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猫の額の奥にある物語  作者: クロイシロネコ
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山田洋次監督映画『小さいおうち』に教えられた『らしさ』ってなに?

 山田洋次監督映画。小さいおうち。ある丘の上にある赤いお屋根のおうちの中で繰り広げられた、微笑ましくも切ないエピソードを、そのお家でお手伝いさんをやっていた女性が孫に自叙伝として語る物語で、監督らしいユーモアさと昭和の風景を楽しめる良作です。


 この物語において、私が気になったのは祖母タキの自叙伝の内容に孫が訳知り顔で『この時代はシナ事変があった年だよ! 戦争している日本がこんなに呑気であるわけないだろ! 嘘はいけないよ』といった内容の言葉を言い「嘘じゃない、本当にその当時はまだそんな感じだったんだ」と返す。こういったやり取りが何回か繰り返されるのですよね。祖母は自分の中で抱えているその時代の出来事、孫が祖母の語る物語に期待するものそれがややズレていることで発生してしまうモノ。


 このやりとりをみて、ハッとしたのは私だけでしょうか?

 ネットの本や映画の感想で一番多いのが『この時代の人がこんな事言うはずがない』『こんな○○はいない』といった言葉。そして作品の中にの中にあふれる『いかにもな世界』。

 『こうあるべき』イメージを先行で観てしまう受け手、『こういうものだろう』といいうことで発信していく送り手、という人が陥りやすい人の感覚、チクリと言われてしまったように感じました。


 物語を読む側として、紡ぐ側として、いらぬ先入観という物差しに縛られず楽しめるようにならなえれば! と心に少し誓ってみた瞬間でした。



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