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始まりの物語  作者: 猫を愛でる会
3/9

ハイエルフの甘味屋

「いらっしゃいませ」


営業スマイルと、満面の更に誰もが見惚れる仕草(演技)をし、人気をキープの為に今日もスマイルを絶やさない、いつの日か聖桜花の大樹の街に帰る為に。


「ミノリちゃん、極上スマイルとお冷や」

「かしこまりました」

(タダで居座るつもりだな、ジジイ・・・)


何時もの迷惑な常連(ジジイ)がやって来た。


「エリカちゃん来たよ!」

「いらっしゃいませ!」


何故かハイエルフの甘味屋だけど、二番人気の人間のジョシコウセイ? をしてた異世界人は人気だ、負けて成るものか! だけど彼女には意中の人物が居るけど、それは彼女を助けた冒険者に成り立ての少年らしい、数日来たけど今では姿を見ないから、もしかしたらぽっくりお陀仏かも知れないがそれより、また新たな客が来た様だ。


「いらっしゃいませ!」

「私はみたらし団子8人前」

「「僕達はぬるいチーズ鯛焼き10個ずつ」」

「──か・・・かしこまりました」


3番人気の転生ハイエルフの、イノリて子は歌も上手いし新人だけど慣れたら、その驚異の美貌で何人か常連を持って行かれたけど、まあそれでも私には勝てないけどね・・・負け惜しみじゃあないもん。


「ミノリちゃんお冷や!」

「おかわりですね」

(ジジイ、水のエンドレス注文を始めやがった!)

「ダーリン私はプリン!」

「私はハンバーグ」

「──君達の彼氏に成った覚えはないよ」


五人組のお客は騒がしい、あと甘味屋にハンバーグはねぇーよお花畑の銀髪小娘!


「何かどす黒い何かを感じたぞ?」

「だから私はプリン!」

「なら私は仕方ないから、パフェでも良いですよ」

「給料は払ってるから、自分で注文しなさい」

「「ブゥー!」」


たかるしか能がない何てまだまだね、見た目以外で愛想尽かされるわねアレ。


「ミノリちゃんお冷や!」

「おかわりですね」

(三杯目は早くねぇ?)


このジジイ腹がタプタプに成るまで、居座り続けやがった。


「ミノリさんお久です」


数日ぶりに異世界人のエリカて女性冒険者が来た、黒髪ツインテールだけど身長は150㎝も無い気がする、しかも何故か私に話し掛けて来る。


「いらっしゃいませ、何時ものですか?」

「何時もの、大福大納言スペシャルデラックスあんみつね」

「かしこまりました!」

(毎回思うけど、その小さな身体の胃袋にどうやって入ってるのかしら?)


「甘いのを頼む・・・」

「いらっしゃいませ!」

(メニューを言えよ、新人が困ってるだろ!)

「奥の何時もの席で頼む・・・」

「えぇーと?」


新人のイノリは困り顔、たまに来る全身甲冑で魔法は使えないが、知力ととんでもトリッキーな作戦で変異種のゴブリン退治をする、ゴブリンスレイヤーナイトの称号持ちの人間だが、人間の言葉を話すゴブリンを狩る冒険者の一人、そのゴブリンはイヤらしい目付きの人間の顔にそっくりなゴブリンで、侵入反応が有れば何処かの魔法使いに転移して貰い、ゴブリンを駆除をする英雄らしい。


今日は仲間が居ないらしく、クロスヘルムを外し白髪の美形な顔を久々に見た、大抵はクロスヘルムで素顔は見えないし何故か見せないが、その男は五人組の一人に話をして居た。


「お久し振りです、ヨシナカさん」

「私は・・・まあ良いか、修理なら私はしないが改造ならしても良いが、この二人は魔法が使えるから使ってくれ」

「「良いよ、掃除や料理の日々より良いし」」

「なら、ゴブリン狩りを手伝って貰う」

「「弱いゴブリン?」」


何を言ってるのかしら? あのお花畑、ゴブリンは人類全ての天敵であんなマッスルモンスターを、弱いモンスターなんて有り得ないわ。


「来れば分かる・・・」

「君達の知らないゴブリンだよ、アレは悪魔の類いだなまあ一部ゴブリンは私を誰かと間違えるし、何かむかつくから滅びれば良いのに!」


そう言えばライバル店の店主に似てるし、異世界街のなんでもある屋だったかの店主にも似てるけど、彼は腕の筋肉引き締まってるし背も高いし、目元が少し違う以外何か三人は似てる。


「一応ローブは作ったし魔力の威力補助ブレスレットは、杖と同じと思ってね」

「食べ終わったら行くぞ・・・」

「「──え!!」」


何だか知らないけど襲われないでね、最初の変異種は繁殖目的ではないけど厄介に何処からかでも沸いて来る、里でも何故あの激動の時に攻めて来れなかった地なのに、今頃聖桜花の大樹の守りを突破出来たのかと議論に成って居る。


新変異種の人間顔にそっくりな、鶏の鶏冠とさか頭の色黒のゴブリンは、繁殖力と攻撃力が有り植物モンスターの様に、指を伸ばし触手の様に操る種類や、だらしない姿だけど異性を狂わせるフェロモンを出すゴブリン、甲冑姿やマジックキャスターの様な、攻撃特化の変異種ゴブリンまで居る。


もう1つの緑の肌をしマッスルで、黒いヘルムをした変異種ゴブリンは、パワータイプでスレッジハンマーや巨大メイス片手に、終末の破壊神の様に災厄を振り撒く。


緑肌のマッスルゴブリンに、私達の仲間はどれだけ屈辱されどれだけ蹂躙され、沢山の仲間の命が散ったか・・・


「新しい武器もお願い・・・」

「私は死の商人ではないから売らないよ、それに君は大量生産の武器を好む冒険者、それにそんなにホイホイとオリハルコン系の武器を、使い捨て武器にされても困る」

(そんにホイホイとは大量生産出来ないよ、材料は無限ではないからね・・・あと、帰ったら忙しいからもう少し食べよ)

「みたらし団子3人前追加で」

「みたらし団子3人前追加ですね」

(毎度だな・・・この客も・・・)


こうして珍しい人が来たり、甘く見てたお嬢ちゃん達は逃げ回りながら、一応ゴブリンスレイヤーの役に立ったらしい。


ゴブリンスレイヤーも、オリハルコンの剣を投げても回収する事をちゃんとして、色々な局地戦闘に向いた剣やワイヤー付き射出オリハルコン剣等、色々作って貰ったのはお金が沢山集まってからみたい。


「良いな・・・アンタは・・・」

「拙者も武器を頼んでるが、なかなか作ってくれないから、新しい工房で武器を頼んだが・・・馴染むまで時間が掛かりそうだ」

「私も、新しい弓が欲しいわね」

「お前さんは底上げパ・・・グフッ・・・」


乙女にデリカシーの無いセリフはダメよ、ドワーフて本当に私達に対してデリカシーが無いわね。


「此が異世界武器のオリハルコンかぁ~」


異世界冒険者のエリカは、新しい武器や防具を武器工房から買ったらしいけど、腕力とか大丈夫かしら?


数日後エリカの武器は変わり、軽そうな防具とオリハルコンより軽い剣を持って現れた、しかも何故か前より擦り傷が少ないのは何故だろうか?


あの常連客()()()()()で現れた時は、眼を疑った位だ・・・しかも二人も増えてるし・・・


私とイノリが新しい店に移動に成ったのは、その数ヵ月後の事だが、この店で働いてたエリカが仕事を辞めて他の人生を歩んだのも同じ時期だった。

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