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第二話・日常ぶち壊し学校生活



暇を持て余していた昔。っていう、ホントに少し昔の出来事が、羨ましくなる。



なぜなら、やはり、隣でハシャイでいる、リリアのせいである。


うんうん・・・


自称、未来を駆ける時空を越えた監視係〜。として、いきなり現れて、事故にあいそうになったオレを突き飛ばし、


「監視するからよろしくね("⌒∇⌒")」


とか言って、手錠をかけ、さらに、今度は自称、未来のお姫様〜♪となって、心の準備すら出来てないオレにいきなり


「結婚するよ〜♪」


と言って、オレの家に居座り・・・




長くなっちまったが、まぁ、今に至る。


正直今も知りたい。

何でこうなるんだ・・・













さて、自称、お姫様のリリアが転校してきて、早くも、一週間。


まだ、過去に成れていないらしいから、おとなしい時期である。



しかし、そんな考えはとっくの昔に吹き飛ばされちまった様だ。



なぜなら、リリアは、転校してきたその日から、男子生徒の注目の的である。



いつも、オレに抱きついてくるから、周囲の目線が、心にグサグサ突き刺さるくらい、痛々しい。



まさに、今もその最中。



「凛〜♪?どうしたの?("⌒∇⌒")」


「いやぁ、何でもない。(;>_<;)」


アニメとかだったら、コチラをみて泣いてるんだろな〜。


「ふぅーん。じゃあさ、ご飯買おっ♪?」


「はいはい。あのぉ、メロンパン2つ下さい。あと、リリア・・・お前は何にする?」



「ウチは〜♪それとそれ〜♪♪」


リリアがいつもの、ムダに高いテンションを振り撒きながら指差したのは、チョココロネと・・・四色パン!?だった。



「分かったよ。じゃあそれを。」


「はい、毎度。青春だねぇ。彼女なんか連れちゃって。」


購買のおばちゃんが、イヤらしい笑いと共に言ってきたから、凛は、少し弱った。


そこで、誤解を解こうと身を乗り出して購買のおばちゃんに囁く。


今思うと、やめとけば良かったと思う。


はっきりそう言える。


「なんか、リリアは、いきなり現れた、住所不明、思考内容不明の精神異常者です。」


スゲー冗談混ざりの事を言ったな。


しかぁーし、購買のおばちゃんは、それを戦車に当たった、BB弾の様に、ことごとく、はねかえした。



「そんなに好きなのかい!?」

誰も好きと言ってない。とツッコミを入れたくなる。

「好きな人が気になるから、そんな風に言うんだよ。」


何て、理解の方向がずれてる人なんだ。


「じゃあ、まぁ、そうゆうことで。」


「ねぇ、凛〜♪早く食べよ〜♪?」


「ホラよ。リリアは、いつも何食べてたんだ?」


四色パンのカスをホッペにつけながら、答えた。


「ウチは〜、何食べてたっけ〜♪?あ、ステーキ♪♪とか〜、デッカイお魚さんのぉ丸焼き♪♪とか〜。かな。」



「豪勢でいいねぇ。」

さっきのおばちゃんから、命からがら逃げ出した狐みたいに焦っていたが、リリアの食事に圧力を覚えた。


なぜなら、もし、こんな品祖な食事をリリアがとってると知ったら、未来のお姫様護衛隊なんかが怒ってオレを襲って来るかもしれないからな。≧(´▽`)≦



こんなときでも人間の脳は、考える事が出来るから、素晴らしいものだ。


「リリア様。お久しぶりです。」


声の主は、神官みたいな格好に身を包んだ、オールバックの、さらにオレと同じ位の年の青年だ。


おまけに、腰には剣にリボルバー式の縦に銃口が2つ付いた一風変わった銃。


「お前、誰だ!?警察呼ぶぞ!!」


「なんだって!?」

以外にマヌケな声を出した神官らしき格好の人間は両手を上げた。


「あぁ〜♪♪ローズ〜♪♪」


って知り合いかよ!!( ´∀`)σ


「貴方が香草凛・・・ですか。」

じーっと見たあげく、

「ん〜、いかにも弱そうな人だな〜。」


と一言。


何偉そうに言ってんだ。コイツ・・・


「おい、ちょっと待てお前誰だよ!?」


「ん、私か?私は、未来のカルナス王国護衛隊隊長、ローズ・グラシリスだ。」

「ローズか。それで隊長か。」


また変なのが来ちまったなぁ〜(;>_<;)


「まぁ、いい。今日より、私は、凛殿とリリア様の護衛を努めることになった。」


「ちょっと待て、何勝手に決めてんだよ。」


「凛殿。あなたは、リリア様を1人でもどんな時でも守れると言えますか?」


いきなり真面目な事を言ってきた。


その前に、声がデカイ。顔が近い。ツバをかけるな。


嫌味の三点セットだ。


「それもそうでしたね。」

爽やかに微笑む。

それが無駄に爽やかなのが実に腹立たしい。



「それでパパは元気だった〜♪?」


「もちろんです。リリア様。」


「あのさ、そろそろ・・・」

未来の事を聞いてる、リリアには、申し訳ないが、時間であり、遅れると怒られるのはオレなのだ。



キーンコーンカーンコーンといつ聞いても飽々してくる詰まらなく平凡すぎて眠くまでなってくる、この音がなってしまった。


「あ、時間だ♪じゃあね〜♪ローズ〜♪行こっ♪」


オレの腕をつかんで猛ダッシュで階段を駆け上がるリリア。


に対して、階段で足を絡ませながら、なんとかついていくオレ。


教室についたときは、まだ先生はいなくて、助かった。


他の意味ではボロボロだけど。アニメとかだったら、バンソウコウだらけでのびてるんだろな。(´∇`')


ちなみに、先生は、予定より35分も遅れて登場したために授業は、たったの15分。


それに今日は、水曜日。

早く帰ってリリアから、逃げなきゃな。



さーて、オレは、心を癒す音色を持ったチャイムという素晴らしく美しい位の価値が今はあるものを待つとしよう。







キーンコーンカーンコーン。鳴った。やっと今のオレにとって、平和で平和でしょうがない時間になったのだ。


しかぁーし、オレが想像していた平和な時間は、一瞬のうちに崩されてしまった。


なぜなら、リリアが、部活を見て回ろうといい始めたのだ。


無理無理。今のオレのステータスからして、無理。


だがそんな悲しい訴えが通じるわけもなく、おまけに、護衛隊隊長ローズの爽やかな微笑みと共に回るはめになった。


「なぁ〜んで、お前がついてくるんだ?」


「いいじゃぁないですか。それに、私もこの時代のクラブ活動というものにも興味がありましてね。」


無駄に爽やかに答える。


「ねぇ、凛〜♪どんな部活があるのぉ〜♪?」


そうだ。ソフトボール部なんてキツイ部活を紹介しておけば後で、《行こぉ〜♪》とかいわなくなるよな。(o≧▽゜)bバッチシ


「じゃぁ、ここなんかは?」

「これ、何部〜♪?」


「ソフトボール部だ。」


「私も興味がありますね。」

「お前は、無理。」




まぁ、そんなこんなで、リリアを体験させることになった。


「やっほ〜♪凛〜♪似合ってる〜♪?」


そう言って、ソフトボールの格好で登場してきた。


・・かわいい・・

(*´o`*)

なぜか、すごく似合っていた。ここは、正直にかわいいと言っておけば、ローズからも何かされることはないだろう。


「に、にあっ、似合ってるじゃん。」


「(*>_<*)う〜ん。ありがとぉ〜♪♪凛〜♪」


すごいスピードで、抱きついてきた。おまけに頬を擦り付けてくる。


もちろん、ローズは、爽やかに微笑む。


ソフトの人達は、顔を赤くしてみている。

ヤバイ・・チョーハズイ。


「な、なぁリリア。人前で抱きつくのは辞めないか?」


「だぁって〜♪凛の事が好きなんだもん♪」


「と、とりあえず、ソフトボールやれよ。」


なんとかリリアがオレからはなれて、バットを持った。


「さぁ、じゃ〜んじゃん来ちゃって〜♪♪」


「分かったわ。本気でいくわ。」


凛は密かにソフトボールの部長に本気で、手加減なしをたのんだ。


「あなたに私の球が打てるかしら!!たぁっ!!」


銃にも勝る様なスピードの豪速球だった。


これじゃ打てないな・・・助かった。と一安心。


が、しかぁーし、またもや、オレの考えは見事かつ、粉ごなに、部長氏が投げたボールの様に打ち砕かれてしまった。


カキィーン!!


「おっ。」


頭に手をかざしてボールの事を見ていたが、ボールは、空を舞い、そして、グランドの外に落ちた。


「き、君!!我等がソフトボール部に入らないか!?」


と、部長氏。に対しリリアはというと


「なぁ〜んか、パットしないからゴメン♪」


それを言うとオレの腕を掴んでまたもや、走り出す。


もちろんオレは、足をもつれさせながら付いていく。


ローズは、いつの間にか後ろをついてきていた。


「あのさぁ、ソフトボール部の部長氏に悪いんじゃないか?もうちょっとマシな断りかたがあったと思うけど・・・」


まだオレの手を引っ張ったまんま歩いているリリアは、ニッコリ笑ってこう一言。



「だぁって〜♪なんだか〜、入ったら色々やらされそうだしぃ〜♪」


当たり前である。

あの運動神経でプレイしたら、一人で、守備も出来そうだしな。



「じゃあ何がいいんだ?」

「ん〜、なんかこぉ、ドカァーンとしたやつ♪」


なんて例えだ。芸術性が全くないと言っても過言ではない。


そこで、無理なのは分かっていたがなんとなく言ってみた。


「じゃあ、作ったら。」

(*´∀`)


もちろん、からかったのだか、リリアは、オレの頭にあった理想のルートが書いてある地図をビリビリに引き裂いた。


「あ、そっかぁ〜♪」

("⌒∇⌒")


コイツは純性かつ、天然中の天然なのか・・・?

!Σ( ̄□ ̄;)


「じゃあ、凛!!作るから手伝ってね♪」


それを言うとまたもや、オレの手を掴んで走り出した。


「お、うわぁ〜(;∀;)」

それを見えなくなるまで黙って見つめるローズ。


「ハァ・・凛殿も大変だなぁ・・・ん、!!あっそうだ!!」


何を閃いた・・・

!Σ( ̄□ ̄;)


呟くより先に、ローズは、ダッシュで、いなくなった。



・・というか飛んでった。
















さて、オレが純性かつ、天然中の天然お姫様のリリアに階段にぶつけられながら連れて行かれたのは、なんと校長室。

しかも、リリアは、事もあろうに、ノックもせずに、ドアを開け放った。


「ちゃお〜♪」


何・・ちゃお?なんだそりゃ。どこの国の言語だ?



「おやおや、リリアちゃんか。」


「ねぇ、校長先生〜♪アタシね〜部活作りたいんだ〜♪」


「ほぉ、で、どんな部活なんだね?」


「こぉ、ドカァーンってヤツ!♪」



空気が氷ついた。廊下を歩いていた、先生ですら、手に持っていた、資料を落とすくらいだ。


「ま、じゃあ、書類は、あげるから考えて来なさい。あと、最低2人はいないといけないからね。」


くれるんかい(*´∀`)ノ

あ、でも、リリアの部活に入るヤツなんていないか。

セーフ。今回は助かった。あー良かった×2


「大丈夫♪凛も入るから♪」


「そうですよ。大丈・・ぶじゃねぇ!!何で入らないといけないんだ!!」


「だぁって〜、凛は、ウチの婚約者だよ。」


さらに、無駄な抵抗をするところだったが、考えてみた。


断ったら・・・多分


まず、ローズに殺されるな。


てことは・・・


オレは、肩に手をのせてから、呟いた。


「分かった。入ってやる。但し、これから変なことはやるなよ。花瓶投げたりとか・・・」


「うん。分かった♪」


ホントに分かってんのか・・・( -_・)〉

















ということで、リリアは、急遽部活ならぬ同好会を作ることになった。


オレとしては、乗り気にはなれないんだが・・・


が、喜ばしい事に、入部希望が一日で5人を軽く越えた。


それは多分、今の学生の希望を実現させたような部活だからだろう。


その名も、

《何でも好きな同好会》

なんじゃこりゃ(|| ゜Д゜)


ちなみに、校長がOKした理由は暇を持て余す生徒が減るとかなんとか・・・


まぁ、そんなこんなで、リリアは、また厄介な事をしてくれたわけだ。


さっきの約束は・・・無効だな・・・あーあ。





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