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始まりの物語  作者: 猫を愛でる会
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異世界交流の街

ゴブリン大災厄から数世紀、人類は平和を手に入れたがゴブリンは絶滅しなかった。


乱れた世界は落ち着きを取り戻したが、国土を広げたい野心を抱く王太子や、秩序無き無法の地域や国土は広いがほぼ砂漠の国、今は滅んだ古い城が在る南極近くの雪原の大地に住む者達。


長い歴史と勇者により助かった帝国、天敵が大陸から減りのんびりな生活に戻った常夏の、熱帯地域に住む日焼けし褐色の肌に成ったエルフ達。


ジャングルの島で隠れて暮らすゲッカ族、砂漠と荒れ地のオアシス付近にひっそり暮らす、スピリットリザードマン。


そしてアマテラス大陸に逃げ延び暮らす、ウンディーネやノーム族や一部のエルフやハイエルフ達。


ハイエルフ達は創造神の巫女に選ばれた者は、巫女装束を着て平和を聖桜花に祈りを捧げ、エルフ達は聖桜花の管理をハイエルフや国の代表から頼まれ、聖桜花の手入れを人と共に平和にするが、聖桜花を枯らそうとたまに変異種のゴブリンが侵入し、撃退する事もある。


異世界の神々は人々に戦う術を教え、古代異界人は技術を教え地球の勇者達と現地の勇者と共に戦い、戦いが終わると自分の世界に帰って行った、地球からの勇者は帰る者と地球よりこの世界を選ぶ者に別れ、勇者達は旅の途中で見付けた異世界の街に住むのだった、地球に帰らなくても地球以上の娯楽や不思議な仕事が在るからだ。


そしてその街のとある場所に、猫のシルエットの白い看板が在る、街が出来る前から在る店だ。


なんでもは無いが何か有る『なにかある屋』は、今日も異世界から転生や迷い人や時空の歪みに落ちた者がやって来る。


亭主は小太りで人付き合いが苦手な部類だが、頼まれ事に何故か弱いが面倒事を察知すると、直ぐに店を閉店にするので面倒事はご法度な店だ。


此は本編ではない話しである・・・



◆◆◆◆


「いらっしゃい」


扉の音はしないが気配で客の存在に気付いた、見ると金髪と銀髪のゴーストのお客が来た、魂のまま迷って来たのだろうか? カウンター席に上品に座り・・・


『・・・・・・ハンバーグ下さい』

『私はプリン!』


ゴーストのアストラル体で、どうやって・・・線香か!


「少々お待ちを・・・」

『デミグラスソースのハンバーグ~』

『私はプリン三昧!』


代金無いのに呑気なゴーストだな・・・

ちょうど新作のプリンの匂いの線香があったが、流石にデミグラスハンバーグ線香は無かった。


「お待ち」

『『・・・?』』

「プリンの香りの線香で御座います、どうぞ成仏して下さい」

『ジョウブツてナニ?』

『匂いが近いだけで、プリン違うよぉ~!!』


ゴーストだと教えるが。


『『・・・・・・え!?』』


ポカーンと美少女が台無しな顔をする、金髪少女も銀髪少女もドレス姿なので、貴族なのだろうがそれにしても金髪貴族少女は、伝説の両サイド縦ロールで地球では見る事は無いだろう、コスプレ以外普通に・・・


「人間の身体に成れば、煮込みハンバーグだろうとモンスター肉の、チーズインハンバーグだろうと食べれますよ。

勿論ビックプリンにバケツプリン、メガトンプリンアラモードも食べれますが、代金は金120からに成りますが・・・」


何かこそこそ話しを始めた二人は、何かドレスのポケットを探すがゴーストだから、探しても何も出ないのはお約束。


『アイテム袋が無いよ・・・』

『そもそも私達透けてるよ、エリス・・・』


やっと理解したらしい、泣き始める二人を無視し新しい客が来た。


「いらっしゃい」

「兄ちゃんいつもの」

「君の兄に成った覚えはない、和政君」

「それよりペプコーラとダイナミックピザね、マスター」

「あいよ! シャロ、ペプコーラとダイナミックピザにハバネルソースたっぷ・・・」

「俺を殺す気か、マスター?」

「───違うぞ、色々な女性から和政君の暗殺を頼まれただけだ、面倒だが手間が省けそうだ」

「───さてと、マスターまだですか?」


コイツ聴かなかった事にしあがった、まあ超激辛ハバネルソースは無いが、ペプコーラに炭酸を飲むと痛辛いと感じる罰ゲーム剤を仕込んで居る。


「持ち帰りだろ?」

「死にたくないので持ち帰りますよマスター」

(メグメグに毒味させてから食べよ)

「アナタ持って来たわよ!」


笑顔で直ぐに持って来る、超可愛い妻。


「マスターて美人の奥さんを、良く捕まえましたね? 街の不思議の代表ですよ」


金髪でペッタン(AA)だが器用で包囲力も有り、この世界に店を始めたのは、何千年前か覚えては無いがどうして夫婦かは分からないが、長く一緒に居るし喧嘩してもなだめる方法は、大抵メロンパンか夜の営みで何とか成るし手作りシチューでも機嫌は直る、何故か子供は出来ないが二人でも幸せだ・・・たぶん。


何か旅をしてた途中だった様な気がするが、仕入れのルークは働き者だし、異世界営業担当のエルミアは新しいゲーム機やゲームを仕入れる、金貨は何処の世界でも使えるからね。


他にも義仲て鍛冶職人の武器は名刀が多く、入荷待ちする変異種特化のゴブリンスレイヤーや、噂を聴いて買いに来た冒険者や異世界人が多いが、なかなか手に入らないので困っては居る、たまに街に来てるらしいが見た事は無いしたまに妻が艶々してるが、浮気の兆候や言動や行動は無い。


エルミアもなかなか仲介の方に出会えないと嘆くし、黒猫の武器工房は何故か亭主とたまに喧嘩に成る、何故か同じ見た目同じ趣味で気が合うが、何故かたまに馬が合わない。


特に武器で刀で気が合うが、防具に成ると亭主は着物だが私は江戸時代の旅の服装、悪党の倒し方は私が十手で亭主は刀で背打ち、何故か相容れない。


『ハンバーグ食べたいよぉ~』

『プリン食べたいよぉ~』


このゴースト、どないしょ?

何とも出来ないので諦め、なんかある屋は今日も平和て事にした。


『ハンバーグ!』

『プリン!』

「旦那様と子作り!」

「ハーレム王に俺は成りたい!」


何か最後のは放置し、シャロとは夜中に頑張ろう・・・毎晩頑張ってるけど、まあ・・・頑張ろう・・・


そして数年後、ゴーストは生まれ変わったらしく現れないが、和政は指名手配に成ったが・・・まあ自業自得だよね、覗きは犯罪だから、後私に何か似てない気がするが子供が出来た、何か目元は似てる様な似てない様な・・・複雑な内心だ。


「マスター、新しいケーム有りますか?」

「いらっしゃい、また地球からわざわざ来るなんてお好きだね」


新作は大量入荷してる。


「宇宙ウォーズ系が入ってますよ」

「何か異世界て感じので」

「大抵異世界のだから、地球のゲームは少ないからね」


地球から買いに来た少年は、ゲームコーナーの暖簾のれんの先に入って行った。


「パソコンとか無しに小型のポータブル、異世界ネットワークサイコデバイスで、格ゲーやファンタジーゲーに戦略ゲー等が出来るが、たまに時間感覚が迷子に成るゲームが多いらしいが、地球では彼しか買わないんだよね・・・」

「また珍しい機械ね、それ私も買うわ」

「・・・・・・何でエルビー博士此処に居るの?」

「たぶん店主とは私は初対面よ?」


何か頭が痛い、確かに何か昔に何処かで出会ったエルビー博士より、何か若い気がするが・・・見た目。


大金を払ってゲームやら沢山買い、帰って行ったがまた来ない事を願う・・・何となく・・・そして、何時もの様に常連の買い物客が来る。



「マスター、醤油頂だい」

「俺はソース」

「在庫切れたから、業務用ナポリタン二箱」

「私はきしめんの業務用で!」

「此方は業務用手羽先お願い!」

「此方は赤味噌!」

「赤福モチ!」

「みたらし団子四人前!」

「僕はマグロの船盛で!」

「此方は便利猫型ロボット!」


今日もまた忙しいらしいが、在るものしか売れないからご注文の際には、ご注意して下さいねて・・・最後のは完全にネタだろ?

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