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猫の額の奥にある物語  作者: クロイシロネコ
11/18

傑作ばかりが師匠でない

 映画好きの困った癖は、観たい映画はモチロン見るのですが、同時にコレは微妙映画なのだろうな、『ワー観た人みんな激怒しているよ~となっている』という映画も観たくなってしまうんですよね。


 そういった意味で特化して有名になったのは、日本ではコアなファンが多い超有名漫画原作で制作費十億円をかけて作られた○○○マン。見事に大コケして、日本映画界に大惨事を引き起こした映画とまで言われている作品です。

 何が悪いって? 主役二人が青ざめる程大根。(脚本にウォーと叫ぶとあると、本当に「うおー」と叫んでいるくらいヒドイです)物語が繋がらず台詞もイタい酷すぎる脚本、映画というより(当時の)ゲーム画面のようなショボいCG、少ないロケ地で、纏めて撮影した為に狭くなる世界観、シーンとシーンで不自然過ぎる程繋がらない天気。と、映画としてはやってはいけない事を全て盛り込んでしまった感じで伝説にすらなっています。そしてその監督亡くなってしまったので、史上もっとも悲しい遺作となった作品でもあります。それなりに映画撮影していたのに、亡くなってもニュースにすらなりませんでした。

 まあ、ヒドい映画は世の中ゴマンとあるのですが、高額制作費をかけて超駄作だからこそ伝説となれた所以なのでしょう。


 とは言え、こちらはまだ知る人ぞ知るという所がまだあるので良いのですが、もう一人そういう微妙な作品を作るのが上手な監督がいます。映画ファンがツッコむ為だけにみに観に行っている状況です。

 しかし、良く分からないのはコレが世間一般の評価は悪くなく、面白いと言う人が少なからずいるんですよね。

 その監督作品、興行成績も良いので豪華な俳優陣を使い、ロケ地も豪華で、宣伝も派手にしてもらえて、監督としてはかなり恵まれた方だと思ってます。

 実際初期の方の作品は脚本も流石という所があり私も好きでした。

 私が気になるのは、物語の流れが悪いとかいう所ではなく、登場人物が皆バカにしか見えないという部分。主人公の熱血さやま真っ当な正義感を際立たせる為に上司やお偉いさんを無能とか狡い人に描くのは良くある手法です。しかし、この方の作品は主人公やその仲間までバカな方向に突っ走る為に、結果観ていて首を傾げる物語となっています。

 そして『事件は俺が解決するのではない! 勝手に何だか解決しているものなんだ!』という流れが最近出来ていて運というか偶然の要素が多く進むので、見終わった後の爽快感もないんですよね。


 しかし、こういう作品をツッコみながら観ると、物語を組み立てる勉強にはなりますよね。人にツッコむならば、お前もソレやるなよ! という戒めにもなりますし。


 ただ運や偶然の要素と言うのは、用法用量は難しいモノがあります。偶然がなければ物語の中で人は出会わないし、世界そのものを作っている作者としては、登場人物に何を選択させるか? という段階でその先で起こる事を理解した上で選ばせるのでそこで不自然さが生じたりというのもありそうです。


 そこで、私はプロットは作りソレに沿って物語組み立てるのですが、ソレに縛られて作らなくても良いかなと思うようになってきました。ある程度はキャラクターの自由意思で動いて貰う事にしました。その為死亡予定のキャラクターも逆らって生存の道へ行くかもしれませんし、その逆もまたありそうです。それはそれで作者も読めない未来があり楽しいかもしれません。


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