prologue:東京都杉並区-僕は奴らに狙われた-
これは、正直いって自信作ではありませんがお読み下さったら幸いです…
では、どうぞ。
高校3年の夏休みになると、皆進路に向けて動き出すが僕は違う。僕はインターハイに向けて毎日校庭を限界まで走りこんでいる。そう、僕は陸上部のエースランナーなのだ。
僕、塩沢佑佐は小さい頃からアスリートであった父に脚を強制的に鍛えさせられた。そのため、小・中学校のマラソン大会では常に1位を取り続け、都大会でも首位賞などを総舐めにした実力がある。僕は高校最後のインターハイに全てを掛けていた…
僕は部活帰り途中、携帯の着信音が鳴ったので電話に出た。それが残酷なゲームの始まりになるとはその時点では解らなかった…
「もしもし?」
一瞬の静寂の後に、
「私は“seek”だ…。今をもって、君の大切な人達を完全に武力包囲した。
私の考えたゲームをクリアしたら君の大切な人達を狙っていた“killers”を引き上げ、解放してあげようじゃないか…。只…、君がゲームに負ける度に、大切な人達の誰か一人を惨殺する。どうだい、面白いだろ?」
明らかに電話の主は変声機を使って喋っている。しかも電話掛けてきて、いきなりゲームしろなんて…。
それに負ける度に俺の大切な人達が消される?そんな馬鹿なゲームがどこにある。てか、ホント…イタズラ電話はやめてくれ。
そう思い、電話を切った。その行為が後に俺を後悔させてしまうのであった…
翌日、部活に出るために学校に到着すると校庭の桜の大木の方が騒がしい事に気付いた俺は行ってみた。俺は着いた瞬間、背筋が凍った…
そこには…、身体を真っ二つに切断され惨殺されていた俺の部活仲間で一番の親友、橘秀悟の血まみれ姿があった。
僕は秀悟の死体を見た瞬間、身体から力が抜けその場にへたり込んだ。
そしてしばらくしてから、現場から離れてトイレに入り、吐いた。
…嘘だろ、何で…秀悟が殺されたんだよ。!、まっ、まさか…
僕は携帯を取り出し、リダイヤルをした。(ブチッ)
「とうとう心を決めたか…私は君にはもうちょっと心の準備に時間が掛かると思ったが…まぁ、これでこちらが本気だと解ったろ?…さて、ルールを説明する。
ルールはこちらが示した場所へ時間内に走ってもらう。もしも走行中に倒れたり、時間内に辿り着けなかった場合、君の大切な人達の中の一人を惨殺していく…良いね。さぁ、始めよう!」
こうして犯罪者と自分自身の精神、そして時間との戦いが今、幕を開けた…




