異世界転生ご相談ラジオ
満天の星空の様な空間は摩訶不思議な場所、そんな場所に相応しくない物が在る、何処からか設置されたのか空間の一部からマイクが在り、マイクの下にはドリンクサーバーに可愛いマグカップとジョッキが在り、二人?らしき人影が現れた。
一人はダークブラウンのダンディーな髪型をし、筋肉隆々のピッチピチの黒いタンクトップに、白い袴姿とアンバランスな姿をした、御存じこのラジオ的なご相談室の主グランゼウスである。
専用の椅子に深々と座ると、指を鳴らし何故か昭和の兄貴的な熱いアニソンの歌が、何処からか流れる。
残り一人は女性で、落ち着いた雰囲気を纏いグランゼウスが肩身を狭くしながら、だらだらと汗を流す。
白いベールの様なドレス姿の銀髪の女性は、音もなくゆっくり座りグランゼウスを見る、何か言いたげに・・・
我々は神より上の存在だが、色々面倒だから神と名乗りお悩みを聞いて居る、だが我々も面倒は嫌だが、久々に顔を・・・いえ・・・何でも御座いませんはい、ゲストに呼んでないが言ったら殺される、さて迂闊な事は言えないが、転生者の要望にラジオ風にご紹介だ、今回も何回目か忘れたが我々より高貴な方がゲストだ、あのツクヨでさえビビる方のお越しだ・・・・・・ホントに怖いからな・・・
では転生者の為のラジオ的なのを始めよう。
「さて今日もやって来ました、異世界転生ご相談ラジオの時間です、パーソナリティーは俺グランゼウスとゲストに・・・」
何かを確かめてから話す。
「グランゼウス達を創造した者ですわ・・・」
それでは伝わりません母上・・・
「皆さん宜しくね・・・」
深く深呼吸してから進める。
「それでは最初の質問です・・・地球のラジオネームだいざえもんさんからです」
「どうも・・・どんな質問ですかしら?」
何か興味津々て顔だが、つまらない内容だったら地球が消されるかもな・・・
「質問です・・・この前の、可愛い声のフランソワーさんを僕に紹介して下さい、結婚前提で・・・・・・では次」
「? 答えないの?」
「無理な事は無理ですから・・・」
納得したようなしてない顔をするが、先に行く。
「また地球ですね、ラジオネームオッサンからです・・・」
また食い付く母上・・・
「どんな方かしら?」
「見えないので分かりません・・・」
話が進まないぞ・・・母上
「お話です・・・前にゲストで居たらしい女子高生に、買い物してたら話し掛けられたのですが、オッサンと女子高生の恋愛は、神様的にはセーフですか? アウトですか?」
何故か母上が答える。
「恋愛に年齢は関係無いわ、でも幼い子や養われてる子はダメよ、自分の意思で結婚する事が出来る年齢ならセーフよ」
何か常識的なのを言ってるだけの様な・・・
「・・・では解決ですね」
「解決ね・・・アレは使えなかったし」
何で嬉しそうなんだ? あとアレて誰だ?
「お次は・・・ラジオネームルイーズさん・・・本名だよなこれ?」
「そうなの?」
『そうなの』と聞かれてもな・・・あのシャアてのと同じ世界としかわからんし。
「お願いです今すぐ五歳年上に成って、メインヒロインの戦いに参戦したいので、五歳年齢を上げて下さいだそうだ」
母上はそれを聞いて言う。
「メインヒロインだけが、全てでは有りませんよ・・・」
「だそうです、ではお次に参ります・・・」
「何か時見ちゃんが話してたより、のんびりではないわね」
母上が知って来た理由アイツか!
「・・・ラジオネームローゼンさん・・・」
「何か良からぬ雰囲気を感じるわ」
母上の勘は当たるからな・・・
「質問です・・・貴族の学園で課外学習で、知り合いとは違う班で荷物の護衛の大切さの課題をしてたら、熊に襲われ死んだのだが今直ぐに生き返りたい・・・無理だ諦めろ」
「蘇生は出来る知識無ければ、誰も蘇生出来ないわよ」
だが何処からか声が聞こえる・・・
『年上のハニー達が、私を待ってるんだ・・・私はハルモニアの次期・・・』
さて聞こえない・・・聞こえない・・・
「さてお次が最後です、ラジオネームヤマトさんからです・・・質問です、僕の物語は何時になりますか? だそうだぜ母上・・・」
母上は何故か明後日の方を見て、誰かと話してる気が・・・
「お答えしますね・・・」
ゴクリ
「まだ分かりませんから、ラジオは続くよだそうです」
「・・・・・・俺のラジオ的なのは繋ぎかよ!」
気を取り直して・・・
「では今回は此処まで、メインパーソナリティのグランゼウスと」
「ゲストはグランちゃんの母的な私がお送りしました・・・」
「ちゃんはやめて下さい母上・・・ではまた次回・・・」
「ごきげんよう・・・」