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最後の日は家ですごしました。
相変わらず生気のない家の中でしたが、
きっと時間が癒してくれると思います。
私のことは私のこととして、
それでもお父さんもお母さんも、
幸せに生きて欲しいと思います。
感傷に浸りながら、
感謝の念を送って。
お。
昨日出会った彼の写真が、
お父さんの広げた新聞の片隅に
小さく載っていました。
え…。
自殺かよ!
死んだことを後悔したくないって、
そーゆーコトかよ!!
あっという間にさめていく自分を感じ、
やがておかしさに吹き出しそうになりました。
あはは、でも、まあ、いっか!
死んでしまえばみんな同じ。
死んで前向きに消えていくんなら
それはそれで満足だよね!
晴れ晴れした気持ちです。
最後に出会った彼のおかげで、
私は受け身のまま、
無駄に、無為に、消えていかずに済みそうです。
実はちょっぴりつらいけど。
実はけっこうかなしいけど。
それでも幽霊やって、
自分の置いてきた時間を思いやって、
そしたら、ほら、びっくりです。
私、笑えるんです。
みんなのおかげで、
私は死んでも笑えるんです。
涙は消せないけど、
私は笑ってるんだって。
そうやって、こうやって、
幽霊やることができたんだって。
聞いてる?
私の笑顔、
届いてる?
よーし。
私はそろそろ覚悟を固めます。
このまま寿命を待つより、
いさぎよく世界におさらばしよう。
やりたいことをやって。
自分のためにちゃんと幽霊を全うし、
堂々、胸を張って死にきろう。
もう、だいぶ体が軽い。
心も、空気のようだ。
七日目。
残り、数時間。
うん、
よし。
決ーめたっ!




