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始まりの物語  作者: 猫を愛でる会
7/10

異世界転生ご相談ラジオ

雲海と朝日に薄く消え行く星の瞬きの絶景、だがそこは不思議なマイクが有り二人の男性が座って、今回もご相談に答えるのだった。

清々しい曲が流れラジオはスタートする。


「さて今日もやって来ました、異世界転生ご相談ラジオの時間です、パーソナリティーは俺グランゼウスとゲストに・・・」


白髪の甘いマスクをした少年が話す。


「にゃっぴ~ お久しぶりの僕ラリアンだよ」

「知らないリスナーには、お前だれたよて思われるわ!!」


猫のプリント絵のTシャツには、背中に『明日から本気出す』と丸まった猫に書いて有る。

今は本気出せとツッコミたく成る。


「さて知らないリスナーに説明すると・・・」

「グランゼウス兄の双子の弟です」

「嘘を息をするように言うな!」


スパーン


ハリセンを取り出し、ラリアンに食らわす。


「お前は、ツクヨの双子の弟だろうがぁー!!」

「ツクヨお姉ちゃんの、双子の弟は嫌なんだよぉー!!」


相談前から脱線する二人だった。


「さて、仕切り直して・・・それでは始めましょう、先ずは最初のお便りです、アスラン国からのラジオネームハチさんからです・・・」

「それ何処の世界の国?」

「わからん」


アスラン国に聞き覚えが無い二人、まあご相談だから答えるしかない。


「グランゼウスさん今晩は、私は地球から転生したのですが転生先の倫理観に付いて行けません、どうすれば良いですか?」


地球・・・いや日本と他の世界とか、色々ルールが違うからな・・・


「地球でも国によってルールが違うし、全ての異世界のその国のルールや倫理観も違うからな、風土や歴史でも倫理観は変わってくる」

「そうだねグランゼウス兄さん、それに倫理観が違うのは全ての国や世界で違うのは当たり前、同じ倫理観の世界なんて無いに等しいからね」


ラリアンが珍しくマトモな事を言う、何時もは猫の事しか言わないが・・・


「まあ楽しい世界がご要望なら、是非我が猫人類の世界に来て下さい、自由気ままに暮らせますよ・・・全身毛むくじゃらですが、夏は暑くて大変ですが・・・」


嫌だな・・・毛むくじゃらで夏過ごすの・・・


「他にものんびり暮らせる日焼け南国エルフや、フルーツが主食だったりサラダが主食だったり、バナナが主食のゴリラの様なエルフまで色々います、まあエルフは運命ガチャなので選べませんが」

「───グランゼウス兄さん、それもう僕らの運と転生者の運頼みだよね?」


それを言っては成らんぞ!!


「それではお次は・・・」

「運命ガチャ無い、僕の猫世界に来てねぇ」


見えないのに手を振るな!


「地球のお便りです、ラジオネームラジペン紐パンさんからです・・・」

「地球のリスナーて、独特? なラジオネームだよね」


それは最初のラジオネームから、ずっと思ってたな・・・


「異世界の創造神さん達に質問です・・・」

「なんだろうね、グランゼウス兄さん」

「聞けばわかる・・・」


そう聞けば分かる・・・


「推しのアニメキャラそっくりな、美少女が居る世界を創って下さい・・・だそうだ」

「人生リセットして、そんな煩悩消せ!」

「お前は過激な事をさらりと言うな・・・」


コイツ猫以外基本興味ないからな・・・


「推しのアニメキャラは分からないが、アニメキャラではないが異世界で、アニメオタクが現地人と結婚する比率は、地球より高いな・・・」

「冒険者に成って無双する転生者が、モテるよね・・・滅びれば良いのに・・・」


冒険者の転生者と何が有った? ラリアン。


「お次は・・・ラジオネームエリーさん・・・」


アイツの彼女に似た感じだな・・・


「神様お願いです、素敵な出会いをルーシエより先に・・・では次に参りましょう・・・」


下らなかったな・・・だがラリアンが、怪しげな行動をし変な紙を出し読み始める。


「ラリアンのご相談コーナ~」

「そんなコーナーはねぇ!」

「じゃあ私の、ツクヨさんのご相談コーナー!」

「勝手に割り込むな! ツクヨ」

「ニャハハハハハ、ハァ~」


笑えねぇーよ! ツクヨ。

あと呼んでねぇーよ!


「私は呼ばれなくても来る女よ」

「めんどくせぇー」

「面倒だよツクヨお姉ちゃん」

「うるさいわよラリアン!」

「事実だから、ツクヨお姉ちゃん」


また始まった、しょうもない双子喧嘩。


「「しょうもない無い!!」」

「しょうもないだろうがぁー!!」


そしてツクヨは言う。


「じゃあ帰るわよ、ラリアンの世界にペット置いて」

「ヤメロォー!!」


ラリアンはツクヨを追って帰ってしまった・・・


「では最後のお便りは・・・ラジオネーム、あいうえお覇王さんからです・・・て! お前さん、毎回違うラジオネームにするな・・・構わないが・・・」


また飛び込みが来る。


「ヤホー! おひさの人妻の時見だよ」

「唐突だな時見・・・」


うるさいのが最後に来るとは・・・


「ラリ兄の代打だよ」

「変なあだ名にするな、ラリアンが泣くぞ」


不思議な顔して時見は言う。


「前に喜び泣きしてたよ」

「・・・・・・さてと」


喜んで泣いてはないな・・・それ。


「質問です、前に女子高生が異世界に迷うと言ってましたが、普通の人間でも迷いますかだそうだ・・・」

「普通に何故か女子高生が多いよね、あと中学生前の少年少女とか・・・まあ、たまに誘拐に近い事をしてる神が居るけどね」


それ他の次元の弟の世界の、ゲーマー神の事だろう。


「たまにサラリーマンも迷い込むが、魔力に身体が適応してないと魔法は異世界に迷っても使えないな、若い十代半ばが異世界渡りか迷い込んで、魔力適応体質なら魔法が使えるだろう」


時見が続けて言う。


「転生者や何かが原因で魂が半分分離した人は、生まれ変わるか神から新しい身体を貰うと、魔法が普通に使えます・・・例外はたまにありますけどね」


珍しく時見がマトモだ。


「それではエンディングです・・・」


ピアノの静かな音楽が流れる・・・


「異世界転生の質問は何時も送って下さい、ではメインパーソナリティのグランゼウスと・・・」


乱入者再び。


「今回のゲストのラリアンと・・・」


慌ただしくまた帰り・・・


「途中乱入のツクヨと・・・て、ペットを討伐しやがって、ラリアン許さん!」


またバタバタと走り帰る? ツクヨ。


「ラリ兄の代打の時見でした・・・バイバイ」

「慌ただしい回だったぜ・・・」

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