表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
猫の額の奥にある物語  作者: クロイシロネコ
3/18

先ずは近所の森から?

今、色々と産み苦しんでいる所なので、ボヤキに近いかも。

お風呂に入りながら書いてます。

「森はいいよね」


この言葉を言ったのは、C.W.ニコルさんではありません。いや、彼も良く言っている言葉かも知れませんが、私が聞いたのは別の方の口からです。


 それは映画監督である北村隆平さんが自分の映画のコメンタリーでおっしゃった言葉です。と言ってもこの方は、自然保護団体で活動するような自然愛好家でもなく、撮られている作品も大自然の素晴らしさを訴えるような作品を作っている訳でもなく、男と男が、身体と身体をふつけあい戦う様を格好良く描くアクション映画監督。


 そんな人が何故こんな言葉を宣ったのか?


 それは北村監督が、スピルバーグ監督らのハリウッド名監督のように大予算をもって自由に制作を行える立場にないからです。

 映画を作る際に一番大切で悩む所は予算に見合ったロケ場所、キャスティング。映像を作るうえに、背景となる場所は必要。しかし最近は何処で撮影するにしても、許可を取らないといけないし、また道路を封鎖して、そこにいるエキストラを用意してとなると、お金も人も莫大なモノになっていきます。それを楽にカバーしてくれるのが、森な訳です。


 森での撮影には金銭面だけでなく、他の所にはない便利な要素があります。


 一つ目は、邪魔になる野次馬がおらず、エキストラを用意しなくても自然である事。

 二つ目は、空があまり見えない為に、時間が分かり辛い事。

 三つ目は、場所を特定しにくい為に、全く異なるシーンを近い場所で撮影していても、バレにくい事。


 北村隆平監督は、『森は良いよね、もし事故があっても埋めときゃよいし』と冗談でもう一つ理由を加えていましたが……。埋めちゃいけません、死体とかゴミとかは、ちゃんと処理しなければなりません。

 という事で、低予算映画程森のシーンが多いのもそういう理由があります。他にも室内(校内・自宅)・河原等撮影が多いのもそこがお金なくても撮影しやすいからです。


 でもコレって、小説においても言えることですよね?


 予算やツテというものを、知識や想像力と置き換えると、その自分で創作出来る範囲の世界を外してしまうと途端にそこにリアリティーが無くなってしまう。または破綻してしまう。作者の制御出来る世界を超えたものが作り出せないというのが現実だと思います。


 映画よりも、それっぽく世界を見せることは小説の方が優れており無理は利く世界なのですが、その世界をシッカリ作りあげるに為には、想像力だけではなく知識においてのロケハンは必要だなと思う今日この頃です。


 それが甘かったり浅かったりすると、それが如実に作品に現れる。困った事です。足りない部分をアイデアでカバー出来れば良いのですが、それが出来るなら、物書きとして良いキャスティングで物語を作れたり、良いロケ地を持っている人なんですよね。 プロの作品でもセレブな生活を書いても、そこはかとなく貧乏臭いとか、シリアスな世界なのに浮ついた空気が流れたりしてしまうのが、それが作者の足りてない部分なのでしょう。


 そういう意味で私も、薄い人間なので世界の深さを作るというのがなかなか出来ずに苦しんでいます。

 にも関わらす二年前に無謀にもファンタジーの群像劇の長編を行き成り書き始め、自分の筆の限界を強く感じてしまいました。想像力に文章がまったくついていかないんですよね。

 そこは修行あるのみ、様々なモノから学び取り入れ、使える創造のロケ地やキャストを増やしておくべきなのでしょうね。


 いずれは絶景とも言うべきロケ地で、億単位のギャラの価値があるような登場人物が生き生きと活躍する物語を描いて見たいものです。

 ちなみに、私がファンタジーに挫折して、近所の森だけで作り上げた作品が、半径三メートルの箱庭生活です。


 そこから、少しずつロケ地を広げていっているつもりですが、成長できているのかしら……?


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ