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最終回

各所にごめんなさい。

「フハハハハハハ、メシアと言ったか、その程度で我に楯突こうというのか笑止千万」


「っく、まさか私の魔法で傷一つ付かないなんて……」


「勇者殿、これ以上は耐えられません! まだ詠唱は終わらないのですか!?」


「な、メシア様いけません! その魔法詠唱は……は禁呪ではありませんか! そのような魔法を使っては、メシア様が亡くなってしまいます。えっ? 私のためなら命も惜しくないですって……そんなメシア様こんな時に愛の告白だなんて……」


「勇者殿……」


「あんた死んだら許さないんだからね! 一緒に帰るって約束したじゃない!」


「メシアは、生命のすべてを使い魔王に渾身の一撃を見舞うと、力尽き倒れた。3人はメシアのもとに駆け寄ると――」






「何してるんだ……」

 食卓を囲む3人に向かってメシアは手に持った水の代わりに、つっこみと冷たい視線を浴びせた。


「もしも、魔王と戦うことになった時のシュミュレーションに決まってるじゃない。これからがいいところなの邪魔しないでくれる?」

 さも当然の事をしていた。といった口調で、メシアの持ってきた水を受け取る。


「いやいや! 何で僕が死ぬことになってるのさ! 僕、魔法とか使えないからね!? それから、どさくさに紛れて、ヴェリシュラさんも勝手に愛の告白を捏造しないでください!」


「メシア様、そんなに恥ずかし……」

ヴェリシュラの発言を遮るようにメシアは口を開く。

「別に、恥ずかしがってるわけじゃないんですよ! だいたいなんで今こんな話してるんですか! もう少し時と場所を考えてください!」


「ふぅ、そうよね……あたしが悪かったわ……」

大きなため息と共にパルティアは謝罪した。

「分かってくれればいいんだ……」

意外な謝罪を受けて、困惑しているメシアに向かって、パルティは言い放った。

「魔王が有無も言わさず戦闘するわけないものね……経済の有効性を説いて契約を結んだり、世界の半分を交渉材料にしてだまし討ちにするに決まってるわ!」


「ごめんなさい! 僕が悪かったですごめんなさい。魔王より怖いものが来るのでやめてください!」

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