魔闘術2
その後、大量のモンスターに襲われた俺たちは、襲われないように、セーフティエリアに、避難していた。大量のモンスターに襲われたしまったおかげで、あの狼(フォレストウルフというらしい。)のスキル原石を入手してしまったし、レベルも6にまで上がってしまっていた。ポイントは勿論全部INTに振った。
「とりあえず、その『魔闘術』についてまとめようか。」
そう言いだしたのは、ハンマである。
「だな。」
俺はそれに首肯する。ほかのことの検証は、ほかの人が、やってくれるだろうしな。
「おー!」
と、腕を振り上げるのは、うちの妹である。どうやら『魔闘術』に興味深々のようだ。
で、まとめると、
1.武器カテゴリであること。
2、現時点において、それぞれのMP消費は1であること。
3、炎以外の属性の存在も、示唆できること。
4、効果適用時間は、およそ一分であること。つまりは時限強化スキルであること。
5、これは予想だが、威力はINT依存。っていうか、一撃の威力が、先ほどまで撃ってい
た魔法より威力が高い・・・。おそらくSTRやらで、補正が入るものと思われる。
6、逆に、触れただけではダメージが入らず、きちんと殴らなければいけない。つまりは、きちんとした打撃である必要がある。
7、システムアシスト無し。
「ってところか。」
「っていうか、それつかえばお前、死ぬまでレベル上げできんじゃねぇの?」
「だな。」
そう。俺はMP自動回復を持っている。これが一分に1回復。つまり、うまくやれば。全ての『炎の~』が、永続的に発動できるのである。
「これが無駄に有用性があるだけに、もう、砲台はやってけねぇなぁ。」
「まあ、白津の魔人だし。」
「うるさいぞ愚妹。」
ハンマの奴は、それでケタケタと笑う。失敬だな。
「・・・ていうか、うちのパーティから、後衛が消えてしまったな。」
「そうだなぁ。でもま、総合火力は寧ろ上がったんだからいいだろ。」
「その分、一撃くらったら、終了だけどね。」
と、まくらは方をすくめた。
「STR極なんて、バカやるからだ。」
「INT極も一緒でしょ?」
「・・・。」
さっきまでなら、こっちは後衛だから攻撃喰らわなければいいだけの話と、反論できたのだが、MP問題に直面した今、彼女のことは、言えなくなってしまったのである。
「さて、これからどうする?」
そう問いかけるハンマ。この質問は、狩るか戻るかの選択だろう。まあ、無論。
「「狩る!」」
こうして、僕らは日が暮れるまでモンスターを狩り、レベルを8にまで、引き上げるのだった。
『魔闘術』
魔法を纏う格闘術
贈与条件
INT>STR の状態で、魔法と武器、アイテムを使わずに、モンスターを倒すこと。
備考
武器スキルであるため、格闘スキルとの併用は不可。