9話
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少し曇った空。
新学期が始まって2日目になった。
「委員会を決めます」
学級委員長をやりたい人はいませんか?
経験上、数秒の沈黙があるのだが
そんな事はなかった。
「Hernandezさん やりますか?」
「はい。」
「他に立候補する人はいますか?」
・・・沈黙・・・
誰もが思いもしらなかった行動に思わず沈黙が生んだ。
「はい」
ここで俺が立候補する。
理由は3つある。
1つ目は楽をしたい。
こういうあからさまな美人でクラスの為に全力を注ごう
とする人は放課後の
特別課外活動が発生する確率が経験上高い。
例えば、文化祭を想像してみると分かる。
たまに他と比べものにならない高次元の
劇や展示物がある。
たった1日から2日間の為にここまで時間かける必要があるのか
と思うレベルの作品である。
確かに、後人生の2回しかない特別な行事であるし、頑張れば
青春時代を楽しんだといえるかもしれない。
だが、
楽したい、一人の時間を楽しみたい、
自分に取ってそれは不要要素である。
自分がリーダーになれば
そんな高次元の作品は作らないようなクラスの雰囲気を作るので問題は解決する。
2つ目は単純にリーダーをやりたい。
自分がリーダーなら自分はさぼり、周りに働かせるという構図が完成する。
従うのは嫌いなのだ。
自分の功績は残したい、自分は働きたくないこれが事実である。
リーダー or やらない
この2択が答えであって、誰かの下につくのが嫌いなのだ。
確かに
未来に会社に入ったら、誰かの下につく可能性が高い。
だが、今は学生である。
学生で自由に生きたいのだ。
自由になりたい、自由に考えたい。
ここで候補者が出るのが以外だったのか
クラス内は・・沈黙・・をたどる
最初の一言目は俺が述べた
「じゃんけんで決めます?」と
すると、予想通りの結果がかえってきた。
「不平等ではないでしょうか?」
まるで予め分かっていたように
こう答えた。
「確かにそうだよね。意気込みをクラス前で発表して投票はどうでしょうか?」
「Sure」
何故英語なのかは特に分からないが、何かと嫌味を込めている
と読み取れた。