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6話

広場から逃げ出すことに成功した私達。

現在ニノマエの町の南に位置する草原にいる。


あ、最初の町の名前だけど、

【ニノマエ】って名前なんだってさ。

何故和風。


「あー…疲れたわ。」


「あははは…ごめん。まさかあんな騒ぎになるとは。」


本当だよ、まったく。

レア種族だかなんだか知らないけどさ。

こっちの都合も考えて欲しいものである。


「仕方ないよ、新しい情報って誰だって気になるもん。」


「まぁそうね…とりあえず、あらためて確認しますかね。」


私は【ステータス】と唱え、ウインドウを呼び出す。


「マナ、ステータス内の情報を詳しく見たい時はどうすればいいの?」


「簡単だよ、指で見たい情報をタッチするだけ。」


なるほど、私は早速【吸血姫】の項目をタッチする。


---------------


【吸血姫】

【魔族:吸血鬼】

吸血鬼の王族から稀に産まれる希少個体。


歴史上【吸血姫】が同時に2体以上存在を確認された事が無く

その全てが同じ魂からなる転生体ではないかといわれている。


【成長ボーナス】

STR:小

TEC:大

VIT:中

AGI:大

LUC:小


【種族特性】


【夜天の主】

夜の間全ステータスが上昇する。

月の満ち欠けにより増減し、満月時に最大となる。


【魅了】

興奮状態にすることがある。確立:小

魅了状態にすることがある。確立:極小



【耐性】

物理:耐 暗黒:耐 神聖:弱


---------------


神聖に弱いのは仕方ないとして、

夜間に全ステータス上昇でデメリット無しとかヤバイぶっ壊れてる。

あと、物理耐性は序盤からあっていいものじゃない気がするんだけど。


マナも頷きながら。


「初期から物理耐性とか卑怯くさっ!しかも【魅了】って何!そのエロい身体で悩殺するのか!ナギにゃんのエロス!」


運営に言え運営に、私に言われても困る。

あとエロス言うな終いには泣くぞ。


騒ぐマナを放置し私は称号も確認する。


---------------


【強運の持ち主】

ユニーク種族を引き当てたプレイヤーに贈られる称号。


効果:無し


【戯神の客人】

戯神に客人として認められた証。


効果:



---------------



ふむ、『レア』種族じゃなくて『ユニーク』種族ときたもんだ。

言葉通りの意味なら【吸血姫】って珍しい(レア)レベル通りこして今後も私だけ(ユニーク)ってこと?


目立つわ!


あと誰だよ戯神って、『戯』って時点でなんか良いイメージが無い。

しかも効果欄が『無し』じゃなくて『空白』なのだ。

何これ怖い。


もういいや、見なかったことにしよう。



□□□□□□□□□□□□□□□




確認を終えた私はウインドウを閉じ、マナとこれからどうするか話し合う事にする。


正直今日はもうログアウトでも私は一向に構わない。

相変わらずゲーム開始から何もしてないんだけど疲れた。

おかしいだろ。


「マナ、これからどうする?」


「んー?そりゃレベル上げでしょ。」


ですよねー。


「んじゃ何処でレベル上げしたらいい?初心者用の狩場とかあるの?」


「今から初心者用の所行ってもまともに経験値なんか稼げないっしょ。同じ考えしたプレイヤーだらけだろうし。何より目立つよ?」


そりゃダメだ、特に最後。


「なら、どうするのさ。」


「ココでいいじゃん。ほら、ちょうど敵も来たみたいだし。」


「へ?」


ガサリ、と私の背後の草むらが揺れる音がして。


『ギィィィィィッ!』


ゴスッ!


「あだっ!」


いきなり飛び出してきた小鬼(ゴブリン)に殴られた。

油断していたところに攻撃を受けたために私は体制を崩してしまう。

そんな隙を見逃してくれる筈がなくゴブリンはさらに殴りかかってくる。


『ギャギャギャッ!』


ガキンッ!


慌ててマナがカバーに入ってゴブリンの追撃から守ってくれた。


「ナギにゃん、ダメージは?大丈…ぶっ!?」


マナがゴブリンを牽制しつつ聞いてくる。

マナの慌て様からして私のHPはかなりやばいらしい。


ゴブリンを警戒しつつ自分のHPを確認する。




ナギハ HP:39/40

マナ  HP:38/45




おい、なんでガードしたマナの方が多く削れてるんだよ。

私不意打ち喰らったんだよ?

あとマナ、ジト目やめて私は悪くない。

ほらほら、ゴブリン来てるよ。


「ナギにゃん。」


何さ。


タンカー(肉壁)やってね。」


マジすか。


「マジ。」


あ、目がマジだわ。

どうでもいい話。


【種族特性】

いわゆる種族専用のスキルみたいなもの。

そのほとんどが常時発動のパッシブスキルになります。


【興奮】と【魅了】について

通常の興奮状態は頭に血が上り正常な判断ができなくなってしまうものですが、特性【魅了】による興奮状態は性的な興奮に全力投球します。

パッシブスキルのせいで回りがはぁはぁしちゃう。

怖い。

魅了状態は興奮とは逆に対象者はおとなしくなり魅了されたものに従います。

魅了されている敵Aと魅了されていない敵Bが居た場合

AはBに対し敵対行動をとります。

これは混乱と違い無差別に攻撃したりするのでは無いため

非常に強い状態異常になります。


【耐性】

現状属性関係は

物理 火炎 氷結 雷撃 暗黒 神聖 万能

物理も武器の種類により

斬撃 射撃 打撃に別れます。


設定系は他にまとめておいたほうがいいんですかねぇ・・・

とりあえず今回はここまでで。

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