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ある日森の中、全裸に出会ったby幼女(代弁:俺)

少々、下品な描写があります

さて森の水辺で二人、出会ってしまった訳だけど。

無言で見つめ合う青いワンピースの幼女と全裸の俺。

どう見ても事案です。

心ある人が警察に通報して、

『某月某日、異世界で5~6歳位の幼女を、全裸の男が見詰める事案が発生』

『なお、直前に男は意味不明な言動をしていた模様』

とか警察の広報サイトに書かれる事、間違いなしである。

とりあえず誤解を解かないと。


「お、俺は中二病じゃないよ~」


違うだろ!

解く誤解はそっちじゃない!

ほら、幼女だってキョトンとしてるし。

言葉が通じていないという事は無いだろう。

【異言語理解】の技能もあるし、大丈夫だとは思う。

まさか本当に異言語を理解できるだけで、話はできないとか無いよな?

幼女の様子を伺っていると、不意に彼女が口を開く。

さあどうなる?

悲鳴とかだったらジ・エンドだ。全力で逃げないと。


「ママ!」


うん、言葉は理解できた。大丈夫だ。

そして幼女が発したのは母親を呼ぶ言葉。大丈夫じゃない。

ですよね、こんな森の中、幼女が一人な訳ないですよね。

いや、違うんですお母さん。これは誤解なんです。


「ママ!」


もう一回、母を呼ぶ声。

しかし、一向に返事は無い。誰かが来る気配も無い。

もしかして君、迷子?

そう訊こうとした瞬間、幼女がこちらに走ってきた!

助走をつけてジャンプ、俺の上半身に組み付かれる。

何とか受け止めたけど勢いは止まらない。

そのまま、俺はひっくり返っ、ガボガボ……



「殺す気か!」


なんとか幼女を抱え岸へと上がる。

少女は何が面白いのかずぶ濡れになりながらもキャッキャと笑っていた。


「ママ、ママ、ママ!」


俺の事を見詰めながら、嬉しそうに幼女は言った。

ん? 俺? ママ?


「ママじゃねえし!」


確かに、体付きはわりと細くて筋肉足りない気がしないでもないけどさ!

顔は女っぽい感じでもないし、下にもちゃんと付いてるよ!

あれ? 付いてるよね?

念の為、幼女越しに下をヒョイっと覗く。

うん、問題ない、ちゃんとある。


「ママ?」


俺に否定されたからか、不安そうな顔で首をコテンと傾げる幼女。

肩先位までの金髪が顔にかかり、幼女がムゥーと唸って首を振る。

くっ、無駄だ。その保護欲を誘う仕草(こうげき)は俺には通じんぞ……!

しばらく唸っていた幼女だったが、不意に何かに気付いた様に笑顔に戻る。


「お母さん!」


「なんでやねん!」


思わず関西弁で突っ込んでしまった。

俺は関西人だったのか? 多分違うな。


「ママ!」


もうそれでいいよ。

てかこの子、さっきからそれしか喋らない。

精神年齢が見た目以上に幼い気がするな。

……ああ、そうだ。

せっかくの第一村人、もとい第一異世界人だ。

色々と試してみないとな、フフッ。



エロじゃないよ?

幼女に向かって『鑑定』様、説明お願いしますと念じる。

そういえば『鑑定』さん、俺の技能欄には居ないみたいだったけど、どういう事だろうね。

技能じゃなくてシステムの範囲なのか、それとも……

っと、出た出た。これが幼女のステータスか。



名前:1163651533 種族:妖精、女神の落し子

職業:精霊使い 年齢:なし

筋力:E 体力:D 速度:A

精神:A 知性:S 知識:F

魅力:S 体格:F

才能:【精霊の使役者】

技能:【精霊使役】、【精霊活性化】、【精神感応】、体力自動回復・中

呪文:なし



鑑定さん、またですか。

名前バグ多すぎやしませんかね?

それとも、これは【異言語理解】の方のバグだったりするんだろうか?

そして、俺と同じくこの子も人間じゃない。

妖精と言われれば確かに妖精っぽいけど、女神の落し子なんていう大層な名前もある。

で、職業精霊使い。こんな子供も働いてるのに、俺は無職という現実。

そして同じく仕事をしない年齢欄。妖精だから年齢が無い?

一部の層が大喜びだな。魅力Sだし。あと知性も。

それと、俺の時も思ったけど知性と知識って何が違うの?

この辺を説明しない鑑定さんは、ほんと不親切である。

そして精霊使いの割には、呪文が一切使えない。

代わりに、技能欄には精霊とつく技能が2個。

【精霊使役】と【精霊活性化】は術じゃなくて技らしい。

沈黙になっても安心である。

後は、もしかするとそんなにレアでもない『体力自動回復・中』と【精神感応】

【精神感応】って、精神を感応する技能って事だな。

ごめん、感応ってどういう意味? 分からん。


まあ、分からん事は置いといて。

この子はスーパー幼女らしい、そういう事にしておこう。

って、あれ?

いつの間にやら幼女の笑いが止まっている。

何だ? はしゃぎすぎて眠くなったのか?


「汝、始まりへと至らんとするならば覚悟せよ。

 汝が始まりを覗く時、怪物も汝を見ているのだ」


はい? 寝言か何か?

突然の言葉に、焦点をステータスから戻す。

幼女の顔を覗き込むと、相変わらずニコニコと笑っている。

空耳、じゃないよな?



「テプタ様ー! どこですかー、お家に帰りますよー!」


そして今聞こえた女性の声。

これもやっぱ、空耳じゃないよな。

腕の中にはキャッキャと笑う少女。

それを抱きしめる全裸の俺。

幼女の笑い声に気付いたのか、ガサガサと音を立て始める木立。

そして、逃げる間もなく女性がヒョイッと顔を出す。


「テプタ様、こちらにいらっしゃるんで、すか」


あれ? さっきより状況ヤバくね?

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