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天使王は、あるひ人間になった。  作者: 亞紅 真月
王子である天使の実態
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悪魔の様な天使

 いつもと同じ目覚め。



 体の上には薄い掛け布団、頭上には柔らかい枕。

 そして、全裸の体。


 真っ白い純白の広い部屋にたった独りの自分。


 そして起き上がりベッドから出る。



 鏡に目をやると見えるのは、自分の裸姿と背中に生える白く美しい翼。


『……』


 首元から腰に広がる紋章『ロイヤルフェザーリング』。これは天使の間でも少人数に限られた者だけがあるという事らしい。

 意味のわからない話だ。さっぱり分からない。


 そしていつもと同じく服に着替える。

 いつもならこの後、天界から地上の人間界に物を投げたりする。他には…人間界の言葉で『天気予報』たるもの。それの予報と違うものに変えてしまうのだ。

 酷い時には人間を見殺しにした事もある。


 そんな人間の(ザマ)を見るのが面白くて面白くて…!!



 しかし父上曰(いわ)く『今日それ以上に面白い事がある』って話だ。そんな美味しいモノを逃す(はず)無い!!



 着替えが終わると父上が居る『王宮の間』へと向かい歩き出した。


 その道中で見かける天使の全てが笑顔で笑っていた。幸せそうにニコニコして。

 例えるなら…太陽の様な笑顔。人間も言うよな? そんなクソみたいな例え。


 子供の様なちびっこも、大人びた天使…皆笑顔で微笑み、笑う。


 俺を除いては…な。

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