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挿絵(By みてみん)


唐突に目の前に立っていた

死神のような影は、

なんの前振りも感傷も無く、

ひどく乾いた声で

ただただ機械的に事実を告げました。


どうやら私は、幽霊になったようです。


幽霊といっても

うらみとかつらみとか

そんな類のものでは全然なく、

自然(超自然?)の摂理として

普通におきる出来事なんだとか。


そうなの?

色々ヤバいんじゃ?


自分の境遇を理解するだけで精一杯。


幽霊っていってもどうすれば?

なにをすれば?

どうやって生きれば(死んでれば)?


混乱する私を尻目に

死神は実にあっさりと

ショッキングな事実を付け加えました。


幽霊にも寿命がある。


だいたい七日ほどで魂は消滅する。


えええええ????


困惑どころじゃありません。

動揺どころじゃありません。

愕然どころじゃありません。


とりあえず私は完全にテンパってしまい、

どこに視線をあわせたらよいかもわからず、

あわあわと地面を見下ろします。


足元に埋められた私の死体。


なんだか死体までひどく落胆してる気がして、

急に悲しさが押し寄せてきました。


現実は意外としんどいです。


挿絵(By みてみん)

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