表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/7

水、出ますか

翌朝、香織は従姉の真由子に出逢った。

「あれ、香織ちゃん」

真由子は香織のことを妹のように思っている。家は埼玉にあるが、真由子の夫の実家が浦安だった。

香織は真由子の夫の両親の家から水を貰った。場所は近所だったが、香織は方向音痴なので覚えられなかった。

その後、知らない老婦人がシャワー使えてますか?と香織の家を訪ねてきた。同じマンションの住人らしい。こういう時は助けあいである。香織の心は、少し温まった。


香織は段々ヒステリックになっていった。

余震のたびに机の下に隠れてテレビの津波警報を見た。

香織の家は二階だった。駄目かもしれない。最上階でも助からないかもしれない。


神戸で育った香織ぐらいの年の人は、大体地震が怖い。

大阪人に笑われる程神戸っ子に顕著である。

百年に一度と千年に一度を経験した、と、香織の同級生はネットに書いていた。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ