第1章 登場キャラクター&世界観ガイド
物語の核
魔力がすべてを決める大陸アルカ・グランデで、魔力がゼロの少年レイが1本の剣で「魔法そのものの線」を断ち、世界の常識を更新していく。舞台はソラリア王国。魔導貴族、学院、教会、そしてゼロを抹消しようとする勢力が渦巻く。魔力の高低が身分や収入、縁談にまで直結する社会で、ゼロは欠陥とみなされる。ただし歴史の彼方には、例外のゼロ英雄が1人だけいたと伝わる。
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主要キャラクター(第1章時点)
● レイ・アークライト
1人称は俺。乱暴だが短く歯切れの良い口調。魔力は完全に0で、魔力検知では穴として映る体質。筋力・反射・足さばき・観察で埋め、やがて魔法の流路を感覚で読む境地へ。決め台詞は「魔法が最強? なら斬ればいいだけだろ」。得物は虚ろ剣Nullblade。
・代表技
零式・線断:飛来魔法の安定線だけを断ち、術を霧散させる。
零式・継目裂:結界の合わせ目だけを裂く。
無幻歩:半歩ずらしで詠唱完了の拍を外す間合い潰し。
逆落:杖や触媒を叩き折る反撃。
(中盤以降の拡張として断章、無刀域などに発展)
● ミア
年少の解析サポート。覚醒能力は魔術構造視で、術の式を視覚化し弱点をマーキングする。家族・相棒枠で恋愛描写は不可。戦闘中は短く要点を伝えるオペレーター。
● ノア・ブランシェ
幼馴染。収納魔法と生活魔法のスペシャリスト。非戦闘ながら、補給・撤退・情報整理で作戦成立の要。やがて戦場の物流最適化から共同指揮へ踏み込み、レイの無茶を現実に落とし込む。
● アーレン・ヴァルト
王国魔法学院の秀才で魔導貴族の子。理詰めで皮肉な口調。ゼロを欠陥と見下すが、のちに物語的な転機を迎える芽が第一章で蒔かれる。
● 灰衣の剣士
導入でNullbladeの次の持ち主を探す謎の男。ゼロ英雄の残響、または系譜を示唆。のちの大局に関わる。
● 敵対勢力(第1章)
黒外套の執行人。結界・拘束に特化し、第一章の章ボスは結界罠師。レイは継目裂で突破する。
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用語と仕組み
・魔紋刻印
出生後間もなく現れる紋様で魔力量や適性を測る。等級はおおむね1〜9、10は英雄級。レイは例外の0。
・魔法の三層構造
意図=イメージ、構文=詠唱・術式、媒体=杖や触媒。常識的な干渉順は「結界>強化>攻撃」。
・ゼロ体質
体内魔力が完全に0で、検知には穴として映る。対魔法抵抗が高く、鍛錬で魔力の流路を読む感覚に到達できる。
・Nullblade(虚ろ剣)
魔力そのものを吸うのではなく、現象の構造線や制御の継ぎ目を断つ性質を持つ。万能ではなく、過剰使用時はゼロ酔いで平衡感覚が乱れる。
・結界と弱点
結界は運用上の都合で面の合わせ目を持つ。レイはそこを線として感じ取り、切断する。広域魔法は錨で現実に固定され、錨を断つと崩れる。
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社会・勢力・地理
・大陸と国家
舞台はアルカ・グランデ。主な国家勢力はソラリア王国(王都アウレリア)、エルフィリア樹界、鋼峡砦域。聖紋教会は表は慈善、裏でゼロを忌避。魔法至上評議会はゼロ概念の抹消を推進する密議団。
・価値観
魔力が身分・職・婚姻価値を左右する。ゼロ英雄の伝承は意図的に抹消されている。
・暦と交通
一年は12か月制、1月30日。魔導街道と商隊が主な交通で、辺境は騎獣や徒歩が中心。
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冒険者ギルドと経済
・等級と役割
等級はF→S。職能は前衛・後衛・索敵・支援・運搬・工作など。ゼロは対魔法前衛という例外枠。依頼は討伐・護衛・探索・採取・調査。危険度は星1〜5。
・通貨と生活感
通貨は金G・銀S・銅Cで、1G=100S=10,000C。安宿は1泊0.05G、都市間馬車は約0.2G、初級魔導具は1〜5G。
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武器と技、第1章の見どころ
・Nullbladeの段階解放(長期)
1:線切り、2:結界の継ぎ目抜き、3:多層術式の層抜き、4:概念縫い目斬り(終盤)。第1章では1〜2の域で、「模擬戦の線断」「小迷宮の結界突破」が象徴的。
・第1章の流れ(1〜25)
ゼロ判定と嘲笑、灰衣の剣士からの剣、ギルド登録。初依頼で対魔法の片鱗、ミア救出と覚醒。学院生エリートのアーレンと因縁が生まれ、ノアが合流。小ダンジョンで結界を継目裂で突破し、章末には王都からの召喚状が届く。
・章ボス
黒外套の結界罠師。レイが継目裂で突破するのが第1章のクライマックスの1つ。
最後までお読みいただきありがとうございます。
こちらで第一章が終了となり、明日からだい2章開始となります。
第2章もぜひお楽しみにしていてください。
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