第2話 急募・異世界で必要な能力
プロローグー2
『~臨時転移の間(七竜珠の間)~
現在転移が暴走しています。
9918秒後に召喚魔法が使われた世界のどこかに転移します』
カウントは1秒ごとに1づつ減っている。
「まじかー」
とりあえず困ったときのグー〇ル先生。
いつでも検索すれば答えが出てくる。
僕らはいつもつながっている、頼りになります。
でもPCがありません。
スマホもありません。
「ク〇グル先生が使えない日が来るなんて」
やばい、何かしようと思っても調べればいいかと思い、知識なんて記憶していない。
しかも今の格好はTシャツに短パン。
寝ようとしていたのだからもちろん靴下も履いていない。
「この格好で異世界に転移って無理ゲーじゃない?」
せめて外を歩いている時なら外で活動する服を着ているし、靴も履いているのに。
「しかもPCつけっぱなしなんだけど」
まずい。非常にまずい。
今失踪なんてしたら絶対にPCの履歴を見られる。
デスクトップ上には出していないけれど、隠してあるお宝画像や動画も見つかる。
伯父さんが来たらPCのことなんて丸裸にされてしまう。
これは非常にまずい。
現実逃避気味に文句を言ったところで何も変わらない。
文句をぶつける相手すらいないのだから。
「やれることと言ったら、やっぱりこれしかないよなぁ。
何かいかにもって感じなんだけど」
独り言がうるさい。
でもしょうがない、何か言っていないとこの状況に押しつぶされてしまいそうだから。
この白だらけの空間に唯一あるもの。
≪宝箱≫
誰がどう見ても宝箱。
もしかしたらミミックである可能性も。
それは、なくなんて無理ゲー仕様だ。
鍵がかかっている、という落ちもありうるか。
どこかにカメラが回っていたりしないかな。
目を凝らして周りを見てみてもカメラらしきものは見つからない。
「ドッキリならドッキリと分かったほうがいいか」
ドッキリだったとしたら、目を閉じても出てくるメッセージが説明できない。
宝箱は鍵もかかっておらず、ミミックでもなかった。
普通に開いた。
中には透明なガラス玉のような珠が7個入っていた。
それぞれに数字が書いてあり1-7まで書いてある。
「ベタな。いでよ神〇。とか唱えるのだろうか」
とりあえず番号1番の珠を手に取ってみる。
するとメッセージが現れた。
『あなたは望みの能力を一つ手に入れることができます』
唱えなくても手に取るだけで意味があったらしい。
願い?そんなものは簡単だ。
「僕の居た世界に戻る転移能力をください」
これが認められたらあっさり帰れるんだけど、さすがに無理かな。
『現在転移は暴走しています。転移先がどこになるかわかりません。それでも取得しますか?』
「いいえ」
ふむ。
元の世界に転移ができないわけではなく、転移した結果、元の世界に行けるかがわからないということか。
これは意外とあっさり帰れるのでは。
「僕の居た世界につながるゲートを作成する能力をください」
これでどうだ。
『ゲートの能力を与えます』
きたー。きたきたきたきたー。
よし、これで帰れる。
異世界がなんぼのもんじゃい。
これでかつる!
まぁおちつけ。
転移と違ってきちんと能力がもらえたということは、元の世界とつながるゲートを作れるのだろう。
まずは試そう。
カウントはまだ9600くらい残っている。
僕はさっきまでいた自分の部屋をイメージして唱える。
「ゲート」
目の前にゲートができた。
その先に自分の部屋が見える。
「・・・・・」
手を入れればきちんと通り抜けている。
自分の部屋のものにも触れる。
「・・・・・」
確かに願った能力は手に入った。
確かに。
僕の居た世界につながるゲートを作成できた。
「ちっちゃいよ」
orz
大体直径20cm位だろうか。
残念ながらこれでは僕の体は通らない。
「よし、まずはPCを処理しよう」
とりあえず時間を稼がねば。
ゲートからキーボードとマウスを僕の居る世界へ持ってくる。
そしてゲートをモニターの前にもってきてそこからモニターを覗く。
ゲートの場所はこっちの世界も元の世界も移動させられた。
しかし20cmではどう頑張ってもモニターは通らない。
まずは閲覧履歴や検索履歴、お気に入りの消去。
ブラウザのリセット。
お宝画像、動画の消去。
データ復旧ソフトを使ってHDD内部の完全消去までやってしまうと流石に不自然すぎる。
次にスマホの充電。
スマホは現地にもっていくから今のうちに充電しておこう。
続いてデジカメ。
今のこの空間の様子や宝箱、宝箱の内部などをとっておく。
そして気が付いたが、先ほど手に取った1の書いてあった珠が親指の先くらいの大きさに縮んでいる。最初は野球ボール位の大きさだったのに。
大きさを比較して写真をとっておこう。
2と書いてある珠を取り出してみる。
『あなたは望みの能力を一つ手に入れることができます』
「・・・」
おかわりきたー。
これもしかして7個で1セットではなくて、7個ともそれぞれなのかもしれない。
そのまま2の珠を置いて、3の珠を手に取ってみる。
『あなたは望みの能力を一つ手に入れることができます』
3の珠を置いて小さくなった1の珠を手に取ってみる。
反応はない。
再び2の珠をとってみる。
『あなたは望みの能力を一つ手に入れることができます』
よし。これはおそらくあと6個能力が手に入ると見るべきだろう。
何をとるべきだろうか。
こういう時は、やはり困ったときのグー〇ル先生。
いつも頼りにしております。
ネットが使えないなんて、どうしようかと思った。
まずは[異世界]で検索。
約 6,660,000 件
コミック、小説、小説、小説、コミック・・・・・
もう少し絞り込んでみよう。
[異世界 過ごし方]で検索。
約 291,000 件
小説、小説、小説・・・・・
[異世界 必要な能力]で検索。
約 506,000 件
小説、小説、小説・・・・・
だめか。
無理もない。
僕も今まで異世界に実際に行った人の話なんて、聞いたことがない。
実際に行ったかどうかはこの際どうでもいい。
問題は想像力だ。
どういう能力があれば、異世界で生き残って最終的に帰れるかだ。
こういう時はネットの匿名大規模掲示板。
ネタでもいい。
知恵を貸してもらえれば十分。
異世界はどの分野になるのかな・・・オカルトか。
スレ建て申請っと
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【急募】現在転移が暴走していて異世界に行くらしい part1【異世界で必要な能力】
1 名前:転移者っぽい何か
ベッドで横になって気が付いたら白い部屋にいました。
視界の一部にゲームのようにメッセージが表示されています。
『~臨時転移の間(七竜珠の間)~
現在転移が暴走しています。
9103秒後に召喚魔法が使われた世界のどこかに転移します。』
カウントは1秒ごとに1づつ減っています。
どうやら7個能力が手に入りそうです。
自分の居た世界につながるゲートを作成する能力を手に入れました。
しかし直径20cmほどの小さなゲートでした。
今はそのゲート経由で書き込んでいます。
残りの能力の取得に関して知恵を貸してください。
次スレが必要になったら>>980の方お願いします。
2 名前:転移者っぽい何か
自分の世界に戻る転移能力をとろうとしましたが、転移が暴走していてどこに飛ぶかわからない、という警告が出たので止めました。
白い空間やそこに開いているゲート、宝箱のようなもの等々の写真はこちらです。
http://*********
http://*********
http://*********
http://*********
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こんなものでいいかな。
とりあえず、今のうちに着替え等々を準備しよう。
これゲート分割できるのかな。
もう一つゲートを作ろうとすると、大きさの変更が出てきた。
キーボードとマウスの線は細いから小さなゲートにして残しておいて、メインのゲートで服やズボン、靴などの準備をした。
黒い運動靴、黒い靴下、黒のジーパンに黒のウィンドブレーカー。
これなら転移先が今と同じ夜だったとして隠れやすいはず。
必要なら再び着替えればいい。
10分ほどたって掲示板を見てみた。
誰も書き込んでいない。
オカルト掲示板だし、異世界に行くなんてネタと思われているだろうし。
しょうがないか。
マナー違反だけど、背に腹は代えられない。
異世界小説系の人がいそうなサイトにスレを張ってお願いしてみよう。
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362 名無しさん
マナー違反なのはわかっていますが時間がないので助けてください。
【急募】現在転移が暴走していて異世界に行くらしい part1【異世界で必要な能力】
http://*************
ネタでもいいので知恵を貸してください。
お願いします。
残り2時間ちょっとです。
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毎分3レスくらいは進んでいたから、誰か反応してくれるといいんだけど。
今のうちに飲み物を用意して飲んでおこう。
ついでにこのゴートの大きさなら、工夫次第でお手洗いも行けそうだ。
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【急募】現在転移が暴走していて異世界に行くらしい part1【異世界で必要なスキル】
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3 名前:転移者っぽい何か
釣り乙
4 名前:転移者っぽい何か
あー異世界、異世界。
俺もいつもいってる。
5 名前:転移者っぽい何か
俺も今異世界にいるぜ。
おねえちゃんたちのパラダイス。
6 名前:転移者っぽい何か
おいおい、ネタなんだろ、ネタで返してやろうぜ。
ネタブレイカーの俺が断言してやる。
全知全能
これさえあれば他は何もいらないだろwww
7 名前:転移者っぽい何か
おいwww
その話10ページで終わるんじゃねぇの
8 名前:転移者っぽい何か
うはwww
ファイナルアンサー出た
9 名前:1です
>>6
それだ。
ありがとうございます。
助かりました。
やってみます。
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なるほど。
言われてみればその通り。
すごいアイデアが来た。
全知全能、確かにこれさえあれば他は何もいらない、かもしれない。
早速やってみよう。




