表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

SS

【SS】魔王「七つの大罪。」


側近「魔王様、復活おめでとうございます。」


魔王「うむ。早速だが、我がしもべ共を召喚するぞ。」


魔王「出でよ、我がしもべ!七つの大罪よ!」


傲慢「ひゃはははは!魔王ごときが俺様を従えれるわけねえだろ!俺にひざまづけ!」


憤怒「人間共め!滅ぼしてやる!殺す!ころすぅ!」


嫉妬「魔王様って素敵よね。頭はいいし、強いし、私も魔王になればあんな風になれるのかしら・・・」


怠惰「せっかく封印されていたのに、起こさないでくださいよ。」


強欲「久しぶりの娑婆だ!魔界も人間界も全て俺のものだ!」


暴食「飯だ!飯はまだか!ばあさん!」


色欲「ちょっとヘルス逝ってきます。」


魔王「なにこいつら。」


側近「なんか魔王様の座を狙ってるやつが、3名程見えますね。」


魔王「と、とりあえず、やれるとこまでやってみよう。」


半年後


傲慢「魔王覚悟!!」


魔王「うわっ、あぶね。」


嫉妬「妬ましい妬ましい妬ましい。魔王様の全てが妬ましい。」


魔王「うわぁ・・・。」


強欲「しねえ!魔王!!!」


魔王「勘弁してくれ。」


側近「魔王様、人間界に送り込んだ憤怒が勇者に敗れました。」


魔王「まじか。唯一まともな仲間だったのに。」


側近「しかし、流石魔王様。三人の大罪を相手に、執務をこなされるとは。」


魔王「まあ、こいつらはこいつらで私のレベル上げになってると思えば、少しは気が紛れるよ・・・。」


側近「おいたわしや。」


魔王「他の大罪はどうしてる。少しは働いてる?」


側近「怠惰は宿舎に籠りっきりで出てきません。」


側近「暴食は魔王城の備蓄を現在進行形で減らし続けています。」


側近「色欲は、リリスの色街から帰ってきません。」


魔王「・・・まあ、そのうち勇者が倒してくれるだろう・・・。」


更に半年後


側近「魔王様報告申し上げます。勇者達が魔王城城門を突破しました。」


側近「情報では、色欲、暴食、怠惰はすでに倒されたものかと。」


魔王「ふむ。傲慢、嫉妬、強欲の三名もすでに私によって死した。」


魔王「七つの大罪。ネームバリューで呼び出したものの。なんの役にも立たなかったわ。」


勇者「まおう!ここか!」


魔王「ついに来たか勇者よ。人の身でありながら、よくぞここまでやってきた。」


勇者「俺一人の力ではない!俺には7人の仲間がいるからな!」


節制「魔の者どもよ、あなた方には慎ましさが足りない。」


純潔「愛する勇者さまのためなら!魔王だってたおしてみせる!」


救恤「魔の者たちにも、救済を与えなくてわ。」


慈悲「全ての元凶たる魔王にも、慈悲の手は与えられます。」


勤勉「世界に平和を!私たちが成しえてみせる!」


忍耐「人間たちはよく耐えた。魔物たちも耐え忍ぶことを学ぶべきだ。」


謙譲「驕ってはなりません。油断なくやりましょう。」


勇者「魔王軍7つの大罪に対抗すべく、集めた仲間だ!覚悟しろ!」


魔王「お前だけ、ずるい。」


おわり

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ