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黒炎  作者: 亞儖澄椎
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黒炎

俺は憂えていた。殺しの世界で殺し屋として、俺より強い奴なんて誰一人居なかった。筈だった。奴の力を目の当たりにするまでは。

日本に蔓延る、とあるチャイニーズマフィアの組織

『龍州会』を潰しに行った時の事だ。

そこに奴は居た。"黒い炎を纏った"奴が。俺は目を疑った。同時に生まれて初めて目の前の現実、否、それが現実なのかどうかも今となっては分からないが、それに恐怖していた。

"黒い炎"は、やがて風に晒されるように、やおら収まっていった。奴は、俺の居る場所に向かって、ゆっくりと歩きながら俺がこの組織の者ではないと判断したのか、横を通り過ぎていった。その日、俺は死んだ。




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