おしゃれっていいなぁ
美術館から出るともう夕方だった。
いやーほんとに美味しかった。
うちの店でもあれを目標にしよう。うん。
たまにはこんな一人旅もいいものだ。
また来よう。
その後はホテルでタラのソテーを食べ、教会に行き、電車に乗って帰ってきた。
もちろんサラちゃん達へのお土産も買ってきた。
あの美術館のチーズケーキだ。
いつもはあまり目立たない魔法だが、こういう時は便利なもので、氷魔法と時空魔法で冷やして箱に入れることで数日はもつらしい。
つまりは冷蔵庫みたいなものだなものだな。
こういうのがあるから結構企業が魔術師を雇うことも多いのだそうだ。
翌日からまた店に戻って作業していると2人がきた。
「店長〜。昨日のケーキすごく美味しかったですよ!ありがとうございます!」
「私も初めて食べました!この辺でも有名なカフェですがさすがですね!」
「うん。喜んでもらえて何よりだよ。」
「そういえばこっちの店で今雇ってる人たちはだいぶ育ってきましたよ。3号店はいつ出すんですか?」
さすがに気が早すぎる…
「まだしばらくは出さないよ。お金がないからね。
でももうお金も返したし、銀行もお金貸してくれそうだから、うちもちょっと高いサービスの店に手を出してもいいかもしれないなぁ」
実の所こちらが大安売りするので近隣のカフェお客さんは結構減ってしまったのだ。
しかしこの辺の層はもううちに来ていないお客さんがあまり残っていそうにない。
しかし高級志向の層はうちには来ない。
というわけでこの層を狙っていきたいとは少し前から思っていたのだ。
この場合は入念な準備が必要になる。
人材も多くいるだろうし今いる4人のうち3人くらいは欲しい。
そうすると今の店に人がいなくなるから、また人を増やして多少は面倒が見れるようにしようかな。
なんなら今のバイトのうち1人成人している人がいるが正社員に誘ってみるのもいいかもしれない。
勤務態度はいいらしいしね。




