星環プラネリア ─ 太陽系外縁部 ─
閲覧ありがとうございます!
短編ですが、よろしくお願いします
星環プラネリア
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↑本編を読んでから読むのをおすすめします
ここは宇宙。…詳しく説明した方がいいですね。
この場所は太陽系から外れた場所。つまり、この場所を
太陽系外縁部、と呼ばれている場所です。
もっと詳しく説明すると…。太陽から、
約30天文単位、の外側に広がる太陽系の果ての領域です。
今ご覧になって下さっているあなたは
本編の星環プラネリアを最終話まで
ご覧になって頂けましたか?
ご覧になってくださったならば、ご存知かと思いますが、
太陽系の天体、地球と月は
言葉でトラウマを刺激し、太陽系の天体たちの
記憶を全員思い出させて、最終的には成仏することを目的に
地球と月は頑張っています。
…そして、太陽系でも物語が繰り出されるように、
太陽系外縁部でも、物語はあるのです。
太陽系外縁部で暮らす、準惑星たちの物語をお楽しみください。
ロリータ服を纏った、小柄な少女、…天体が
宇宙…太陽系外縁部へと姿を現しました。
?「……?………………」
少女はここがどこなのか、分からない様子です。
無理もないです。いきなり、ここは宇宙だ!…と、
理解できた天体は数少ないですから。
少女は周りをキョロキョロと見渡しています。
…だがしかし、なぜか立とうとしない。なぜでしょうか…。
そんな少女の傍に、天体がやってきました。
?「?!も、もしかして、お前…冥王星か…?!」
?「……め、……お…せ……?……?」
?「とっ、とりあえず!みんなを呼んでくるぜ!
そこから動くなよ〜!」
その天体は指をパチンッと鳴らした後、姿を消しました。
少女はわけも分からない?まま、表情を変えずに
ひたすら、真っ暗な宇宙を眺めていました。
しばらくすると、さっきの天体が3人の天体を連れて、
少女の元へと、戻ってきました。
?「…マケマケの言う通りじゃ、こやつは冥王星じゃ!」
?「やっぱそうだよな?!おれの推理が当たったぜ!!」
?「……す……ぃり……?……?」
?「冥王星さんっ!これで
準惑星の天体が全員揃ったのですっ♪」
?「…喜ばしいことだけど…みんな、落ち着いて聞いて。
冥王星…ちゃん…でいいかな。
なんだか様子がおかしいと思わない?」
背の高い、男性の天体が冥王星であろう、
少女に話しかけます。
?「…喋れるかな?」
冥王星「…………」
少女はそう言われても、無表情で頭を横に傾けるだけ。
?「立てるかな……?」
冥王星「……た……る……?」
少女は座ったまま、天体の言葉を頑張って真似るだけでした。
男性の天体は少女の様子を見て、察しました。
?「…冥王星ちゃんは、記憶どころか、
自我まで失っているのかも…。」
?「なんだって?!大丈夫かよそれ?!」
?「…めんどくさいのです。」
そう、少女…冥王星は、記憶どころか、
自我まで失ってしまっているのです。
だから言葉を発することも、自立して歩くこともできません。
3人の天体が心配したり、文句を垂れ流しながらも
どうするべきか考えていると……。
?「ふむ、そうなれば、早速、トラウマ刺激するのじゃ!!」
?「なるほどな!記憶を思い出したら、
自我も取り戻すかもしれない、というわけか!」
冥王星「と……ぅま…………げ、き……?」
?「えー…石を頭にぶん投げるのはだめでしょうか?」
?「そんな乱暴なことはしちゃだめじゃ、
太陽系にいる、地球と月という天体みたいに
《言葉》でトラウマを刺激するのじゃ。
火星や木星から聞いたのじゃ。」
?「ケレスちゃんだけが、小惑星帯と太陽系外縁部を
行き来できて、火星さんや木星さんと交流できるから、
助かるね。流石、私たちのリーダーだよ。」
冥王星「……りー……」
?「もっと褒めてくれてもいいんじゃぞ?」
?「調子に乗るなですっ。」
?「まず!記憶を掘り出す前に、
おれたちの自己紹介をしないか?」
?「言葉が通じないバカに自己紹介しても、
無駄になると思うのです。」
?「いい考えじゃ!…まずは、立てたら、
何かを思い出すかもしれんな。
エリス、支えてあげれんかの?」
?「分かったよ、…ちょっとごめんね〜…。
嫌だったら突き飛ばしてくれていいから…。」
エリスという天体は冥王星を割れ物を扱うかのように、
優しく、後ろから支えながら冥王星を立たせてみました。
?「…冥王星ちゃんは、ドールなんだね。
やはり、準惑星たちはみんな、
なにか特殊な見た目をしているね。」
冥王星「…………」
立たせてみましたが、特に変化はなし。
体全体を支えてあげないと、
首がすわってない赤ちゃんみたいです。
ケレス「何も変化なしじゃな…仕方あるまい!
なら自己紹介を始めて行くぞ、わしはケレスじゃ!
1番の古株でな、怖い場所じゃないから安心したまえ〜」
冥王星「…………」
冥王星はケレスという、天体を見つめるだけでした。
ケレス「んぅ〜…だめじゃな、次じゃ!」
マケマケ「んじゃ、おれが!おれはマケマケ!
この変な名前で何か思い出してくれれば……って、
誰が変な名前だって?!」
冥王星「…………」
空気が凍った。
…しかし冥王星は先ほどと同じように無反応でした。
ケレス「わしは面白いと思ったぞ!!はい次じゃ!!」
マケマケ「そういう一言が意外と傷つくんだよなぁ……」
ハウメア「ハウメアなのですっ♪
早く記憶思い出しやがれなのですっ♪」
冥王星「…………」
若干イライラしているハウメアを
制止しようとするケレスとマケマケ。
……そして相変わらず、冥王星は変わらずです。
ケレス「まぁ、自己紹介で記憶取り戻すわけないよね!!
…おっと、失礼。それじゃ、最後に…エリスじゃな。」
エリスという天体は冥王星を支えながら話し始めた。
エリス「えっと、…宇宙一美少女のエリスさんだよ〜。」
空気がまたまた凍ります。そして冥王星も平常運転。
エリス「ご、ごめんね…。真面目にやるね。
私はエリス、…《男》だよ。特に言うことないや〜。
よろしく……」
冥王星「…男?……男……おと、男……。」
冥王星はいきなり、エリスの言葉に重ねるように
普通に発言し出しました。
ケレス「そうじゃが、何かあるのか?」
冥王星「……おと、……男……
あな、あなた、の、せ、い……。
……!!あなたのせいで!!!」
いきなり冥王星はエリスに支えてもらっていた体を
自ら離れ、動き出し、まさかの……。
冥王星「あなたのせいで!!!あたしが
味わった苦しみを!!今度はお前が味わえ!!」
冥王星は天体の能力である、
物ならなんでも取り出せる能力を怒りに任せて、
包丁を取り出して……。
冥王星「死んじゃえ!!お前なんかッ!!」
冥王星はエリスのお腹を包丁で刺しました。
エリスの腹部からは真っ黒な血が溢れ出し……。
繰り返しエリスの体を刺そうとする冥王星に……。
ゴツッ!……鈍い音がなりました。
冥王星の頭目掛けて、石が命中しました。
冥王星の後頭部から、真っ黒な血がダラダラと……。
ハウメア「いい加減にするのですっ!
自我まで失って迷惑かけといて、次は危害を加える?
ふざけんねぇなのです!!」
冥王星「なんなの?!次は女の子も利用して
あたしを殺す気?!ほんっっっとうに酷い!!」
冥王星は記憶と自我を取り戻したと同時に、
トラウマのせいで、ただ性別が男性である、
エリスを刺し殺そうとしています。
…まぁ、天体は不死身だし、痛みを感じないし、
体も再生するので、特に問題はありませんが……。
マケマケ「冥王星っ!落ち着けって!!」
マケマケは冥王星をエリスから引き剥がします。
冥王星「止めないでッ!あたしは!こいつを殺さないと!
また…殺されるのッッ!!」
冥王星は完全に錯乱状態に陥っています。
そんな時だった。
ケレス「…冥王星、落ち着いて聞くがいい。」
冥王星「何よ!はっ、なしてよ!!」
ケレス「おぬしに何があったかは知らんが、
大体想像はつく。…エリス、おぬしに何をした?」
冥王星「え、えっと………。」
ケレス「少なくとも、おぬしに
危害を加えるようなことをしておらんぞ。
…《男》ってだけに反応しているだけではないのか?」
マケマケはエリスに近づき、手当てをしています。
冥王星「…あ、うそ……いや、いやぁぁぁぁ!!!」
冥王星はさっきまでの様子が嘘のように、
感情が光の速さ並にコロコロ変わるようになりました。
ケレス「エリスは無害、
それさえ分かってくれればいいのじゃ。
……落ち着いたら、何があったのか。…聞かせてくれ……。」
ケレスは小さい体で大粒の涙を流す冥王星を抱きしめ、
落ち着くまで、そばにいてあげるのでした。
あたし、全てを思い出したよ。
あたしは小豆沢めいりあ。
…変な名前って思ったよね。あたしもそう思っている。
よく、小、中学時代は
「お姫様みたいな名前なのにみすぼらしい〜」って
いじめに近いことを言われたりされていたっけ。
それから仲のいい友達も出来ず、中学を卒業し……。
あたしはままが決めた仕事場で働くことになった。
本当は高校に進学したくて、
…でも、ままはそれを許さなかったの。
ままからは仕事内容も教えて貰えず、
黒服を着た男性が家までお迎えに来て、
半ば無理やり車に乗せられ……ついた場所は
夜なのにやたらとキラキラした街にあるとあるお店。
そしてとある部屋に案内され、待ってて、と言われたので、
待っていると、アラサーぐらいの男性が入ってきた。
…あたしは背筋が凍った。なんか薄暗い部屋、
ダブルベッド。あたしもそれぐらい察する歳だ。
男性は…男は、あたしの横に座ってきて、
…胸を触ってきて、そこで色々と限界が来た。
……気づけばあたしは男にビンタしていた。
怖かった、嫌だった。…そんなことも考える暇もなかった。
男の反感を買い、あたしは男から殴る蹴るの暴行を受けた。
どれだけあたしが叫んでも助けはこない。
うるさい喘ぎ声とでも聞き間違えられているのだろうか。
殴る蹴るだけじゃ飽き足らず、男は
部屋にある物であたしを殴り続けた。終いには
部屋にあった花瓶を頭に投げつけら______
ケレス「…話してくれてありがとう。…それにしても、
…どいつもこいつも、闇深いのう……。」
マケマケ「いや、ケレスも人のこと言えねぇぜ……。」
エリス「…冥王星ちゃん、少しは落ち着いたかな……?」
冥王星「…え、あ、あたし……酷いことしたのに、
…あたしの心配なんかするんですか?
あ、あたし、人殺しですよ…?」
エリス「いや、あれは私が悪かったよ。
そりゃあ、”男”は怖いよね、
私も無神経だったよ。…ごめんね。」
冥王星「…謝らないでください、あたしが悪いから…。」
ハウメア「そうなのですっ!お前だけ
成仏しちまえばいいのですっ!邪魔なのですっ!
…イライラするのです……。」
ケレス「ハウメア、冥王星にも色々あったんじゃ、
おぬしもそうだったじゃろ?
だから仲間外れなんてだめじゃ。」
ハウメア「んぅ…仕方ないのです。ケレスがそう言うなら…」
ケレス「とりあえず!無事、
記憶と自我を取り戻せて良かった!!」
マケマケ「いや、無事ではないだろ……。」
それからあたし…冥王星は、準惑星に仲間入りした。
あんなことをしたあたしなのに、
みんな優しく接してくれて……。
ハウメアちゃんからは嫌われているけど……。
ケレスちゃんから聞いたけど、…よく分かんないけど、
太陽系?の天体?たちは全員の記憶を取り戻したら、
みんなで成仏するらしいけど、
ケレスちゃんたちは成仏する予定はないらしい。
というか、できないらしい。理由は…その……
信頼、好きな人と…キ、キスする必要があるらしくて……。
準惑星は5人で奇数だから4人は成仏できたとしても、
1人だけ取り残されちゃうから…という理由らしい。
それからあたしは、
準惑星のみんなと仲良く暮らしましたとさ。
……と、お話を終わりにしたいところだけど、
あたし……エリスさんのことが好きになっちゃったの。
男性が怖いはずなのに、どうしてかな、
一緒にいると落ち着くの……。
あんなことしといてこんなこと言うのは無神経だけど…。
なんだか、ドキドキするの……。
エリスさんと2人きりになってしまった。
んぅー……ぶつかって砕けろ!告白まがいな感じにいえば、
もし仮にフラれても気まずく……ならないはず。
冥王星「…あの、エリスさん。」
エリス「ん、どうしたの?めいちゃん。」
エリスさんはあたしのことを、めいちゃん、と呼ぶ。
冥王星のめい?それともめいりあのめい?
冥王星「エリスさんと一緒にいるとね、…安心するの。
あたし、エリスさんのことが、好き……。」
言ってから気づいた、あたし告白してんじゃん!!
なにやってんのよ!フラれるに決まってるじゃん!!
…と思っていたら。
エリス「……本気で言ってるの?」
冥王星「え、あ……う、うん……ごめんなさい。」
エリス「なんで謝るの?私…すっごく嬉しいよ!」
冥王星「ひぇぁ?!え……」
エリス「…でも、私の話を聞いてほしいな。」
エリスさんから話を聞いた。
エリスさんは…体は男性でも、心が女性。
あと、恋愛対象が女性らしくて……。
エリス「…だからね、自分の体が大嫌いなんだ。
この体のせいで、性別のせいで、
あの時にめいちゃんを傷つけてしまったし…。
こんな…私でも、いいのかな……。」
エリスさんは男性らしい声で話すが、
まるで繊細な女性のようだった。
あたしはエリスさんを抱きしめた。
エリス「めい、ちゃん……?」
冥王星「あたし、エリスさんの全てを受け入れるよ!
あたしがエリスさんを好きになったのは
一緒にいて楽しかったし、落ち着くから!
男性とか、女性とか関係ないの……!
だから、お願いします……。」
エリス「めいちゃん……ありがと……。」
エリスさんはあたしを抱き返して、涙を流していた。
エリス「ねぇ、めいちゃん。お願いがあるんだ。」
冥王星「エリスさん、どうしたの?」
エリス「これからエリスさんじゃなくて……。
私のこと、「薫ちゃん」って呼んで欲しいんだよね……。」
冥王星「なんで薫ちゃん…?」
エリス「…それ、私の前世での名前なの。」
冥王星「…分かった!薫ちゃん!これからもよろしくね…!」
エリス「……受け入れてくれて、ありがとう……。」
今度こそ、お話はおしまい。
準惑星たちは宇宙で永遠に仲良く平和に暮らしましたとさ。
……ハウメアちゃんと仲良くなれないかな……。
閲覧ありがとうございました!
星プラの小説は一旦終わりです。
ありがとうございました!!
冥王星ちゃんの資料
https://50035.mitemin.net/i1192253/
冥王星ちゃんの(記憶を取り戻した姿)資料
https://50035.mitemin.net/i1192260/
エリスさんの資料
https://50035.mitemin.net/i1192255/
ケレスちゃんの資料
https://50035.mitemin.net/i1192257/
マケマケくんの資料
https://50035.mitemin.net/i1192258/
ハウメアちゃんの資料
https://50035.mitemin.net/i1192259/




