ぷろろーぐ
ここは、五月雨学園…凄い名前のくせして、そこまで学力が高いわけでも、低いわけでもない、普通の中学校だ。
その五月雨学園のとある部室で、俺、 小鳥遊涼は、とある考え事をしていた…
(・・・今日の夕飯、カレーにしようかな、妹も好きだし。あーでも、鶏肉余ってるんだよなー、唐揚げにしようかなー・・・そうだ!間を取って唐揚げカr「お兄ちゃんお待たせ!」
その言葉で俺の考え事は遮られた。
「おー! 夕歌。今日の夕飯は唐揚げカレーにしないか?」
この娘は妹の夕歌。カレーが好きな中一。髪はセミロング。俺の妹のくせに美少女で、某小説の妹みたいだが、まあそれはおいておこう。
「おーいいね!って、そうじゃなくて、部員集めなくていいの?部長なんでしょ?」
「あーそういや今週までかー部員集め。めんどくせー」
そう、俺はどういうわけか、二次部という部活の部長をしている。いや、任されている?まあ、いいや。
しかも今週中にあと2人、俺と夕歌も入れて4人部員を集めないと廃部になってしまうのだ。
「でも、ポスターも貼ったし、どうしようもないぞ?」
「ポスターの前に行ってみたら?見てる人をそのまま拉致るとかさ」
「いや、それはダメだろ…まあ、顧問の先生もやる気なさそうだし…行ってみるか!」
…というわけで掲示板の前へ。
相変わらず人はいない…あれ?一人いる。
この出会いが、俺の人生を大きく変えることになるとは…この時俺は、全く予想していなかった。