2話
朝から気分が最悪である。
妙にリアルで現実感のある夢はあまり見た事ないからだ。
美女が自分の事を罵倒する。
これだけならまだよかった。というか、むしろ嬉しかった。
デレデレしてるよりもツンツンしている方が好みだからだ。
例えるなら、アニメを見ている時を考えて欲しい。
アニメと聞いて、まず何を思い浮かべるだかろうか?
アニメは面白い。
この感想を抱くとしたらその人にはある意味、アニメ嫌いな人より何倍も人生を楽しく生きているだろう。
現実では体験出来ない出来事
例えば、冒険、恋愛、面白い世界観SF
一度は見たことがあるモンスターとモンスターが戦うアニメを創造してみてほしい。
自分=主人公にならないだろうか?
自分が主人公になったから、主人公のモンスターが死んでしまうと自分まで悲しくなる。
そう、自分が主人公になったから感じるのだ。
主人公がとんでもなく美少女にモテモテになればうれしい事に、アニメを見ている自分がモテモテになった気になるのはここから生じているといってもいい。
これで「二次元の女と結婚したい」という言葉が生まれる理由がわかるだろう。
アニメ制作者、作家が考え、考えぬいた理想的な彼女が実際に現実にいるに感じられるのだ。
なのでその作品が終わりをむかえてしまった場合「○○ロス」と親しまれている(言語化)いるように、見終わった後も悲しいと感じるだろう。
一言で表すなら、自分が物語の世界に生きているのだ。
式で表すならこうだ。
物語の世界=もう一つの現実
物語の世界=もう一つの現実
主人公の世界も自分の世界
主人公のヒロインも自分のヒロイン
主人公がすごい力を持っていた場合もその力も自分の力
主人公がハーレムだったら自分がハーレム
ここで一つ述べるとすれば
アニメは一つではない、ということだ。
アニメは一杯ある。そう、それだけ自分の人生が広くなるということだ。
ヒロインがツンデレの作品、デレデレの作品、そうすべてが自分のものだということだ。
なので、アニメ嫌いな人よりも何倍も楽しい人生を送れる。
理にかなっているだろう。
おっと、最初に考えた事に脱線した。
なぜ、デレデレしてるよりも、ツンツンしているほうが好きだって?
それは、あまり現実ではされないから。
単純かもしれないが事実なのだ(日本に住んでいる限り)
嫌いな人をわざわざ、「バカなの? 死ぬの?」
なんて言うだろうか?
普通は言わない。無視される。
これが今の日本である。
少子化を促進させている理由といっても過言ではないだろう