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猫の額の奥にある物語  作者: クロイシロネコ
8/18

パセリやクレソンがあるだけで

 前に夫婦で外食していたとき、やって来た料理が夫の方が何か物足りない。二人で、首を傾げていたら、ウェイターがコソコソと近付いてきて、『申し訳ありません、厨房の者が、此方をつけ忘れました!』と謝りクレソンの載った皿を置いていきました。そのウェイターさんも持ってくる時に何か物足りないと思ってきたそうです。折角なので載せて料理に盛り付けてみると、途端に良い感じに! 例えそれがお客様から食べられる事が少ないモノだとしても、『あるとないではここまで様子が変わるものなのね』と思ったものです。


 物語も同じですよね。このようにお皿に良いアクセントをつけるような感じの存在。『噛ませ犬』。コレがあると良い感じに物語が引き立つものです。


 私結構パセリとかクレソンが好きで食べてしまう人だけに、小説とか映画とか漫画の噛ませ犬キャラも大好きです。主人公よりも噛ませ犬的な立場のキャラクターの方に惹かれる事さえあります。

 スポーツ物、バトル物、戦記物とかの『おのれ、○○め~!』と叫ぶような噛ませ犬はもちろん良いのですが、恋愛物の噛ませ犬はまた格別なものがありますよね。

 メインのヒロインとヒーローの存在よりも噛ませ犬な人物のシーンの行動の方が萌えるものですし♪ 寧ろ此方の方が良いヤツだったり、味わいあったり。

 私が好きなのは、純粋で真っ直ぐでいて冷静。それ故に状況が見えすぎて辛い事になるというギャラ。そしてライバル関係と親友、もしくは恋愛対象の一番の親友となってしまうヤツ。良いですよね~♪ 逆に、寧ろ王道のただ邪魔で煩いだけなのは、イマイチ気持ちが盛り上りません。


 噛ませ犬はパワーバランスも重要で、弱すぎたら単なる雑魚キャラで、強すぎると主役を喰ってしまう。その辺りの調整も必要だなかなか難しいものです。その辺りが絶妙だと、最高にいい味を出していくんですよね。


 魅力的な噛ませ犬キャラのいる物語が描けたるようになったら、ストーリーテラーとして一人前になったというのでしょうね。


 私もいつか、愛しくなるような噛ませ犬キャラを作れるようになりたいです。


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