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第一話・未来からの結婚話


恋愛とかツンデレとか、アニメや小説の中の世界だけだと思ってた非日常的な生活に憧れてたわけじゃないけど、もしあるならそんな生活も良いかな・・・・



って思ってたうちが平和だったなと思う。


あの頃は、アニメの中の主人公がどんな苦労をしてるかなんて考えてもなかったけど、主人公にあたる役は、それなりに大変だった。



オレは、香草 凛。名前からは以外だろうが男である。


なぜさっきから、ぼやいてるのかと言うと、隣で抱きついてくる、美少女のせいである。



高校に行くときも、友達と遊ぶ時も、いつでもついてくる。


名前は・・・リリア。らしい。


高校生活を平和に楽しんでいたある日、どこからともなく現れて、オレの命を救った。



その日の事を回想しよう。


まぁ、簡単に言うと、突っ込んできたトラックを、変なビームで止めたあげく、ド派手な格好で、オレを連れ去り、スゲー離れた場所で、オレを置いて消えた訳だ。



はい、回想終わり。



次の日になると、今度は朝から、いつの間にか人の部屋で寝てるし、起きたと思ったら、今度はオレの手に手錠をかけて、もう一方は、自分のてにかけて、


「あたし、リリア。今日から君の見張り役なんでよろしく〜。」


と言って、今に至る。


今度こそ回想終わり。

「なぁ、凛。いつまで手錠かけられてんだよ?」


「オレじゃなくてこっちに聞いてくれ。」


と隣で肩にのしかかって寝てるリリアを指差す。

ちなみに言っておくがここは、学校の教室の中である。


「凛が羨ましいぞ。女の子に免疫がない凛になんでこんな《彼女》が出来たんだろな。」


「ん、ちょっと待て。彼女だ?」


「な〜に照れてんだよ。あ、彼女が起きたぞ。」


「う〜んよく寝た〜。・・・凛、ど〜したの?」


「いや、なんでもない。」


「じゃ、授業始まるから。」

「おぅ。」

「じゃ〜ね〜。」リリアは、誰これ構わずハイテンションなまま、である。


時々例外があってもいいくらいなのにリリアの場合は、それは有り得ない。


むしろ例外が例外なのだ。変な考えだけど・・・

「こら、香草。ノートに書きなさい。」


「あ、先生、少し無理があるんですが・・・」


「まぁ、彼女はなんとかして、授業位ちゃんと受けなさい。」


「はぁ・・・」

「はぁじゃなくて《はい》だ。」


「はい・・・」


「ど〜したの凛?今日は元気ないね〜。」


・・誰のせいだ・・


「どっかの手錠をかけたやんちゃなお嬢様のせいだよ。」

「ちょっと〜、それってアタシのこと〜?」


・・お前しかいないだろが・・


ところが、今回は何を思ったのか、手錠を外してくれた。


「しょ〜がないか〜。痛いだろうしね。」


「って、取っていいのか?監視するのがリリアの役目だろ?」


「あぁ、あれウソ。」

「はっ?」

「・・・ホントは・・・なんでもない。ウソはウソ。」

少々焦りながら話すリリアに違和感を覚えたが気にしない事にして聞いた。


「あのーだな。授業中に別の話をするのは、やめなさい。それに、どうやら凛の手錠も外れたことだし、席を作らないとな。」


「あのぉ、リリアは、凛の近くがいいで〜す。」


「何っ!!」いつの間に入学手続きをしたんだコイツは・・


「じゃあ凛の隣で。」

「何っ!!」


あぁ、これで、教室の端の楽園がリリアが来るせいで、ブチ壊しだ。


なんてこった・・・トホホ



しかし、先生も先生だよな。リリアのテンションには負けるんだから。


キーンコーンカーンコーンと聞き慣れたベルの音と同時にオレは、リリアを連れて屋上にきた。



「話がある。」

「?な〜に、凛。答えられるのならぜ〜んぶ答えるよ。」


「まず、なぜオレを助けるかだ。いきなり現れて突き飛ばしては、手錠をかける。そして、学校にまで現れた。」


「理由が知りたいの?」

微笑みながら答えるリリア。


「まぁ、そんなとこだ。」

「いいわ。なら教えてあげる♪香草 凛は、2058年に私と結婚しま〜す。」


「何だって!?」


凛の頭の中には疑問詞がたくさん浮かんでいただろう。


「ちょっと待て。結婚だ!?」


「そうよ。」


リリアが平然に言うのがなぜか素晴らしくのんきに思えた。


「つまり今が2035だから、なんだ・・まだ若いな。」

「だけど、実際は、今結婚するんだよね〜。」


「へ〜。そりゃおめでと。って何〜!?」


「どうしたの?凛さっきから顔、真っ赤だよ。」


「い、いや別に・・てか、じゃああの監視とかいうのはウソかよ。」


「あっ・・・ゴメン♪ウソ。」

全く反省の色がない顔で笑っているリリア。


それに対し、回りに《どよーん》としたオーラが立ち込めている凛。


「凛〜。何でそんなにどよーんとしてるの?

(´Д`|||)な顔して。」


「こんな顔にもなるだろ。」「未来の御姫様と結婚出来るんだよ?」


「へ〜。そりゃめでたいね。」


しかし、ふと思った。

・・・ん、ちょっと待てよ。御姫様?じゃあ今の民主主義はどうなるんだ?・・・



「なぁリリア。未来だと民主主義とかはどうなってんだ?」


「あ、えっと〜、民主主義じゃなくて絶対王制みたいな感じだよ。」


「あ、そ、そうなんだ。」「あ、でも〜、王様は、国民に選ばれるから〜、自由ではないよ。」


・・・どっち道変わんね〜・・・


「てことは、オレは、後継者にでもなるのか?」


「そうだよ〜。」

("⌒∇⌒")

あっさり言うなバカ。


「凛。さっきから変だよ。」「別に変じゃねぇよ。」


キーンコーンカーンコーンと又々聞きなれ過ぎて飽きてくるチャイムの音に助けられつつオレとリリアは、教室に戻った。



「おぅ、リンリン。」

「おぅ、立花。」


立花とは、まぁ、簡単にい言えば中学の時からの友人だ。



「てか、リンリンはいい加減やめてくれ。」


「い〜じゃんい〜じゃん。昔からの愛着のありまくりすぎて寝れないくらいいい唯一のあだ名じゃないか。」


「へ〜。凛のあだ名って〜リンリンなんだ〜( ☆∀☆)」


なんだその顔は・・・


「だいたい、誰がリンリンなんて考えたんだ!?」


「お前じゃねぇか。」

「オレが?いつ?どこで?オレが何のためにだ?」


少々ガキ臭いことを言ったが、恐ろしいことに立花は、素早く、又動揺すらせずに笑いながら話した。


「リンリンが中三の文化祭の時、女装レースで女らしい名前って言ってリンリンって自分で言ったんじゃねぇか。」


「・・・そうだった。(|| ゜Д゜)」


「じゃあウチも今日から、リンリンって呼ぼ〜♪♪」


「もぉ、好きにしてくれ。」


「あと〜後で女装もしてね〜♪可愛い〜だろうから。」


「それはゴメンだ。」


「いいじゃあねぇか。リリアちゃんも見たいよな。リンリンの女装。」


「見たい見た〜い("⌒∇⌒")」


「やらないったらやらないからな。何であんな格好になんなきゃいけないんだよ。(//∇//)」←顔真っ赤



「まぁいいか。それより先生が来たぜ。」


「はい。席について。午後の授業何ですが、色々とありまして中止にします。」

一瞬で、え〜とか、イェ〜イとかそりゃ騒がしくなった。


「どうしたんだろね〜リンリン。」


「さぁな。」


「では、各自帰宅してください。以上。」


「やったな。リンリン。帰りにどっか寄ってこうぜ。」

「あー、悪いけどー無理だわ。」


そう言って女子と話をしてるリリアを指差す。


「だよな。分かった。じゃな。」


「おぅ。じゃな。」


「ねぇ〜リンリン。早く帰ろ〜♪」


「分かったから、離れろって。抱きつくな。」


「え〜何で〜?」


「あったりまえだろ!!人前で抱きつかれたりしたら、オレの立場ないっつの。」


「ふ〜ん。ねぇ〜帰ろ?」

「あー分かった分かった。」




















帰りにお腹空いた〜と言うリリアにソフトクリームとポテチ、コーラにアメ、ガムキャンディーを買って家に帰った。


ちなみに出費は、5481円。リリアは、家に帰ったら、何日かかってあれを食べ終えるんだろうな・・・



「ただいまー。」

「たっだいま〜("⌒∇⌒")」


「って、なんでお前がオレん家にいんだよ!?」


「だってウチはリンリンのお嫁さんだよ〜。夫婦は、一緒に住むものでしょ〜♪」


「夫婦が一緒に住む事に意義はないんだけど・・・」

「な〜に?」


「いや、なんでもない。」

とか言いつつ、家の中に入ると、忍者にも勝るような忍び足で、リリアと階段をかけ上がり、ドアを閉める。


「はぁ、助かった。」


「何が〜♪」


「し〜。静かにしろ。妹がいたらマズイ。」



「誰が居たらマズイって?」


と半分からかうような笑い方をしながら、聞いてきたのは、まさしく妹の《星夏》(せな)である。


「あー、凛?彼女出来たんだ〜♪?」


「バカ、そんなんじゃ・・・」


「アタシとリンリンは、結婚しま〜す♪」


「なー!!(//Д//)」


おもいっきり叫んでしまった。


「へぇ〜結婚するんだ。凛もやるじゃない。こんな可愛い人恋人にするなんて。」

「おい、本気にするな。その前になんで星夏がここにいるんだよ!?」


「凛の部屋の掃除よ。じゃなきゃ入んないわよ。」



「リンリンって妹いたんだ〜♪」


「お前も少しはオレの立場考えろ!!」


「凛〜それよりお父さん来年の夏まで来れないって。」


「あぁ、分かった。」


凛と星夏の父は、海外で大企業で働いている。

つまり凛と星夏は、二人暮らし。


「ねぇねぇ〜星夏〜。アタシもここに住んでいい〜♪?」


「いいですよ〜♪なんたって凛のお嫁さんなんだからね。」


《お嫁さん》のとこだけ嫌に急調する星夏に抵抗の策はなかった。


「そうだ〜。まだアタシと凛の事話してなかったね〜♪」


「あ、そういえば聞いてないな。」


「結婚までの道筋ってこと?その前にこの格好は?」

星夏が聞くのも無理はない。どうせ、未来の王国の衣装なんだろうけど・・・


簡単に言えば変だから・・



「あのぉ、星夏コイツは未来から来た御姫様だから・・・」


「ふ〜ん。リリアさんって可愛い〜♪」


「あ、そうそう。アタシと凛が結婚する過程なんだけど〜、アタシが未来のカルナス王国の宮殿で婚約相手を過去の人の中から探してた時に凛がアタシに注文したものを届けにきたんだ。」


「それで・・・?」


「てことは、凛は未来で配達屋なんだ〜♪」


「うん。まぁそんな感じだね♪」


「それで、その後は?」


「それで、アタシが凛の優しさに惚れて〜過去の人のリストから見付けて今から結婚することにしたんだ♪」


「凛〜。モテモテじゃない(o^ O^)シ」ベシベシ。

叩かれてる。



「で、過去に来たわけ。」


「じゃあリリアさんの部屋はこっちに〜。」


「おい、星夏〜。まだ住むって決まったわけじゃ・・・」


「わぁ〜、嬉し〜い。星夏〜ありがと〜♪("⌒∇⌒")」



「じゃあ、今日から、家族は、増えるのね♪」


「じゃあ、星夏、リンリンよろしくねぇ〜♪("⌒∇⌒")」


よろしくじゃねぇ〜

(|| ゜o゜)




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