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17話

今週来週と仕事忙しくて更新が怪しくなりそうなのでとりあえず。

「私の名前はキリサキ、ヒューマンでクラスは騎士です。」


「アヤ、エルフで錬金術師なのですよ。」


ビシッと(略)さん改めキリサキさんが私達に自己紹介をしてきたのでどうしようかなーと考えてるとアヤがさっさと返事をしてしまったため仕方なく。


「ナギハ、吸血鬼(・・・)で剣士よ。」


うん、何も問題は無い、だって吸血姫は吸血鬼なのだし今は間違いなく剣士なのだから。


「アヤさんにナギハさんですね、実は折り入ってお願いしたいことがあるんですけれど。」


「「なのです。」」


「即答ですの!?」


間髪居れずお断りする、だいたい『折り入って』などと言うお願い事にまともなものなど無いのだ。大体にして面倒ごとしかないのだから断れるときは断るに限る。


「せ、せめて話しだけでも聞いてくれませんかっ!」


なおも食い下がってくるキリサキさん、このままスルーしてここを出ても追いかけてきそうな勢いだ。


面倒だなぁと思いつつ、アヤにチラリと目を向けると。


「聞くだけ聞いてあげたほうが良いかもですね。放置して追ってこられても嫌ですし。」


アヤもどうやら同じ結論に達していた様である。私は諦めてキリサキさんに視線を戻し。


「じゃあ、聞くだけなら……いいけど?」


「ありがとうございますっ!」


困り顔から一転して笑顔になったキリサキさん。


まぁ現状アヤはTP回復待ち、私は私で特にすることも無く暇ではあるのでいい暇つぶしにはなるかもしれない。



□□□□□□□□□□□□□□□



「昨日、東の平原の先のマップが開放されたのは知っているわよね?」


「ええ、まぁ。」


知っていると言うか開放した本人ですし、アヤと一緒に苦笑しながら話を聞く。


「なら話が早いわ、私の所属しているパーティも同じように西のフィールドの開放を狙ってみようって事になったんだけどちょっと頭数とアイテムに不安があって。」


「早い話がアイテム生産にアヤを、戦闘に私を誘ってるって事ですかね?」


「そうなりますね。」


「他にも人居そうだけどなんで私達?」


いや本当に、ぶっちゃけ私が逆の立場だったら声かけたくないよ?直前までアホなことしかしてなかったし。


「二日目でなかなか良い装備をしてるプレイヤーとそのプレイヤーと仲良さそうな生産プレイヤーなら期待できるじゃない。」


あーなるほど、装備(そういう)面で見れば有りか……そういえばアヤもそうだったわね。


「なるほど、あと参考程度に聞きたいんだけど貴女のパーティの平均レベルは?」


「結構頑張ってるから7くらいよ。」


「へー7かー。」


「ええ、なかなかやるでしょ。」


ふふん、と得意気な顔をするキリサキさんだが。


7て、昨日の昼の私より低いじゃないっすか。


昨日の夕方からスタートしたと言っても過言ではないアヤですら今日の朝確認したら7レベルだったのだから。


え、攻略の前線ってもしかして思ってるよりも緩いの?


「ふーん、攻略的には足りてるの?」


「βの時の攻略情報だと7~8レベルでの攻略が確認されてるから多少の変更があっても大丈夫なレベルだと思うわ。ところでそちらのレベルはいくつなの?」


あれ、そういえばアヤのは見たけれど自分のは確認してなかったな……丁度いいし今見てしまうか。


私は「【ステータス】」と呟き自分のレベルを確認する。



---------------

ナギハ

LV:8→13

次のレベルまであと3108(2/3110)


HP :69→117/98+19

TP :29→36

STR:10→11

TEC: 9→14

VIT: 9→12+1

AGI:12→17+1

LUC: 8→ 9


残り5BP


HPボーナス 【 3/10】(20%)

VITボーナス【 1/10】(10%)

AGIボーナス【 1/10】(10%)

剣マスタリー 【 1/10】(剣装備可・剣での攻撃時にダメージ上昇)

盾マスタリー 【 2/10】(盾装備可・盾で防御時ダメージ軽減率UP・のけぞり軽減)

経験ボーナス 【 2/10】(経験値取得量増加:10%)(仲間にも適応)


---------------



あら結構上がってるわ、いい経験値してたんだね【隻眼の人狼】さん。


「えーと、13レベルね。」


「……は?」


目をまんまるにして驚きを表現するキリサキさんはギギギと音がしそうな動きでアヤにも顔を向ける。


「私は8レベルなのです。」


「生産職にレベルで負けた!?」


本当に表情と言うか感情表現が豊かな人だなぁ……とまぁキリサキさん(そんなこと)より。


「あれ?アヤ朝は7じゃなかった?」


「調合とかにも経験値があるのですよ、まぁ雀の涙程度にですけど。」


「にゃるほどねー。」


私がまったりし始めた辺りでキリサキさんが再起動し


「いやいやいや、流石にレベル盛ってない?」


さらに微妙に声が上ずりながら聞いてきた。


「東を攻略したって掲示板で噂の『だいきょうしょうきょう』じゃあるまいしさ。」


なんだその『だいきょうしょうきょう』って……大喬小喬か?。


「うん、その大喬小喬だか何か知らないけどさ。」


「東の草原を攻略したのは確かですよ?」


ポカーンとした顔になるキリサキさんだが、ハッと何かに気づいたのか私とアヤを見比べつつ呟いた。


「だいきょうしょうきょう……なるほど、大胸小胸だいきょうしょうきょうか掲示板の奴らうまい事言ったつもりか……。」


具体的に言うと(大胸)アヤ(小胸)を見比べながら。


何かに納得してうんうん頷いているキリサキさんは置いとくとして。


「……ナギハさん。」


驚くほど平坦な(他意は無い)声でアヤが私に話しかけてきた為、少し驚いたがおもてに出さないように答えることにする。


「何? アヤ。」


「申し訳ないのですけど掲示板を確認したいのでちょっとこの後一緒に行けないのです。こんな愉快な通り名を付けてくれた方々にお礼がしたいのですよ。」


「うん、了解。」


ハイライトの無い目で笑うアヤに私はそれしか言えなかった。



□□□□□□□□□□□□□□□



さておき、キリサキさんとの話(西を攻略したという名声狙いなのに東の攻略者()を連れていったら意味無いからごめん。との事)も終わり。


私はギルドから出てニノマエの町を歩いていた。


「何しますかねぇ……。」


アヤは掲示板を見た後は調合に戻るって言ってたし、マナは何処にいるかわからない。


マサは流石にもう宿屋から出てしまっているだろうしなぁ。


んーむと悩んでみたが特にいい考えは浮かばなかった為。


仕方が無いし適当に狩りや採取でもすることにしよう、レベルやお金はいくら有っても困らないだろうし。


私はステータス画面を開いて溜まってるBPを振り分けながら南の草原に向って歩き出した。



---------------

ナギハ

LV:13

次のレベルまであと3108(2/3110)


HP :117/98+19

TP :36

STR:11+1

TEC:14

VIT:12+1

AGI:17+1

LUC: 9


残り0BP


HPボーナス 【 3/10】(20%)

STRボーナス【 2/10】(10%・物理攻撃時ダメージ上昇)

VITボーナス【 1/10】(10%)

AGIボーナス【 2/10】(10%・回避時に【無敵・微】)

剣マスタリー 【 1/10】(剣装備可・剣での攻撃時にダメージ上昇)

盾マスタリー 【 3/10】(盾装備可・盾で防御時ダメージ軽減率UP・のけぞり軽減・盾殴り時にスタン効果付与)

経験ボーナス 【 2/10】(経験値取得量増加:10%)(仲間にも適応)

索敵     【 1/ 1】(範囲や精度は自身のレベルとTECに依存)


---------------

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