヒミコ)となった。女王卑弥呼は、初めは邪馬台国の有力な家臣達の都合の良い形ばかりの女王として祭り上げられていた。しかし徐々に賢明な女王卑弥呼の評判は高まり、邪馬台国の家臣達をまとめるのに欠かせない女王となっていった。
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